宇陀松山、喜楽座さんにて、映画『発酵する民』を観て、鎌倉、てぬぐいカフェ 一花屋さんへ。
鎌倉にある、てぬぐいカフェ、一花屋さん
わーぁ。
本当にあった。
ここからは人の姿は見えない。
靴を脱いで、そっと中へ。
と、お店の方が登場。
”おお〜。ホンモノだ〜。“
と、心のなかで、密かに興奮する。
縁側の小さなちゃぶ台の席に案内して頂く。
縁側の先には、青青とした植生が繁茂し、
時折、塀の上をタイワンリスが走る。
ちゃぶ台にいた先客の、虎子石のクッション達と戯れながら、のんびり、まったり、美味しいお昼ご飯を満喫。
と、そう、そもそも、なぜこのお店に来てみたかったのか。
それは前日、奈良、宇陀松山の、薬草発酵博覧会に行ったおりに出会った、一本の映画からでした。
午前中参加したワークショップで、地元の方に、
“『喜楽座』はすごいから、ぜひ行ってみて。”
とオススメされたので、ちょうど午後から上映される映画を観に、喜楽座さんへ。
喜楽座さん、何がすごいって、古めかしさが半端ない。
そして古めかしさを、取り繕わない潔さ。
雰囲気たっぷりの、こちらで上映されたのが、
平野隆章さん監督のドキュメンタリー映画『発酵する民』
この映画の中に、鎌倉の、てぬぐいカフェ 一花屋さんのオーナー、瀬能笛里子さんが出演されていました。
映画は、東日本大震災後、鎌倉での脱原発パレードの様子から始まって、脱原発パレードで、盆踊りをしてみて、そこから、盆踊り部が発足するという展開。
その「イマジン盆踊り部」を7年間にわたって密着したのがこの映画で、主要な存在として、先の一花屋さんのオーナー、笛里子さんが随所に登場。
盆踊りの練習も、本番ももちろん。
お店のお掃除のシーンだったり、
縁側の剝がれた板を修理してたり、
足で踏んで、お味噌を作るシーンなどなど。
お味噌作りのお塩も自給。
船を出して、海水を汲んで、薪で火をおこし、釜で炊いて作る。
そして、浴衣を着て、みんなで、唄い、踊る。
観ていると、これって、いつの時代の話だっけ?と、思わず問いかけたくなる、ノスタルジックな映像の数々。
夜のシーンも多いためだろうか、幻想的で、どこか、現実感が遠のく。
これって本当?今の鎌倉にあるの?
なんだかもやもやして、
映画に出演していた、どこか、
誰か、の存在を確認したくなってしまった。
奇しくも、翌日、北鎌倉に行く予定にしていたので、一花屋さんでのランチを、ねじ込むことに。
そして、めでたく、一花屋さんに辿り着き、ひとり興奮した次第です。
それにしても、映画で紹介されていた、イマジン盆踊り部のメンバーは、多種、多様な経歴、職種、才能を持ち、魅力あふれる方々で、興味がつきません。
ジュエリー作家さん、自然雑貨店オーナーさん、アーティストさん、パン屋さん、酒蔵さんなどなど。
帰りがけに、笛里子さんに、監督のお宅も鎌倉にあることをお聞きする。
ちょうどその日、オープンデイで、発酵する民の上映もされてるとか。
本当に近くでしたが、この日は、他に行くところもあるので、所在だけ確認して、またいつか、、。
♪発酵、発酵、ぐ~るぐる♪
(オリジナル曲の発酵盆唄より)