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結婚する前の、わたしへ。

結婚する前の、わたしへ。

結婚して、もうすぐ10年目となるわたしより。
ここに、手紙を書きます。


夫とは、もう出会いましたか?
夫とは、2013年に出会いますよ。
そして付き合って、ともに暮らし、結婚。
ふたりの息子もうまれて、今、けっこう幸せに生きていますよ。
ありがたいことに。


もちろん、不安に押しつぶされそうになったり、自分のことが大嫌いになったり、イライラして息子や夫に八つ当たりしてしまったりと、相変わらずなわたしですが。
それでも、夫と結婚したおかげで、何とか前を向いて、楽しくやれてます。

「夫」と結婚したからだとおもいます。
ほかの人じゃ、ダメでした。



夫と出会う前にも、付き合った人がいましたね。

人生で初めて紹介してもらった男は、ほんとうに非常識でとんでもなかったですね。
あのとき、成り行きで「付き合う」なんて答えてしまったけれど、すぐに別れて正解でした。

それ以降、プロポーズをしてくれる人、何も言わずに音信不通になった人、好きでもなかったのに付き合って、すぐ別れた人。
いろいろ思い出があります。
でも、今なら分かる。

あれは、「恋」ではなかった。

わたしは付き合った彼らのことを、ぜんぜん好きじゃなかった。
だからといって、「遊び」と割り切っていたわけでもない。

ただ、「人生というのは、彼氏をつくって、やがて結婚するものなんだ」という思い込みに従って、行動していただけ。

わたしもあの人たちを愛していなかったし、彼らもあなたのことは「愛して」いなかった。
そんな気がします。
謙遜でも、自虐でもなく、ほんとうに。



それにしても、昔のわたしは「来るもの拒まず去る者追わず」で、なかなか「誰かを好きになる」ということができませんでしたね。
「好き」だという感情をちゃんと持っていたのは、せいぜい高校生くらいまでだったような気がします。

わたしはいつも、「恋愛」の当事者になることを避けていた。
そして、わたしのことを好きになる人なんて、いない。
本気で、そう思っていました。

あと、こうも思っていたでしょう。

「結婚したいのなら、相手は選ばない。
わたしと付き合いたいと言ってくれる人は稀なんだから。
告白してくれた人と付き合って、そのまま結婚できたら、それでいい」って。


ひどいもんです。
自己否定も、良いところです。
相手にも、失礼です。

__でも、気持ちは分かります。
どうして、そんなふうに思うようになってしまったのか。
今のわたしなら、心当たりがあります。
でも、ここでは書きません。
長くなりますから。


そんなわたしも、いよいよ「彼氏なんかいらないや~」と思っていた矢先、夫と出会いました。

ほんとうに、偶然の出会いでした。
思ってもみなかった、出会いでした。

しかし、夫からすると、偶然ではなかった。
夫は、ずっとずっと、わたしのことを見てくれていたんです。
ほんとうなんです。
信じられませんよね?


夫はほんとうに、わたしを大事にしてくれた。
「愛してる」って面と向かって言う人に、初めて会いました。
全身全霊で、「好き」が伝わってきて、ときどきあまりの衝撃に涙が出るくらい。

これが、「愛」かと思いました。

そんなこんなで、付き合ったときから「この人と結婚するんだろう」と確信していたわたしは、そのとおり、夫と一緒に暮らしています。


どうかな?
おどろいた?
こんなわたしに、そんな恋愛漫画みたいな展開があるなんて。
わたし自身、今でも「これ現実?」と思う。

でも、夫は何度でも「愛してる」と言ってくれます。
そんな夫が、わたしも大好きです。


どうして、夫はわたしと結婚したのだろう。
彼の心の中を覗くことはできないから、なぜわたしを選んでくれたのか、理由は分からない。

だから、わたしから「結婚する前のわたし」に言えることは、これだけ。

だいじょうぶ。
ちゃんと、結婚できるよ。
それも、めちゃくちゃすてきな人と。
そしてその人のことを、本当に「好き」になる。

だから、気負わずにね。
好きな恰好して、いつもどおり机に座って、勉強しててね。
・・・あ、髪だけは、美容院で綺麗にしてもらっといて!
いつもツヤツヤにすることを忘れないように。

それ以外は、あなたのままでいい。




結婚する前、いや、夫と出会うまで。
わたしは不安で、いつもうつむいていた。
自分のことが、大嫌いだった。

でも、夫が変えてくれた。
わたしと結婚して、わたしの未来を変えてくれた。



結婚する前の、わたしへ。
安心して。
あなたのままで、生きてください。

結婚して、幸せに生きている「わたし」より。

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この記事は、珈琲次郎さんの「仲良し夫婦サークル」の企画に参加するために書いたものです。

テーマの「結婚する前の自分に言いたいこと」を考えながら、過去のわたしに手紙を出すつもりで書きました。

あの頃の不安でいっぱいなわたしに、届け。


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