2023年12月のメッセージ

意識をどこに持っていくか、、で見える現象は変わります。
目の前にリンゴがあったとして、「おいしそう」と思う人もいれば、「農薬どれぐらいかかってるんだろ？」と思う人もいますし、このリンゴが実る過程を想像する人や、自分とリンゴとの思い出を回想する人もいます。

目の前にリンゴがあるという事実はひとつでも、見る人の数だけ現実はあります。

そう思って世の中を眺めると、どれほどの「現実」があることか？
人の数だけあることになります。

私たちはその共通項を共有していると思い込んで過ごします。なので、いろんなズレが生じ、勘違いや争いの元となります。
知識や常識はその擦り合わせに用いられます。言語もそうですね。

「これはこういうもの／こと」と定義することによって、その意味合いにおいてお互いが承諾して用います。そのすりあわせができていないこともたくさんありますので、いろいろ勘違いが起きます。

世界はこういうもの、人々はこういうもの、という前提が共有されていれば、その前提のもとに私たちは動きます。共有されていなければ、それぞれの価値観で物事を判断していきます。

視野が狭いと自分の世界観、価値観、常識が正しいと思ってしまいます。そこからはずれる人は間違っていると思います。

視野が広ければ、いろんな角度から物事を見ることができるので、「そういう考えもあるよね」とか、「この人はそういうものの見方をするのか」と一歩おいてみることができます。

起こっていることをそのまま鵜呑みにするのではなく、数歩引き下がったところから眺めるようにしましょう。

この現実は自分が創り出しているのではないか？
違う見方ができないか？
抽象度を上げてみるとどうか？
逆の視点は何か？

飲み込む前に出来事を味わう感じですね。味わうといっても渦中にどっぷり浸かるのではなく、あらゆる角度から眺めます。そして最善と思えることを優先します。

「現実」と私たちが呼ぶものは「結果」です。物理に現れている世界は、その前に情報的な’生成’がなされています。

ペットボトルは「飲み物を持ち運びたい」という思いから発想され、開発されました。必要とされたから生じました。今ではペットボトルは生活の中であたりまえにありますが、それがない時代、誰かが不便だったと思ったことから始まっています。

極端な話、この世界もそういう思いの結果として生じています。
どこかの誰かが想像したから生じます。人が想像したものもあれば、人類以前に想像されたこともたくさんあります。（想像という言葉が適しているかは別として）

人類はそれを加速させるために生じたといえますが、次にどういう展開に持っていくか、それもまた最初は「情報」として始まります。

日々どんな思いで過ごすのか？
どんなエネルギーを自分が発しているのか？

個人の意識の進化成長が物理世界を変化させていきます。一人一人が自分が生み出している世界をケアし、大切にするならば、世の中は良い方向に向かっていきます。

１２月は年末であり、忙しくなりますが、そんなことを心に留めてお過ごしください。

あなたの思いがあなたの世界を作っていきます。

あなたにとってこの世界は敵ですか？味方ですか？友人ですか？他人ですか？
あなたはこの世界を愛しますか？憎みますか？

「現実」が見せる顔はあなたの思いによって変わっていきます。
素敵なクリスマスプレゼントを世界にもたらしてください。

「和音」2023.12.1

追記

私たちは他者によって作られた「現実」の中で、自分の「現実」をクリエイトしているといえます。

今はいろんな意図のもとに情報が出回っており、どの情報を信じるかで見えてくる世界が違ってきます。

まず自分が自分の現実を作り出していることに気づくこと。
次に、自分が信じてきた世界は他者によって意図的に作られてきたものであることに気づくこと。
そして、自分が望む世界は自分で作っていけると知ること。

これらはすべてあなたの思いや気づきから始まります。

１０年ぐらい前に人間が半透明になっていくという話があったし、私もそれを感じていました。あの頃の人からしてみれば、今の人たちはすでに半透明に見えるかもしれません。つまり半分は情報的存在になってきているということです。とはいえ、まだまだ物理空間にとらわれている人が多いのも事実です。

実体のない情報世界に行けばいくほど、物理世界の身体性や自然に触れることが大切になってきます。

最近は、情報世界に行けばいくほど、それが物理世界のように感じられていくのを感じます。つまり情報だったものが共感覚的に物理的に五感で感じられるようになって、物理世界のように感じられていくということです。

そう思うと、今のこの物理世界が本当はイリュージョンであり、実体はないんだよと言われてもなるほどなと思います。

夢を見ている時はそこに実体があるように感じますが、目覚めてみれば、夢はどこ？

夢の中で見た景色も物もありません。つまり情報でしかなかったわけです。
でも夢の中ではしっかりと物質感を感じていました。

この世界もそんな風なのでしょう。