2020年6月のメッセージ

2020年6月1日 17:34

静かで一本調子なエネルギー

6月もまた静かに過ごす時期です。緊急事態宣言は解除されましたが、エネルギー的には「静」というか、「平凡」という言葉が似合います。穏やかで平安な静かさではなく、一本調子のような退屈な感じの静かさです。何も起きていない退屈さみたいな。

嵐の前の静けさとも近いものがあります。が、嵐の前の静けさは、穏やかな流れの中で、何やらハラハラドキドキ、あるいはワクワクする感じが密かに漂っています。

今はどちらかといえば「台風は来たけど、通り過ぎてしまえばたいしたことなかったね」みたいな、「またいつもの日常か」的な残念感が漂う月なのかもしれません。

人の心は複雑です。
「いやよ、いやよも好きのうち」という言葉があるように、いつもの日常が続いて欲しいと願いながらも、何かが劇的に自分や日常を変えてくれないか、そんなことを期待しています。
今回そう感じている人が少なくないのでしょう。思ったよりも変化しなかったと思っている人がいるようです。

しかしこの考えは危険です。なぜなら他者依存になっているからです。
人にしろ環境にしろ、何かが起きたら自分は変われるかも？と思っているとしたら、自分の人生を外界に委ねていることになります。

現在、集合意識が物事を起こしている感が強いので、総計としての全体意識がどちらに傾くか、それによって起こる出来事も変化していきます。すでに意識の階層により出会う出来事が選ばれています。大多数は実は肩透かしを食らった感を心のどこかに持っていて、さらなる「何か」を望んでいます。

今月も外に向かうエネルギーではないので、自分を見つめ直す時間を過ごすと良いでしょう。自分を見直すといっても、エゴの自分を強めてしまえば、偏った考えになってしまいます。

自分の内で起こっていることを冷静に客観的にジャッジせず見ていくと、こんな自分、あんな自分と社会で起こっていることにリンクできる自分が潜んでいます。

自分を見つめていくのと、自分を手放していくのが同時進行で行われれば、うまく中和していきます。ポジティブがいい、ネガティブが悪いということではなくて、どっちもあっていい、どちらを選んでもいいというスタンスになれると良いです。

静かにアンビギュアス（曖昧）な領域に入っていきます。白黒はっきりしない、どっちもありという領域です。

いろんなことの ”境界” が薄れていきます。言い換えれば、今までの確固としてあった常識や認識が揺らいでいくということです。
「じゃあ、どっちなの？」というところがあなたに任せられています。

これからはますます自分を持っていないと、わけがわからなくなる時代です。
「自分を持っている」とは「自分軸がしっかりと根づいている」ということ。まわりに影響されない自分があることです。

「自分軸がある」というのは「自分のあり方がわかっている、ブレない自分がいる」ということなので、「なにをやりたいかわかっている」ということではありません。ここは混同しないほうがいいです。

例えば、「自分はこう生きる、こうありたい」というところは定まっているけど、じゃあ、具体的に何をするのか決まっていない、というのもありです。

多くの人が先にやりたいことや仕事を見つけようとしますが、それは結果です。自分の生き方やあり方が定まってきた結果こういうことをしている、という流れです。

「どう生きるか？」というのは非常に抽象的なところでの問いかけです。いい大学を出て、いい会社に就職して、という次元ではありません。そういう観点で自分を掘り下げていく必要があります。

そのためには、今まで培ってきて身にまとっている常識、教え、知識、道徳、肩書き、地位、etcを外していって、素のハダカの自分になった時、何が残るのか？　その自分は何を求めるのか？　それを知るのに良い月です。

緊急事態宣言前の日常が戻ってきた人と、もう戻れなくなっている人といるでしょうが、どちらにしろ今のうちに自分のコアの部分を認識しておくほうが、これからの時代が生きやすくなります。社会の常識うんぬんより、自分の核をつかんでいる人が今後、ブレなくなっていきます。

今までの常識は横に置いて、自分という存在をゼロに戻していきましょう。
外に働きかけるのは7月以降でよいです。今月も自粛気分で引きこもれる人は、外の世界を切り離して引きこもりましょう。充電期と思って過ごしましょう。

「和音」2020.6.1

この「毎月のメッセージ」は、以前は他のブログに載せてましたが、今月からこちらに載せることにしました。前のブログを見ると、2009年7月から毎月ブログにアップしていますので、もう１０年以上書いてるんですね。実際はブログに載せる前にも書いていたので、もう少し前からになります。

これは自動書記でつらつらと出てくるままを書いたものです。
「自分の状況や感じていることと流れが合っていて参考になる」という感想をたくさんいただいています。ありがとうございます。
今月を過ごすにあたって、あなたの参考になればうれしく思います。

この補足は次回に。