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過去の経験に固執せず、前を向く:心の重心を未来に置こう #9

今年の大学入学共通テストのニュースを見て、自分が受験生だった時の頃を思い出しました。

当時、僕は塾に通って勉強に明け暮れていましたが、

「過去に固執せずに、前を向いて生きよう。」

と強く思った出来事の記憶が蘇ってきました。


過去に執着する数学講師


「僕は全国模試で東大A判定だったんだよ。」

「受験は本番で失敗したけどね。もし受かっていたら人生も変わったかもしれない・・・凄いでしょ?」

当時センター試験を間近に控えてピリピリしていた頃、塾の数学講師が、僕の前で誇らしげに、自身が受験生であった頃の全国模試の結果が書かれた紙を大きく広げて見せました。

当時、その先生は恐らく30代半ば〜40代前半だったと思いますが、

「・・・この先生は、一体何年前の自慢をしているんだ?」
「いつまで受験の価値観(偏差値や学歴)に絡め取られているんだろう?」

と、10年以上も前のことを自慢する先生に、子どもながら大変驚いたことを覚えています。

悔しい経験は、一歩踏み出す原動力に昇華させる

もちろん、全国模試で東大A判定は凄いことだなとは思いましたが、それを誇るのは受験生の時までにして、それより後は、過去の受験に関わる成功や失敗に固執しない方が良いのになと、当時僕は思いましたし、今振り返ってもそう思います。
あまりに過去の経験に囚われてしまうと、その価値観から抜け出すことが難しくなってしまい、視野が狭くなってしまうと考えたからです。

実際、この先生は「東大に入れていれれば何か(人生)変わったはず。」、「当時は学力でトップ層にいた。」と言い、本試験が上手くいかなかったことを悔やんでいると話していました。
職業柄仕方ないことなのかもしれませんが、大人になってからも10年以上、学歴や偏差値の価値観に囚われていることに、とても違和感を覚えました。

このように、過去に固執した状態でいると、気持ちが前向きになるとは思えませんし、そのようなマインドセットでは、囚われた価値観(この場合、学歴主義や偏差値教育など)の外にある考え方や社会変化に対する寛容性が失われ、新たな知見を得る意欲が削がれ、自分の可能性を狭めてしまうことになりかねません。

そのため、過去の経験に囚われるのではなく、その経験を上手く自分の中で昇華し、自分が更に前に進むための原動力として、過去の経験を活用することが重要だと感じます。

心の重心は過去ではなく、未来に置く

僕も、こんなことを書きつつも、失敗したら結構凹みますし、引きずることもしばしばあります。

ただ、少なくとも、

「過去の経験に囚われて、自分が前を向けなくなってはいないか?」

ということは定期的に確認し、心の重心を過去ではなく、未来に置く前向きな思考になるよう意識しています。

適切に過去の体験から学びつつ、前向きに新しいことを吸収し、模索した先に成長したと思えるよう、日々を過ごしたいなと思いました。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

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