宇陀市菟田野にある森庄銘木産業さんで、沢山の変木、銘木とふれあい、奈良カエデの郷ひららさんでは、Cafeカエデさんでくつろぎ、木造校舎で、楽しいひと時を過ごしました。
変木を選びに行くと言う方に便乗して、奈良県宇陀市菟田野(うたの)にある、森庄銘木産業株式会社さんへ。
国道からも入れるのですが、正面玄関は、旧道の方。
ナビは、ちゃんとそちらを案内してくれたのに、うっかり見過ごしてしまう。
旧道は、通り過ぎると、容易にUターンできないくらい細い道。
昔ながらの家々があり、のんびりお散歩したくなるような通り沿いにある、森庄銘木さんは、昭和の初期創業で、今は、3代目の方が代表取締役さんとのこと。
訪問した際には、専務さんである、4代目の方が、案内をしてくださいました。
今回選んだ変木は、枝がニョキニョキしているもので、1本1本の枝ぶりも、しわの感じにも、個性があるので、実際に見て決めていました。
室内の柱として使用します。
こちらの会社では、木材の置いてあるスペースは、一箇所ではなく、いくつもあり、それぞれ違う加工の仕方だったり、木の種類、大きさ、など、バリエーションが豊富で、見飽きません。
まるで、博物館にでも行ったかのように、とても見ごたえがあります。
これ、かわいいね~。
こっちの色、カッコイイな!
などと、見ているうちに、唯一無二の、個性の強い木達に、名前をつけたくもなってきてしまいました。
なんて軽いノリで書いてはいますが、実際、大きな木がこれだけ沢山あると言う空間は、その存在感、荘厳さに圧倒されます。
そして、こちら、桧の錆丸太。
この黒い柄、すごく渋い。
錆丸太と言うネーミングですが、サビではなく、「カビ」とのこと。
湿気の多い時期にあえて伐採し、山で皮を剥いて、おいておくと、カビが発生して、木肌の模様となると言う手法なのだそうです。
お茶室や数寄屋造りなどによく使われる、重要な存在。
ああ、そう言えば、こんな感じの見たこと、あります。
あとから、塗料などで色付けしたものではなく、カビだったとは。
カビて黒くなったものを、カビて汚い、、ではなくて、趣を見いだす感性。
はじめられた方もすごいし、それを、いいね~!って広まったのも、すごいなぁって、思ってしまう。
ところで、『変木とは』と、検索して、上位のサイトをちらり。
東京銘木協会組合さんによれば、
『丸太の一種で、表面の仕上げが木目や木の美しさを利用したものではなく、加工によって斑点を付けたり、木の皮を生かした仕上げのものをいいます。』
吉野の徳田銘木さんも、
『1本ずつ、木の表情が違う、見てるだけで楽しくなる、自然木です。木の皮を付けたまま丸太に仕上げのものや、表面に天然カビを植え付けることで斑点を付けて仕上げたものを、磨き丸太と区別して変木といいます。』
変木って、単純に、普通の真っ直ぐでないもの、との認識だったのですが、
そもそもは、『錆丸太』の存在があってのものだったようですね。
森庄銘木さんのところでは、渋いもの、大きい丸太素材だけでなく、木製インテリア販売もされていらっしゃるので、こんな展示スペースもありました。
たっぷり堪能させて頂いたあと、お昼ご飯は、近くにある、奈良カエデの郷ひらら、さんへ。
こちらは、旧宇太小学校跡地を利用した施設で、世界のカエデを1,200種3,000本が植えてあり、中にも入れる木造校舎と、図書館、cafe、お土産販売コーナーなどもあり、バーバキューや、宿泊も出来るそうです。
cafeカエデさんでランチ。
日曜日には給食メニューもあるそうです。
私はロコモコ定食を頂きました。
美味しかったです!ご馳走さまでした。
お土産コーナーには、森庄銘木さんの商品もあります。
食後に、カフェとは別棟の、木造校舎入ってみました。
この木造校舎は1935年の建築物で、2006年3月末まで使われていたそうで、森庄銘木さんの専務さんも通われていらしたそうです。
木のぬくもりにあふれた空間が心地よく、落ち着きます。
とても、素晴らしい時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。