ナイブズ・アウトは大正解
今回は「スターウォーズ / 最後のジェダイ」で世界に衝撃を与えたライアン・ジョンソン監督が脚本も手掛けた最新映画「ナイブズ・アウト」の話です。ズバリ、最高でした。
このご時世に、私立探偵が主人公という古典的な設定で、アカデミー脚本賞にノミネートされる程の脚本を書き下ろすとは、ライアン・ジョンソン監督のポテンシャル半端ないです。
上質な推理小説を読んでいるときの「先が気になりすぎて文字を読むスピードがはやる気持ちに追い付かない感覚」を、まさか映画で感じれるとは思いませんでした。
まず、物語のキーパーソンとなるマルタのキャラクターが大正解でした。「嘘をつくと吐いてしまう」というクセのある体質が、物語を数段面白くしていたと思います。
次に、物語のキーパーソンとなるマルタを演じたアナ・デ・アルマスが大正解でした。「ブレードランナー2049」の時からとんでもない美女だと思っていましたが、本作でもその美貌をいかんなく発揮しています。彼女がいくら嘔吐しても不思議と汚くないのです。
最後に、物語のキーパーソンとなるマルタを演じたアナ・デ・アルマスが、本作で名探偵ブランを演じたダニエル・クレイグ主演の007最新作にボンド・ガールとして出演します。キャスティング大正解です。
話が逸れてしまいましたが、ナイブス・アウトは本格ミステリーの面白さを再発見させてくれた点で感動がひとしおでした。
思えば、私のミステリー経験値は、ほとんど赤川次郎さんの小説から獲得しています。小学生の時に図書館で借りて読んだ「三毛猫ホームズの推理」にドハマリし、三毛猫ホームズシリーズを読み進めているうちに赤川次郎さんの世界にのめり込み、他のシリーズも貪るように読んでいました。時々少しエッチなシーンがあるところに惹かれていたのも否めませんが、トリックはどれも本格的でした。ナイブズ・アウトはそんな思い出をカムズ・アウトさせてくれました。
そういう意味だと、アナ・デ・アルマスのエッチなシーンがあれば大大大正解でした。こちらは007に期待しましょう。