津金学校【三代校舎ふれあいの里】の楽器たちに想いを寄せて。お洒落な百番珈琲さんでなごみ、山梨日帰り温泉 湯めみの丘のフォッサマグナから湧き出た恵みにひたった日。
山梨県北杜市にある、津金学校【三代校舎ふれあいの里】は、敷地内に、3つ建物が並んでいます。
明治、大正、昭和と、それぞれの時代の建物があるのだと、私は思っていたのですが、よく読んでみると、明治校舎以外は、新築だそうで、ちょっとだけ拍子抜けしてしまいました。
でも、大正校舎は外観そのままで、新築復元してますし、おいしい学校も、学校っぽくて、なかかかいい雰囲気です。
明治校舎は、柱や床のほとんどを創建当時のものを使って復元されており、歴史資料館として、活用されています。
誘われるように、明治校舎、歴史資料館へ入館。
靴を脱いで上がると、左手に、ストップ付きの足踏みオルガンが!
しかも西川オルガンです!
さすがにヤマハと合併した後の、西川ブランド、昭和製です。
しかし戦前の貴重なオルガンを惜しげもなく、“弾いてみてください。”
なんて、なんと、おおらかなのでしょう。
すごいなぁ。
ああ、いい音です。
厚みのある音。
ふるえた空氣のかたまりが、ダイレクトに飛んでくる感じ。
足踏みオルガン、いいですねぇ。
正面奥右手には、小ぶりなオルガンも。
そして、ふり返れば手回しの蓄音機
右側の廊下すぐの教室に入ると、今度はピアノ。こちらも年代ものですが、ちゃんと音は出てくれます。
山梨の実業家の根津さんが県下の各小学校に寄贈されたと、説明書きが。
当時のピアノは、めちゃくちゃ高価なものだったでしょうに、すごい方がいらっしゃったのですね。
『根津さん』ってどんな方なんでしょう、と、あとから少し調べてみたら、東京の根津美術館の方だったのですね。
鉄道王とも称された実業家で、美術品の収集だけでなく、学校を作ったり、図書館を使ったり、200台にものぼるピアノや人体模型、顕微鏡、ミシンを寄附されて、と、様々な貢献をしてくださったそうです。
200台のピアノ、、。
はぁ~、本当にすごい方だったのですね。
山梨市に根津記念館もあるそうなので、行ってみたくなりました。
素敵な洋風の明治校舎は、和洋折衷、藤村式建築とのこと。
他にもこんなの建物があります。とのパネル。
『藤村式建築は、明治時代初期に山梨県令藤村紫朗の指導のもとで建てられた洋風の公共建築、およびその建築様式であり、山梨県だけに通用する呼び名です。』
とのこと。
なかでも興味深かったのは、
『断髪によって浮いた髪結の費用を積み立て学校建築に当てるため、断髪を強制する布告を発し、断髪しない者からは特別税を取り立てた。』(ウィキペディアより)
教育のためとは言え、なんか、むちゃくちゃやなぁ~って。少し思ってしまった。当時の人々はどんな反応を示したのだろう?
そんなこんなで、とても面白くて、ゆっくり楽しんでいたら、おいしい学校の給食が食べられる、ランチタイムが終わってしまっていました。
あらぁ残念。
地図を見て、近所にあったカフェにお邪魔してみました。
百番珈琲さん
リノベーションしてある内装も、扱ってるメニューも、とにかくお洒落!
でも、醸し出す雰囲気には、あたたかみもあって、素敵な空間でした。
ただ、そういった写真はすっかり取り忘れ、ヤギさんの写真ばっかり撮ってました。
手際よく、でも丁寧に淹れてくださった、エチオピアの浅煎りコーヒーも、スコーンも、米粉のショートブレッドも、とっても美味しかったです。
その後、茅ヶ岳広域農道をドライブ。
ぱぁっとひらけて、見晴らしがよくて、気持ちいい道です。
あけの農さん物直売所に立ち寄って、ビニール袋に詰め放題で、500円のトマトたちを購入。
ビニールの口は閉まらなくて大丈夫ですよ〜って、お店の方の優しいお言葉に、有り難く、たくさん詰めさせて頂きました。
シメには、フォッサマグナの湯じゃなかった、山梨日帰り温泉 湯めみの丘へ。
露天風呂から見える南アルプスをはじめとする山々の景色も、お湯の感じも好きで、つい寄りたくなります。
泉質は、フォッサマグナから湧きいでた、ナトリウム-塩化物泉。源泉掛け流し。
露天風呂では、壁に描いてある、出来た年代によって色分けされている山々の絵と、実際に見える山並みを、見比べたり、説明文を読んだりしていると、いつの間にか時間がたってしまいます。
ああ、いい湯だな〜。
良い一日だったなぁ。ありがとう。
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