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Chapter283_day2現地レポ

観測地点、センターステージ目の前3列目。
演者が、アイドルが、近い。

どれ程の近さか。伸ばした手で触れることはできないが、張り上げた声はきっと届く。そう思わせてくれる距離だ。
前回はKアリーナレベル7というはるか上空であった。まさか、シャニマス2回目の現地でこの様な事がおこるとは誰が予想したか。

これ程近くで観る事ができるとは…願う事はあっても思考した事は無かった。着席してからも興奮から手が震え、法被を羽織る仕草がたどたどしい。
自分を落ち着かせるためSNSで投稿を行うも動悸は治まらず、膝に担当のタオルを置くことで情緒を整える。

自分を落ち着かせようとする余り危うくペンライトの準備を忘れるところだった。あれこれと逡巡している間に開演時間となり、協賛声出しが始まる。
さすがはアリーナ。周りのPみな声が出ている。摩美々P、夏葉P、円香P、冬優子P……負けてはいられない。ここに来た以上、私は1ファンであると同時にプロデューサーである。周りの熱に浮かされ、纏う担当に背中を押され、自然と声が出た。始まった…楽しい──。


第一部 形而上の翼とその証明

開幕星の声。6th現地と同じく、自分らしく明日を探そうとする担当、上下で向き合い視線を交わす2つのユニットに心打たれるも、2曲目Heads or tales?で最高にぶち上がり、続くアンティーカで既にボルテージMAX。
これだけステージが近いと曲の合間でも次誰が来るのか分かるという事には驚いたが、
続くストレイがライトアップされると透明な光が乱反射して真っ白な衣装から虹が見えた。
尚且つ3人が見せる表情を目前で、肉眼で観測している。人が輝く、光る瞬間を体験している。

画像や動画では分からなかった。と言うよりも、感じとれなかったと言った方が近いかもしれない。表情や視線、振りが抜群にキマってて思わず魅入ってしまう…これが生の、目の前の迫力…田中有紀…
ここでしか感じ得ない美しさがある。
シャニにハマる時期が違えば、別のきっかけがあれば、違う担当になってたかもしれない。これはLiveに限らず、常々事あるごとに思うのだが、私にとってその”かもしれない”筆頭は芹沢あさひを代表にストレイライトである。

この後のMCで冬優子がセンターを務めたことへの言及で思わず感極まってしまうえりちにさや姐、優しく見守る田中有紀。
前日の配信、今回のLiveテーマの終着点として続く未来を読み取ったが、あまりにもストレイライトの未来すぎる。もらい泣き。
ステージ上での彼女達と、幕間の彼女達の姿を、演技では無く一人の役者としての在り方を以て見せてくれた事に一人のファンとして感謝したい。
ありがとうストレイライト。どうか走り続けて──

続くBRIGHTEST WHITE。
私が現地で聞く初めての完全体イルミネーションスターズ。
風野灯織の歌声が重なり調律を完成させ得たその歌はもう、一つの祈りではないかと思う。落ちサビで自然と涙が流れそうになるも、堪えて白のペンライトを灯す。

続く放クラ、ノクチルについてだが、ここまでLiveテーマに沿った文体を保ってきたつもりだが正直に言わせて欲しい……



衣装かわいすぎるっっ!!みんなちっこいお供連れてて頭撫で撫でしててパステルカラーでエクステでツインテールの河野ひより!なんでそんな可愛いんだ!!
わか様!ちっさいのね!?何でかな!以前よりもそう感じるのは!?カーディガンが華奢さに磨きを掛けててこれはもう杜野家の令嬢様々ですよ!?清楚!せいそ!!
お互いに親友ポーズとった後のMCで樹里の首元直してる夏葉も最高……とても生キャラメルを黙って平らげてしまう方には見えない…でもそんな所も良っっ

そしてぴぇ……聞けた。感謝。浄化される。
髪型ちょっとずつ変えてるのほんと良いよね………ね!


