「読み聞かせ」は、楽しい時間をいっしょに過ごすことに価値がある
絵本作家「さこももみ」さんの絵が、とってもかわいくて好きだ。
絵柄も色味もとってもキュート。
絵本に登場する子どもの絵は、大きな頭と小さなお目目のバランスが絶妙で、口元はお人形のようにかわいい。
どの子も「うふ」って言いそう^^
登場人物の服装もおしゃれだし、動物もみんなきょとんとしててかわいい。
もう、かわいいしか言えない・・・!笑
私もたくさんの絵本を読ませていただいたわけではないのだが、図書館ではついつい絵柄で選んで借りちゃうシリーズの絵本だ。
私が読んだことがあるのは、『ゆっくとすっく』のシリーズや「だっこでんしゃ」。
この「だっこでんしゃ」は我が家のお気に入り。
動物と女の子が、「だっこでんしゃ」という親の乗った電車を駅で待っているのだが、ラッコの電車がなかなか来ない。
そのとき、「きますかね~ きますかね~」と言いながら、ラッコがぽろぽろと涙を流して泣いているイラストが、まあたまらんくらい、かわいい。
(わたしがラッコ好きだからかもしれないが。)
「ほかには、どんな絵本を出しておられるのかな~」と調べたとき、さこももみさんのインタビュー記事を見つけた。
さこももみさんは、小学校教諭から専業主婦を経てイラストレーターに。
その後、絵本作家としてデビューされた。
子育て中のママの気持ちによりそって絵本作りをされることも多いそうだ。
そんな、さこももみさんが子育て中に心がけておられたのは、「おおらかな気持ちで楽しもう」ということ。
子どものやることなすことにいちいち目くじらをたてるのではなく、一緒に楽しんじゃおう!というスタンスで過ごされていたそうだ。
さこももみさんの絵本からも、そんなおおさかでゆとりあるあったかい雰囲気をかんじる。
絵本に登場する子供たちも、のびのびと楽しそうだ。
インタビューのさいごに、このようなお話がある。
私も、絵本の読み聞かせは、この「子どものために時間を割く行為」に意味があると感じている。
読み聞かせは、片手間ではできない。
絵本を読みながら、もう片方の手でLINEをするのは至難の業だ。
絵本を読む行為は、子どものために、体も時間も何もかを向ける必要がある。
だから、読んでもらった子は、読み聞かせの行為そのものから、親の愛情を目一杯味わえる。
それに、価値がある。
絵本作家の「中川ひろたか」さんも、おなじようなことを話しておられた。
親に時間を割いて絵本を読んでもらう行為は、中川さんでいう「大事に育ててもらった」と感じられる時間のひとつ。
その経験は、子どもが大きくなっていくときにぶつかるさまざまな試練を乗り越える力になる。
そう思うと、頭が良くなる絵本とか、読むべき名作とか、読書の中身よりも、いかに楽しく幸せな時間をともに過ごせるかが大切になる気がする。
だから、絵本を選ぶ時、親が教育上読ませたい本を選ぶこともあるけど。
やっぱり子どもが楽しめて、あわよくば読んでいるこちらも楽しくて、2人でわいわい絵本を味わえる。
そんな内容の絵本を選びたいなあ、とつくづくおもうのだ。
幸い(?)、うちの息子たちは絵本だいすき。
長男は最近、物語系も好きになってきて、長い読み物も楽しめるようになってきた。
次男もなぜか、あるとき突然絵本を持ってきて「読んで」と渡してくるようになった。
動物や人の顔が出てくるものが好きだ。
中川ひろたかさん文の絵本「はーい!」もお気に入り。絵も癒し。
なんにせよ、これからも、さこももみさんや中川博隆さんのおっしゃるように、「読み聞かせ」を一緒に楽しむ時間を過ごしたい。
子どもたちが好きな絵本、私が好きな絵本作家さん、絵本選びのことなど、まだまだ「絵本」については書きたいことが山ほどあるので、また記事にしたいとおもう。