意外に見逃しがち人が多い!適性検査の対策って必要なの?

こんにちは、採用担当としてこれまで1,000名以上もの学生さんとお会いしてきた”りょーやん”です。

すでにインターンシップを経て、早期選考がスタートしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、選考に参加するうえで欠かせない“適性検査”について、少しお話をしたいと思います。

“適性検査”とは、人物の能力や性格・特性を定量的に測定する試験のことです。企業が求める人物像と合致しているかを判断するために、選考の一環として実施されることが一般的です。

就職活動をする中で、不安視するのは“面接”であることが多いかもしれませんが、実は、適性検査も重要です。特に大手企業であれば、年間1万人以上ものエントリーがあるため、面接の前の“適性検査”で一気に絞り込みが行われ、面接に進むかを判断しています。

つまり、適性検査もしっかり準備をして臨まなければなりません。

そもそも、“適性検査”はどういった内容を検査するのでしょうか。大きく2つの検査内容があります。

1つは「能力検査」です。その人の知的能力を問う検査で、言語力や計算力といった基礎学力のほか、論理的思考力や一般常識などがどれくらい身に付いているかを測定するものです。

「能力検査」は事前に問題集などで傾向と対策をすれば、十分に点数を伸ばすことができます。

志望される企業さんの能力検査の種類を調べ(調べ方は後述)、しっかりと対策しましょう。

もう1つは「性格検査」です。その人のパーソナリティの部分を把握するための検査です。性格の良し悪しではなく、資質や価値観、ストレス耐性などの性格的な特徴や行動特性を測定するものです。応募者の性格や能力を発揮しやすい環境を把握することができるため、企業が求める人物像とのマッチ度をみることができます。

ここで、「性格検査」についてちょっと考えてみたいことがあります。入りたい企業が先立ってしまい、「企業の求める人物像に合うように回答をしていけば合格できるのでは?」と考える人もいるかもしれません。気持ちは分かりますし、設問によっては可能かもしれませんが、できたとしても貴方にとって本当によいことでしょうか。

例えば、企業が求める人物像が「一人で孤高にチャレンジをして結果が出せる人」だとして、貴方の本当の性格は「周りを巻き込みながら、チームワークで結果が出せる人」という、企業が求める人物像とは異なる性格であったとします。その後の面接で、裏付けのあるエピソードを話すことはできますか?0から話を作れば、面接で合格するかもしれませんが、大抵は途中で露呈してしまうでしょう。たとえ最終的に入社できたとしても、貴方は「一人でも孤高にチャレンジをして結果が出せる人」が大多数を占め、そうした仕事の仕方が評価される組織の中で、イキイキと働くことができますか?

おそらく雰囲気が合わず、働くことがつらくなるでしょう。私の周りで早期離職した人は、そのように就活時に自分の性格を偽ったり、自分の特性がよく分からないまま志望してミスマッチになってしまい、入社後に後悔をしている人が多いです。

性格に優劣があるわけではなく、各自の特性によって、活躍しやすい分野・仕事が異なるというだけです。入りたい企業に自分を合わせる、という発想ではなく、自己分析と合わせ、性格診断で自分の特性を理解し、自分に合った業界・企業・職種を深めていって選ぶことをお勧めします。

一方、どうしても入社したい企業があり、求められる人物層が自分の理想である場合は、“心からそんな人物になれる”よう努力してみるのも一手です。

アルバイト、サークル、海外留学、なんでも構いませんので、企業が求める人物像のように考え、言動してみてください。やってみて無理があるのであれば、やはり、現時点でその会社には合わないでしょう。

まとめると、「能力検査」はしっかり対策と傾向を行って悔いが残らないよう準備し、自分の特性を活かせる企業・職種を志望し、「性格検査」ではありままの自分を伝え、入社後のミスマッチを防ぎましょう。

(自己分析が不十分であっても、正直に答えることで、ミスマッチを防ぐ最後の砦になってくれる、という捉え方もできますね)

続けて、適性検査の今後の対応方法について、具体的にお話していきます。

まず、「性格検査」でおススメしたいことは、事前に「性格検査」を受けて、自分自身がどんな性格であるかを理解しておくことです。自分の性格を知ったうえで、企業の求める人物像を見て、マッチ度が高そうな企業を見つけることができるためです。

参考に「性格検査」を受けることができるものを3つご紹介します。

① 適性診断 AnalyzeU+

前回のコラムでお伝えした逆求人ツール「OfferBox」の登録する際に無料でできる適性検査です。200以上の質問に答えると、28項目で、自分の適性について正確に分析結果が得られます。

▶「OfferBox(オファーボックス)|適性診断から始めるあなたの「強み」を生かした就職活動」を見る

② 16Personalities

韓国でも話題の性格診断です。適性検査というほど堅苦しいものではないので、心理テストの感覚で受けることができます。しかし、あまりにも正確でちょっぴりゾッとすると言われるほどの検査結果が出ると言われているので、就活でも参考になるでしょう。

▶「無料性格診断テスト、性格タイプ詳細説明、人間関係およびキャリアのアドバイス | 16Personalities」を見る

③ ストレングス・ファインダー

自分の潜在能力を知る「才能診断ツール」で、自分の持つ資質の強みを知ることができます。ウェブテストのアクセスコード付きの本を購入すると便利だと思います。具体的かつ体系的に、自分の強みを理解することができますので、非常におススメです。

・書籍:『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0』


次に「能力検査」の対策・傾向についてですが、新卒採用の適性検査の多くは、次の3つの検査を行っていますので、それぞれの概要と私がおすすめする対策方法をお伝えします。

① SPI3

適性検査の中で一番のシェアを誇るのが「SPI3」です。SPIは、リクルートが開発、販売している適性検査で、能力検査だけでなく性格検査を併せ持つ検査です。学生、転職者問わず使用され、適性検査の代表ともいえる存在です。

▶対策サイト「【全341問無料掲載】SPI対策問題集 (careermine.jp)」を見る

② 玉手箱

「玉手箱Ⅲ」は、SPIの次にメジャーな適性検査といえる存在です。特徴は、問題の順番はランダムに出題されるが、出題ジャンルは一種類で、問題を解く時間が短いことです。

▶対策サイト「【すぐできる玉手箱対策】練習問題&解答・解説をチェック | 面接対策 | Webテスト・筆記試験 | 就活スタイル マイナビ 学生の窓口 (mynavi.jp)」を見る

③ GAB

玉手箱と同じ企業が販売している検査で、知的能力よりも性格適性が重視される検査です。こちらも試験の時間制限が厳しいため、事務処理能力が求められます。

・対策本『これが本当のCAB・GABだ!2025年度版』


みなさんがエントリーする企業がどの適性検査を使用しているかどうかは、就活口コミサイト(ワンキャリア、楽天みん就等)や就活四季報に書いてあることが多いので事前に確認しておくようにしましょう。
引き続き自分のペースで就職活動がんばってくださいね。

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