失礼した。


ダブルイフェクトは私が初めて″CDで聞いた″シャニ曲。久々に歌詞カードを食い入る様に読みふけったあの頃を思い起こし、それを目の前で聞けたことできっと、安らかな最後を私は迎えられる。


Happer→MC→OH MY GOD


死んでられるか


第二部 鏡面に映る自己に対する考察


シャニに沼る決め手となったSHHisの代表曲。まさかツィーディハピリーで裸眼に焼きつける事になるとは…モニター演出も相まってパフォーマンスで魅せるユニットの洗礼を、画面越しでは無く真正面で受けた──圧巻。

Live中は脳細胞が麻痺を起こしている為思い至らなかったが、これを書いている中で文脈を感じずにはいられなかった。Happer直前のダブルイフェクトから【羽なしたちの長い日】【それはとても青く。】を想起させられ、ややさんが言っていた様にもっともっともーーーーーっっっと彼女達は幸せになる。

時にはSHHisとして、時には一人のヒトとして。
形を変えることはあっても…変わる事、それは必然であるから。
靴を履き続けたとしても、捨ててしまったとしても、誰かが広いあげるかもしれない。もしくは、誰かが痛めた脚と、共に歩んでくれるかもしれない。或いは両方。または──
ジムシャニが見せてくれた可能性をLiveでも感じた。
何れにせよ、幸福が揺らぐ事はない。それが彼女の、SHHisの幸福論。彼女達が幸せになる未来は揺るがない。
美琴が頂に立つ未来も、揺らぐことはない。

………………パラコレ怖いね。



MCでの感涙はどこへいったのか……常時臨戦体制戦闘準備万端のストレイライト。これぞ隠匿。彼女達の技術による特異点を私は観測させられている。

郁田はるき、改め、小澤麗那。今日も触覚がかわいい。
普段、まん丸頭のどこに隠してるのか教えて頂きたい。

コールが不安でしかなかった時限式も始まってしまえば身を任せるのみ。なぜLive中の霧子はあんなにもかっこいいのか。永遠の問。

夢夢、ハナサカサイサイ、枕木の歌と続くのだが、いずれも私にとっては6th横浜公演でのリベンジマッチとなった。
今回は本当に完璧なコール対応が出来たハナサカサイサイ。せいや!せいや!せいそ!せいそ!
完全体での枕木の歌。判定基準は多々あれど、総合的に見てシャニソン曲で最も好きと言ってもいい曲を、好きな衣装で、三人揃って観ることが出来た。

余白のない小説が 強い風でめくれるように
駆け足で時は 何もかもすべて 過去にしてしまう

だけど離れても
出会えた日や 過ごした日々は消えたりしない
記憶の中でぬくもりに手をかざすよ
また会える時まで

枕木の歌(イルミネーションスターズ)

涙を堪えるのに必死だった事は覚えています。
6thでは灯織が居ないながらも、二人が歌い上げてくれました。そして今回は三人で──

思い合う事で、いや、思いを馳せるだけでも、どこかで道が交わる時があるかもしれない。離れる事は悲しい事だけど、それだけで無く、離れるまでの時間を大切にできる。また会う時を想い、共にいた頃の、その人を想っていた時の気持ちを愛しむ事はとても尊い行為である。思い思われ、馳せ続ける事で、また、会えました。ありがとう灯織、れいれい。

夢夢は前回、頑張る小糸ちゃんに心打たれて小糸ちゃんばかり観てしまったため、今回は頑張ってノクチル皆を観ようと奮闘。

………………再戦求ム。


第三部 人生についてふたつの問い

MC→アルストロメリア
希水しおさんの銃撃によって地面に倒れ込むも復活を果たしたほのけ。
ヴィーナストロメリアはその美しさと大阪魂で死をも乗り越え、舞う。そして沢山の変な人たち。

衣装のワンピースがヒラヒラして、近かろうが遠かろうが可愛い。だぶるはメリアも瞬間許容値を越える可愛さはあったが、そこは本家。終始可愛い。

水着になってモデル立ちを決める

ビーチブレイバー(放課後クライマックスガールズ)

杜野凛世はお顔を隠すが、
丸岡和佳奈はお顔満面の笑みで凝視するのではと邪推

サナギを捨てよう

ビーチブレイバー(放課後クライマックスガールズ)

ビーチブレイバーではここが最も好き。
コールは完璧。残すはちょこ先輩のみ。
待ちます。その時までサナギでいましょう。

バベルシティ・グレイス(歌い分け)
おそらく大勢の方が予想し、望んでいたのではなかろうか。実際にそれを目の前にすると、目眩がした。隣のアンティーカPは崩れ落ちていたので私は幾分正気を保っていた方であろうが、三峰がセンターを務めるアンティーカである。
平静を保っていられる訳がない。
彼女が煽りを効かせる度に眼球に火花が散る。
散った火花が視界を焼きつくそうとする度、瞼が悲鳴をあげる。

