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親善試合 ドイツvs日本

日本時間10日3:45にキックオフしたドイツvs日本の親善試合を見ていく。


1.スタメンについて

それぞれのスタメンは以下の通りとなりました。

スタメン

キーパーについては招集メンバーの中で3番手だと個人的に見ていた大迫がスタメンで出てきたところに驚いた。
W杯後の親善試合のキーパーの出場数で見ると、現段階で明確に序列が決まっていないようである。
次のW杯までは時間があるものの、アジアカップまでは半年を切っているので、少なくとも2番手まで早めに決めなければならないはずなので、最も経験(代表、海外)の少ない大迫をレベルの高い相手に見たかったのではないかと思う。

フィールドプレイヤーについては森保さんが現段階のベストメンバーを出すならこうなるだろうなと思うメンバーでした。
この中で議論があるとすれば右WGに久保を入れるかどうかとCFに誰を置くかだと思う。
個人的に日本人の中で久保を1番応援しているので、スタメンで使ってほしいものの、伊東もここ数年の代表で最も結果を出している選手のひとりであるので、今すぐに外すべきだとはいえない。
ただ、この高いレベルでどちらの選手をスタメンで出すべきかを議論することができるのは嬉しいことだ。

CFに関しては、個人的に上田で固定してほしい。
2019年のコパ・アメリカで個人的に最も驚いたのが上田だった。
この大会で決定機を外すことが多かったため、かなり批判を受けていたが、その前のDFの視野から消える動きが衝撃的であり、当時プロでプレーしてない大学生がこんなプレーができるのかと驚いた。
もちろん主力が呼べなかったからだとか、プロでプレーしていなかったからだとかは関係なく、代表に呼ばれたからには結果を出せない選手が批判にさらされることはしょうがないとはいえ、個人的に将来が楽しみな選手の1人として見るようになったし、鹿島に入ってからのクラブレベルでの活躍をみると早く代表でも見たいと思っていた。
また、他の選手と比べても多くのプレーを選択できる能力があるので、期待したい。

2.気になった点

2-1.前半


・日本1点目
冨安のワンタッチがまず素晴らしかった。
このシーンだけではないが、攻撃時には伊東がやや中央に入り、外を菅原が上がってくることで、伊東がゴールやや左から右に動きなおしたことでマークが外れるようになっていた。
また、PA内に上田、三笘、伊東、守田の4選手がいたこともよかった。

・ドイツ1点目
日本は守備時に遠藤と守田がGündoğanとWirtzの2枚を背中で隠すことで中央にパスが来ないような形を作っており、このシーンでも遠藤がGündoğanを背中で隠していたが、Schlotterbeckが体の向きをうまく使いGündoğanにボールを出したことで、中央が破られた。
基本的にここが破られると数的不利もしくは数的同数となるような配置を日本はしていたので、破られた時点で決定機となってしまうが、このシーンでも遠藤が間違った対応をしたわけではなく、前からはめていくような守備をしていたなかで、試合を通してこのシーンでしか破られなかった点を見ると、うまくやったのではないかと思う。

・日本2点目
1点目と同じく冨安のパスから始まり、菅原もタイミングよくオーバーラップしており、PA内にも4人が入るという理想的な形をつくれた。
これまでの試合ではCFと逆サイドのWGの2枚しかPA内にいないということが多かった中で、4人がPA内にいるようになったのは素晴らしい。
1点目でも感じたが、ドイツの守備はガタガタだったものの、しっかり得点にしたのは素晴らしい。

守田のポジションが攻撃時にこれまでよりやや高い位置にいることで、受ける位置も相手の間で受けることができ、また右サイドで崩したときに必ずPA内に入ってこれることがよかった。
ハイラインでコンパクトな守備をできるのは板倉、冨安のCBコンビがいるからであり、45分のシーンでも見えるように抜け出されても、後ろから追いつくことができるフィジカルを持つ選手が日本にいるのはかなり大きい。

2-2.後半

・日本3点目
久保が横パスを奪い、キーパーと1対2の状況で冷静に浅野にパスを出してゴールとなった。
あれだけ余裕を持ってドリブルできる久保はさすがだった。
できればもう少し早めに3点目を取りたかった。

・日本4点目
久保の正確なクロスに、やや距離がありつつも田中が頭でゴールとした。
このシーンでもドイツのマークの緩さが気になった。

5バックにしてから、守備はさらに安定感が出たものの、1点差で約30分を後ろ重心で戦うのはやや疑問に思う。
早めに3点目を取ったうえで、5バックをとるのがリスクを考えるとベターなのではないだろうか。
途中交代の選手が結果でアピールしたのは素晴らしかった。

3.選手採点

採点については6点を基準にして0.5点刻みにつけていく。

大迫 6.5  サプライズでの出場だったが、危なげなくプレーした
菅原 7.5 Gnabry相手にひけをとることがなく、攻撃でも2得点に絡んだり、伊東との連携も◯
板倉 7.0 冨安と共に最終ラインを安定させていた
冨安 7.5 この試合のMOMだと思うし、前半の2得点に絡み、守備でもさすがというプレーであり、怪我さえしなければという選手
伊藤 6.5 Sanéに後手を踏む場面が多かったため、評価はこうしたが、配置的にこうなることはしかたなく、Sanéに対して基本的にひとりで見ていたことを考慮すると仕方ない点も
遠藤 7.0 対人でも相変わらずの強さを発揮しつつ、背中でWirtzを隠すなど安定していた
守田 6.5 いつもよりも高い位置でプレーしつつ、役割をしっかりこなしていた
鎌田 6.5 要所要所で必要なポジショニングを取れていたのはさすが
伊東 7.5 1G1Aと得点に絡みつつ、守備でも菅原としっかり連携を取り、右サイドを支配した
三笘 7.0 かなり警戒されていたこともあり、2人に見られたことで、難しい場面が多かったがいくつか光るプレーがあったのはさすが
上田 7.0 このレベルの相手にポストプレーもでき、得点も取れたが、他の決定機もものにできるとさらに地位が安定的になるのでは

谷口 6.5 途中出場から3CBの中央でのプレーで安定していた
浅野 6.5 フリーで無人のゴールへのシュートとはいえ、試合を決定的なものとする3点目を決めたのは素晴らしかった
田中 7.0 フリーとはいえ難しいヘディングで得点したのは素晴らしかっかが、ややボールが足についていないようにも見えた
久保 7.5 短い出場時間の中でしっかりインパクトを残すのはさすがだったし、次戦は長い時間見たい

堂安、橋岡は出場時間が少ないため、採点なし。

4.次戦に向けて

次の試合では、この久保をスタメンから見たいし、他にも左WGで中村など、あまり出場機会のなかった選手を試してほしい。

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