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宇陀松山、喜楽座さんにて、映画『発酵する民』を観て、鎌倉、てぬぐいカフェ 一花屋さんへ。

鎌倉にある、てぬぐいカフェ、一花屋さん

昭和初期の建物
ICHIGEYA

わーぁ。
本当にあった。

ここからは人の姿は見えない。

靴を脱いで、そっと中へ。
と、お店の方が登場。
”おお〜。ホンモノだ〜。“
と、心のなかで、密かに興奮する。
縁側の小さなちゃぶ台の席に案内して頂く。

縁側の先には、青青とした植生が繁茂し、
時折、塀の上をタイワンリスが走る。

おむすびのお昼ご飯
車麩のカツ
田芋の揚げたの(田芋好き!)
お漬け物もおにぎりも美味しい。
デザートのぜんざい
「太田記念美術館」とフェリシモ「ミュージアム部」が
コラボした浮世絵師が描く
不思議な動物たちをモチーフにしたアイテム
歌川芳員が描いた「虎子石」という謎の動物

ちゃぶ台にいた先客の、虎子石のクッション達と戯れながら、のんびり、まったり、美味しいお昼ご飯を満喫。

と、そう、そもそも、なぜこのお店に来てみたかったのか。

それは前日、奈良、宇陀松山の、薬草発酵博覧会に行ったおりに出会った、一本の映画からでした。

明治時代に建てられた
旧芝居小屋「喜楽座(きらくざ)」
芝居小屋から映画館へと用途を変え、昭和39年に閉館。

午前中参加したワークショップで、地元の方に、
“『喜楽座』はすごいから、ぜひ行ってみて。”
とオススメされたので、ちょうど午後から上映される映画を観に、喜楽座さんへ。

喜楽座さん、何がすごいって、古めかしさが半端ない。

そして古めかしさを、取り繕わない潔さ。

雰囲気たっぷりの、こちらで上映されたのが、
平野隆章さん監督のドキュメンタリー映画『発酵する民』

この映画の中に、鎌倉の、てぬぐいカフェ 一花屋さんのオーナー、瀬能笛里子さんが出演されていました。

映画は、東日本大震災後、鎌倉での脱原発パレードの様子から始まって、脱原発パレードで、盆踊りをしてみて、そこから、盆踊り部が発足するという展開。

その「イマジン盆踊り部」を7年間にわたって密着したのがこの映画で、主要な存在として、先の一花屋さんのオーナー、笛里子さんが随所に登場。

盆踊りの練習も、本番ももちろん。
お店のお掃除のシーンだったり、
縁側の剝がれた板を修理してたり、
足で踏んで、お味噌を作るシーンなどなど。

お味噌作りのお塩も自給。
船を出して、海水を汲んで、薪で火をおこし、釜で炊いて作る。
そして、浴衣を着て、みんなで、唄い、踊る。

観ていると、これって、いつの時代の話だっけ?と、思わず問いかけたくなる、ノスタルジックな映像の数々。
夜のシーンも多いためだろうか、幻想的で、どこか、現実感が遠のく。

これって本当?今の鎌倉にあるの?
なんだかもやもやして、
映画に出演していた、どこか、
誰か、の存在を確認したくなってしまった。

奇しくも、翌日、北鎌倉に行く予定にしていたので、一花屋さんでのランチを、ねじ込むことに。

そして、めでたく、一花屋さんに辿り着き、ひとり興奮した次第です。

それにしても、映画で紹介されていた、イマジン盆踊り部のメンバーは、多種、多様な経歴、職種、才能を持ち、魅力あふれる方々で、興味がつきません。
ジュエリー作家さん、自然雑貨店オーナーさん、アーティストさん、パン屋さん、酒蔵さんなどなど。

帰りがけに、笛里子さんに、監督のお宅も鎌倉にあることをお聞きする。

ちょうどその日、オープンデイで、発酵する民の上映もされてるとか。
本当に近くでしたが、この日は、他に行くところもあるので、所在だけ確認して、またいつか、、。

♪発酵、発酵、ぐ~るぐる♪
(オリジナル曲の発酵盆唄より)







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