それでもきっとこの月を観れる機会はもう来ない。
だからどれだけ眩しくても、太陽の様に眩しくて暖かい月に負けない輝きを放とうとする、月と、共に歩む者たちの姿を見逃す訳にはいかない。
瞼を閉じる訳にはいかない。
今日は昨日と違い雨は降らない。
しかし、雨用の靴で来た。
昨日彼女が「雨だね」と言ったから。
緑色で、色合いのデザインが気に入って買った唯一持っているレインブーツ。担当色の靴だからというのもこじつけに近いが、この靴を履いてきて良かったと心底思った。
履いてきた靴で地面を踏み締め、眩しさに目を眩ませながらもその時まで、今回しかない、たった一度のその機会を、今か今かと待ち続ける。
そして、来る────届け…とどけ──とどけ──


\ \ !! L’Antica !! / /


今日、最も会場の一体感と熱を感じた瞬間だった。最高。


フォービドゥンシンシアリ衣装を愛してやまない私だが、ツィーディハピリーでパラダイスするとは誰が予想したか。
その上センステでの披露である。担当に届けと言わんばかりの縦ノリをかます。届いたかな。
一つ反省するならば、夢中になり過ぎた余りに最初のコールを一つ逃した事。そして、もとより探知する余裕も無かったとはいえ、周りに同担の霊圧を感じることが無い状況だった。少なくとも、同ブロック4列前後では私だけだったかもしれない。なぜそう思うのか…

コールが、聞こえない…

行き先ならI know
迷わずに
I can go my way
It's pure and sure
(Ya ya ya ya)
破れないこのルールだけは
Never break
(Ya ya ya ya)
私が定めたBorderline

Forbidden Paradise( SHHis)

太字はコール。ラジオでも言っておりました。
届けましょう。ステージで舞う、羽なしたちに──

それと、MCパート含めて……キス流行ってるんですか!?
間近で観たこっちは瀕死なんだか!?
わぁああああああああ!!


LINKsでもストレイはストレイのまま、舞台で輝いていた。
当たり前の事だが、たった一回の当たり前までに紡いできた軌跡を感じられた。そんな中、「頑張り過ぎないで欲しいなっ」と千雪が言ってくれた。甘奈も「心配してる」って。大丈夫。たくさん貰ってるから。私も頑張るよ。

いつか、ハナムケノハナタバで会場上手側ブルー、下手側オレンジ…なんて出来ないかなと毎度夢想してしまう。はるきに見せてあげたい。
そして斑鳩ルカ。配信では控え気味…か?と素人目に推察していたが、現地で聞いて分かった気がする。二人に影響されているのではないか…?あくまで推察だが、これまでよりも少し、丸みを帯びた歌い方をしている様に思えた。先のG.R.A.D.にて何か得られれば良いが……

Twinkle wayでは、それまで堪えていた涙がとうとう溢れ出してしまった。イルミネが問い続け、伝え続けてくれている「永遠の在り方」を目の前で観せられ、魅入られてしまった。
シャニマスの″曲だけ″を聞いている時期が私にはあった。その時の私にとってのイルミネは、特別好みの楽曲達では無かったし、ユニットにも特別魅力を感じてはいなかった。
しかし、担当を得てからコミュに触れ出し、彼女達を知った後、改めて曲を聞くとその歌詞の意味合いも、曲の雰囲気も、一瞬で色が変わったのを覚えている。
変わった、と言うよりも、知っていたのに気がついていなかった、が正しいかもしれない。

Twinkle way, my twinkle stars!!
ひとつひとつが煌めいているの
可能性は (すぐそばで) 無限だと囁いてる
聞こえているでしょう?

