起きたら8年後だった
普通に寝て、夢を見て、起きたら2032年だった。
まず気になったのが借金の延滞金
もうどの会社も保証会社への委託に変わってて、私の借金は一括にされていた。
各所に電話して事情を話した。
病院で診察を受けて、診断書があればいくらか免除してくれるらしい。
母も事情をわかってか返済に協力してくれるとのことだ。
久々に妹とも会って年月が知らない間に経っていることにただ混乱した。
次に彼氏に連絡を取ってみようと思った。
LINEのアイコンも背景も変わってしまっている。
信じてもらえなかった。
お前定期的に僕に色々通話かけて喧嘩ふっかけてたけどね、と
本当に知らないんだそんなことした覚えないんだ
起きたら昨日だと思ってたことが8年前なんだよ
私はまだ2024年だと感じてるのに。
え、もしかしてもう他に好きな人いるの?
いる、今その人に貢いでる
私も知ってるインフルエンサーを所謂ガチ恋で推してて、
インフルエンサーと個人的繋がりがあるくらいには密接な関係らしい
私を捨てて、なんか知らないけど寝てる間に、他の女に乗り換えたんだ。
髪色もその推しのイメージカラーに染めて真水色になっていた。
あれだけ嫌っていたタトゥもその人の影響で入れていた
もう私の知っている彼の姿ではなくて、それでも私は好きな気持ちを捨てきれなかった。
もう二番目でも良いよ、ていうか捨てられなければどんな条件だって構わない、またやり直したいと思った、またいつか振り向いてもらえるはずだと何度も何度も懇願した
私はずっと朝目が覚めなければ良いのに、と願っている
今日が来るのがたまらなく辛いのだ
だからかこんな夢を見た
現実でも8年くらい寝て、全て知らない間に私の問題がなくなってたら良いのに
ていうかやっぱり、次寝たらもう永遠に起きなければ良いのに。