佐渡の“いごねり”と“なかも”
佐渡のスーパーで、こんにゃくみたいなのを見つけて、買ってみる。
いごねりって、なんだろう?
宿で、早速開封してみる。
棒状に見えたけれど、薄い板状のものをくるくると巻いたのが、二本入っていました。
説明書きによれば、それを細切りにして、頂くとのこと。
ほんのり磯の香りがして、クセがなくて、なんにでも合いそう。
ところてんより、しっかりもっちりして、弾力はあるけれど、こんにゃくほどのかたさでもなく、歯で噛み切らずとも、舌で潰せるくらい。
いごねり
→いご草を、天日干しで乾燥させて、煮てよく練り、薄く伸ばして固めたもの。
いご草、エゴ草、エゴ藻、
佐渡地方では「いご」、新潟地方では「えご」などと呼ぶ。
和名はエゴノリ。
→昆布やホンダワラなどの大型海藻に着生する海藻の一種で、日本海側を中心に広く利用されている。
福岡の“おきゅうと”も同じ海藻だそうで、九州の「おきゅうと文化」が北前船や漁船の往来により博多から能登半島の輪島を経由して佐渡に入り、越後各地へと伝わったといわれているそうです。
宿を出発する朝、売店に、四角いいごねりが、並んでいました。
佐渡地方では、板状に薄くのばした「いごねり」が伝統的なスタイルですが、お土産には、持って帰りにくそうなので、角バージョンも作ってもらった、と宿の方のお話。
帰って、調べてみたら、こう言う角バージョンは本土の食べ方のようですね。
板状に切って、ポン酢や酢味噌で食べるようです。
最近は、黒蜜きなこをそえたスイーツ系のものが商品化されたり、バニラアイスをそえるなど新しい食べ方も考案されている、とのこと。
海藻つながりで、“なかも”(アカモク)も欲しいな、と思っていたら、冷凍したのが売っていました。
解凍して、そのまま洗わずに食べられる、というので、こちらも購入させていただきました。
家に戻って、海藻尽くし。
ながもうどん、三杯酢、酢味噌、からし醤油、と。色々なお味で楽しんでいます。
ながもは、磯の風味が強く、いい香り。
少しねばりもあるけど、そこまでネバネバは強くなく、細いけど、しゃきっとしたとした歯ごたえが美味しいです。
いごねりは、佐渡の定番の生姜醤油でもたべなきゃ。
スイーツバージョンもチャレンジしたいし。
あぁ、もっと買ってくればよかったなぁ。
ちびちび、大事に味わって楽しみます。
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