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3月のSSS

ウサ耳おっさん剣士は~小話

白い兎がぷぅといいました。 黒い兎がぷぅといいました。 暁の兎がぷぅといいました。 蒼い兎がぷぅといいました。 黒い狼さんと黒い虎さんと黒い犬さんと銀色の狼さんが、ぎくりとしました。

プルプァを引き取った?はじめの頃は、スノゥがお耳くしくしを教えてあげてました。朝の尻尾のお手入れは、尻尾をいじるのは自分と番以外はダメなので、自分でやって見せてました。 「こうして後ろ手にな……朝や風呂上がりに乾かしたあとにしろよ」 「はい」 そんな姿を二人してやってるのを……
ノクトとシルヴァが物陰で見ていて、無表情に撃沈してました……。
「……父上、母上から尻尾の手入れを教わったプルプァが毎朝ベッドの上でやるのですが……」
「皆までいうな。後ろからのしかかると、ぷぅと怒られるから注意するように」
「そのようなことはいたしておりませんが、父上はなされたのですか?」

朝の兎さんたちのおしたく(ウサ耳おっさん剣士は~)

スノゥが起きました。ちょっと寝ぼけながら、まずはお耳をくしくし、もう片方もくしくし、覚醒してきてうつ伏せで伸びっとして、後ろ手に尻尾をくしくし。 背後から気配を感じて、夫を振り返り、ぷぅ……と不機嫌に鳴きました。
『昨日もしつこかったな…てめぇ』

ブリーの朝。 目覚めました。ぼんやりしてます。今日もお空のことを考えているようです。 「ブリー手入れするぞ~」 カルマンがブラシを手に、ブリーの垂れたお耳をブラッシングしました。さらにうつ伏せに抱っこして、尻尾もブラッシングしました。 今日も最初の一仕事をしたカルマンの顔は輝いています。

プルプァの朝 「おはようございます、シルヴァ」 「おはよう、プルプァ」 おっとりとご挨拶してから、お耳をくしくしします、優雅にくしくし、くしくし、くしくし。 最後に膝立ちになって、後ろ手に尻尾をくしくし。 「……そんなに見ないでください」
「あ、すまない、かわいくて」
そんな朝。

鳴いてみただけなの

「ぷぅ……」
プルプァが鳴きました。 聞きつけたグランパとカールお爺さまと、さらに表の宮殿で執務中だったはずの、シルヴァまで駆けつけて
「なにがあった?」
「なにか不満が?」
「なにを怒った?」
と聞かれました。 プルプァは頬を染めていいました。
「スノゥママンの真似して鳴いてみたの」
その可愛さにみんな撃沈しました。一方その頃……。 スノゥが大変迫力たっぷりに鳴きました。
「ぷぅ!」
黒勇者狼さんは、目の前で正座して縮こまっています。 なにした?

ブリーのぷぅ!

今日のうさぎさん。 ブリーの息子たちのケンカはとっても派手だ。今日も今日とてお庭で取っ組み合い。 庭なのは父親に絶対庭でやらねぇとコロス!と厳命されたからだ。出ないと家が壊れると。 見ているブリーはおろおろ。
半泣きになりながら、半ば思いつきというか切羽詰まってさけんだ。
「ぷ、ぷぅううっ!」
それはぜんぜん鼻を鳴らしていない、ぷぅ……と言ったというか叫んだというか、しかし、息子達はぴたりと動きを止めて、垂れ耳母さんの前にざざっと正座して並んだ。
ブリーはぐしぐし泣きながら言った。
「け、ケンカしちゃダメです」
「は、はい……」
赤い狼たちはお耳と尻尾を垂れてしょぼん。 それからはブリーの見ている前でのケンカも禁止となったとか。
いや、見てないところでやるんかい!w

ブリーのくしくし

本日のうさぎさん ブリーだってお耳くしくしするのです。 くしくしくしくしくしくし……
「ブリー……ブラッシングしような」
ぐしゃぐしゃになった垂れた両耳の毛並みをみて、カルマンがブラシを手にしました。 年上の幼妻?の不器用さには慣れてますw

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