Twinkle way(イルミネーションスターズ)

聞こえていたのに、きっと理解っていなかったのでしょう。
当時よりも私が成長していると思わせてくれる、すぐそばで寄り添って気づかせてくれるイルミネ。ありがとう。


──最後、が来てしまった。グッバイ。
前半は前曲の余韻を引きずってしまいほとんど記憶に無い。初めて聞くフル。別れを歌った曲ではあるけれど、前向きさを感じるのはノクチルが歌っているからか、それともそんな別れがあったかもしれない経験からか。フル、早く下さい。


終幕 境界


アンコールのサマパリはコールどうこうの場合では無く、センステで入れ替わり立ち替わりわちゃわちゃしている彼女たちにひたすら手を振っていた。そういう生物の如く。
SHHisのアレンジシャツ、ありえんぐらい可愛かった。
あさひと果穂が並んで走ってきたのを観て、出し尽くしたと思った涙がまた出てくるかと思った。
シャニマス最高。

そしてすぷれ。公演の最後に聞く最初の曲。自然と出来てしまうペンラ振り。しかし、気づけば手に持っていたのはペンライトでは無く、複数の銀テだった。
初めて自分で掴んだ銀テ。何本か取れた、掴めたうちの、その中の一つに、緑色。


連れて行った痛バと共に

また貰ってしまった。


この場所に連れてきてくれたことに感謝を


ありがとう



にちか。



これにて終幕。以下、あとがき。


アイマスのLiveは本当に元気を貰える。
正直、参加前は初現地の6th横浜公演を超えなかったら、感動が薄かったらと、あの時よりも感慨にふける事ができなかった場合の事を考えてしまい、怖い部分があった。
そんな胸中で掴んでしまったチケットだったが、それは杞憂だった。

我々アイマスプロデューサーは担当の無事と、成功を祈っている。あらゆる意味で”偶像”である彼女たちに祈りを捧げ、それをLiveという形で、たった一度のその機会で、最大限彼女たちの魅力を発見し、また彼女たちが発現できる事を祈っている。こちらが祈ることで、LIVEに参加する事で、生きる糧を受け取っている。その事に気が付かないまま追いかける日々だが、この一回で気づかされる。それは紛れもない自己の変化であり、成長でもある。そう思いたい。

コンテンツを楽しむ姿勢は様々だが、私は担当に狂っている自覚がある。地雷もある。他プロデューサーにとっての好きが、ある人にとっての嫌いになってしまう時があるのを理解っているつもりだ。
幸い、前回の現地も今回の現地でも自分の地雷を直接的に踏みぬかれる事は無かったが、一度だけ間接的に発動してしまった部分がある。その事についての言及は避けるが、初めて挑んだ開演前の名刺交換にて、自分もうっかり地雷を踏みぬいてしまっていなかったかだけが心配である。

アイドル達はもちろん、会場で目にした他Pの方々も輝いてみえた。みんなコンテンツを楽しんでいる。私も楽しむ。

Liveを通じて、自分なりの推し方、プロデュースをしていきたいと心底思った。

単なるごっご遊びと揶揄される事もあるし、自虐の声を耳にする事もあるが、その遊びに本気で取り組んでいるのがアイマスプロデューサーであり、オタクであると思う。元来、オタクと称されていたグループを羨ましく思う事もあった。自分の好きに向かって全力だから。
全力で向き合っている人は羽を得て、光るのだ。

シャニマスのオタクになりたい。
担当を輝かせたいし、自分も光ってみたい。担当から沢山の輝きを貰っている分、私も何か届けられる人になりたいと思い、生きている。

同担の方が沢山いるなら、私が推さなくても良いんじゃないか。そんな風に思う事も無くは無い。それでも、私が出会った担当アイドルはただ一人である。共通世界に存在こそするものの、同時には私の中にしか存在し得ない。同一のものは無く、唯一無二の存在であると思う。だから担当している。

私の担当するアイドルは、皆のアイドルであると同時に私だけのアイドルでもあり、あなたが出会ったアイドルでは無いかもしれない。
あなたが担当するアイドルは、あなただけのアイドルであると同時に皆のアイドルでもあり、私が出会ったアイドルでは無いかもしれない。

出会った瞬間、プロデューサーという役を与えられている。他にその役を演じている者がいたとして、自分が演じない理由にはならない。
自分らしくあれとは、きっとそういうこと。

ここまで読んで頂いたあなたは間違いなくシャニマスのオタクでしょう。もしくは生粋のアイマスプロデューサー。
あなたが担当アイドルについて語る時、行動する時、間違いなく担当アイドルも、あなたも輝いていると思います。

今回、chapter283のコンセプトに沿いつつ綴ったつもりです。好きテーマ。一部乱れた所は大目に見てほしい。凄く楽しかったから。

これからもアイマスの道程を歩くつもりではいますが、どこかで交わる事があれば、その時はこんな奴もいるのだと笑ってくれれば幸い。

拝読感謝いたします。

——終わり——





ありがとうねええええ!!!!


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