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ビッグファイブとタイプA:どちらが心理的幸福を予測しやすいか?

幸福ってなんなんだろうと考えることがある。

また、時に幸福とはセンスや能力、気質なんじゃないかと思うことがある。文献をめくってみると、たしかに幸福になりやすい遺伝子というのはあり、特に女性の場合は半分くらいがセロトニンにかかわる遺伝子のタイプで幸福度が決定されるといった物騒な話も聞く。

ちなみに今回取り上げる論文は、2つの性格指標、ビッグファイブとタイプA気質で、どの程度心理的幸福を予測できるかについて調べたもの。

ビッグ ファイブ、タイプ Aの性格、および心理的幸福
The big five, type A personality, and psychological well-being

ビッグファイブというのは性格を5つの因子で捉えたもので、
それは外向性や協調性、誠実性、神経症傾向、開放性などの特徴をスコ化することで、その人の性格特徴を捉えるもの。

それにたいしてタイプA気質とは、せっかちで競争心が強く、達成欲求が強いもの。

また心理的幸福とは、単に楽しい、気持ちが良いといった快楽ではなく、人間として成長し、社会との一体感を得られているような幸福感覚を意味する。

この研究では、成人286名を対象に上記の3項目について調査し、その関係性について調べている。

結果としては、タイプA気質評価よりも、ビッグファイブ評価のほうが心理的幸福を予測しやすかったとのこと。

Q: 幸福になるには、個人の資質と社会のと相性もあるんじゃないだろうか?日本で幸せになれなくてもフィリピンだと幸せでいられる、みたいな。

明日目を通す論文:
Regional cultures and the psychological geography of Switzerland: Person–environment–fit in personality predicts subjective wellbeing
スイスの地域文化と心理的地理学: 人–環境–パーソナリティの適合性が主観的な幸福を予測する



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