障害者雇用で雇われた私②
さてさて、そんなわけで社会人生活がスタートした。
初めの二週間は良かった。無遅刻無欠席で通えた。
しかし、それからである。私の悪癖が現れ始めたのは。
週に1,2回は午前休もしくは全休を取る。
もちろん有給なんて入社した他の私にはほとんどない。すぐに使い果たした。
繰り返す休み、心配する他の社員たち、どうすれば私が来れるようになるか考える上司。
何より休んでいることの罪悪感で苦しかった辛かった。でも、行けなかった。
そこで私は転職エージェントに相談することにした。
転職エージェントは就職した後も何度か電話やメールをくれていた。
今の現状、気持ちを長文にし、メールを送った。
その日のうちに電話が来た。
内容はこうだ。
誰しも季節の変わり目、最近は寒いし、朝も日が昇るのが遅いし辛いです。イブさんだけが特別じゃないです。
良いですか、イブさん。イブさんはいるだけで障害者雇用率の上昇の礎になっているんです。いるだけで会社に貢献しているんです。
よく頑張っていますね。就業できて続けているだけで立派です。
私は駅のトイレで涙と鼻水を流しながら、そしてそれを相手に悟られないようにこっそり拭きながら電話をした。
それから
イブさんの辛い現状は第三者機関として我々が会社と相談します。
あと、会社側はイブさんのこと迷惑とか失敗だったなんて思ってないですよ。
どうすれば良いのか模索して何とか過ごしやすいようにしようと工夫しているだけです。
イブさんの会社は障害者雇用に理解ある会社なので安心してくださいね。
また、辛いことあったらいつでも電話ください。
なんなら週一雑談とかでも良いから話しましょう。
僕、前向きなこと言うの得意なんで笑
と言って電話は終わった。
ありがたくてありがたくて仕方なかった。
終わった後も涙が止まらなかった。感謝しかなかった。
彼氏に相談すれば
もうそこは無理じゃない?
やっぱりイブには会社勤めは無理だったんだよ。
またクビになると思うよ。
と言われる始末で本当に追い込まれていた。
私はクビにまたなるんだ。
また続かないんだ。
そんな思いばかりだった。
エージェントが就職後までこんなにフォローしてくれること、担当エージェントが何よりも寄り添ってくれて頼りになる存在であること、それが本当にありがたく、嬉しかった。
そんな私は現在朝の時間を1時間遅めて時短勤務ということで勤務している。
時短勤務になってからは遅刻や欠席はしていない。
全て理解ある会社とエージェントのおかげだ。
エージェントが既婚者じゃなかったら惚れてたぞマジで、いやもう既にちょっと惚れてる。
いいかみんな、障害者雇用したいならエージェントを使うことをおすすめする。
どのエージェントか言いたいけど、ここでは憚れるので聞きたいようならDMなりなんなりしてくれ
このエージェント以外でここまで親身になってくれた会社はなかったから。
ありがとうでいっぱいです。
ありがとうございます。エージェントと理解ある私の会社。
今日も元気に出社してくるね。