好きな街
好きな街というのはみんなあるのだろうか?
住んだことがある街とは違うけれど、なんか良い街。
私にはある。それは務めていた会社があった場所であったり、転勤で飛ばされた先だったりする。住みたいとは少し違うけれど、行くと何か楽しい気持ちになれる街だ。
1.博多
住んだことは無いけれど、毎年一回は飲みに出ている街だ。最近は天神ビックバンや博多コネクテッドといった名前で再開発が乱開発されている。
私はだいたい田舎に住んでいるので博多、小倉、広島、大阪らへんに良く出没するのだが、中でも博多の雰囲気は凄い好きだ。慣れ、というのもあるのかもしれな。福岡の中心といえば昔は天神だったけれど、今は完全に博多だ。阪急百貨店が博多に出来たのは大きい。阪急、JRの博多と西鉄、岩田屋の天神といった感じだ。ビジネス街も天神から赤坂に伸びている感じだったが今では博多駅周辺の方が多く感じる。
そして、地下鉄の七隈線が博多に来てしまったので、ハブ駅としての天神の役割が半分になってしまった。
ただ、もう一つの要素がある。それが私の加齢である。天神のような若者向けの雰囲気が肌に合わなくなった。これが一番の理由かもしれない。
そして、若者と年寄が集まるのが真ん中の中洲。街がうまく出来ている。
昔は公共交通機関で博多には向かっていたが最近は昼間に脇田温泉へ浸かってIKEAをぶらついてから博多へ車で行く。いつも置く駐車場は24時間800円。夕方置いて、お酒を飲んで、翌日博多でお土産で適当に買い物をして紀伊国屋や丸善で本屋を彷徨いたりして、田舎には無い空気を満喫し、昼過ぎに車に乗って帰る。気楽なものです。大きい本屋で株主優待の図書カードを使い切り、お土産やさんで変わった食べ物を買う。規定ルートが出来ているのがまた好きな街になる所以なんだろう。
2.延岡
延岡って街を知っているだろうか。宮崎県の大分県側にある街だ。旭化成の工場があり、それ一本で生きているのだが、周辺にめぼしい街がないため、周辺の人がみんな集まってしまうという素晴らしい街だ。地方らしく何も無いといえば無いが旭化成という大企業のおかげで割と外から来た人にも優しく接してくれたりします。なんなら、旭化成の社員以外に来る人がいないのでお金を持ってる、お金を落としてくれる良い奴らと思っているのではと思ってしまう時がある。
ただ、申し訳がないが私は山登りの拠点として使わしてもらっている。百名山である祖母山や最高の秘境の大崩山へ行くときはいつも使っている。なので年に2回くらいは宿泊している。
ご飯は何処でもいいから居酒屋に入り、地鶏や刺身を食べて、焼酎を飲み、行きつけになっているバーに行くというルーティンが出来ている。飲みすぎても良いように二日目の山は軽めの山をサクッと登るようにしている。行縢山や鉾岳、比叡山とかどれも素晴らしい山だ。
延岡と都城の仁義なき戦いの話を聞くのも好きだ。街を知ってしまうから楽しいのか楽しいから街を知るようになるのかは分からないけれど。陽気な方が多い気がする、宮崎県はみんなその傾向が強いのかもしれないけれど。
3.鳥取
九州が2箇所も続いたので次は山陰の雄、鳥取市。ここには1年半くらい住んでいた。山陰というのはその名の通り太陽が南側を通るため、中国山地で影になるため山並みが暗くなり、また、雲が出来やすく、天気予報で晴れと言われても夕方にはなぜか雲が立ち込め、雨が降ったりする。冬だと雪が降ります。そのせいか、全体的にどんよりとしています。米子から出雲の方は平地も結構広く、山から離れていくのでマシになり、人も多いため、活気が感じられます。ところが鳥取市は周りに街もなく、ひっそりと佇んでいます。
何も良いことが無いような感じですが、千代川の水のおかげか食べ物が美味しい、地元のおじちゃんがくれるホタルイカの沖漬けは絶品です。日本酒とよく合います。冬の雪が降ると、スキーのレンタル業とイオンの駐車場の除雪がお金になるので本業そっちのけで行っちゃいますが。あとは、モサエビも美味いですね。喉がなります。あとはカニ。親ガニとかすぐくれるのでそれで味噌汁を作れば至高のレシピを軽く超えていきます。素材、大事ね。
弥生町ではあの1年、毎週飲み歩いていたけれど逆に言えばそれしかないので、それで十分楽しかったな。
取り敢えず、3つ程好きな街を上げてみた。他にも奈良県の上北山村とか、富山市とかあるけれど、また気が向いた時に。