見出し画像

ネット小説で書籍化する為に必要な事

まず最初に自己紹介をしておくと、自分はとある出版社で書籍化しておりコミカライズもしております。主に活動しているカクヨムでは★5000以上の作品が複数あるので、ある程度説得力はあると自負しております。ただ身バレ防止の為に半分匿名状態で記事を書く事をご容赦ください。

注意!今回紹介するのはカクヨムで書籍化を目指す場合です。



書籍化を目指すなら、ジャンルはファンタジー一択、次点でSF

コンテストに参加している人たちを見ていると、恋愛やエッセイといったメジャーでは無いジャンルに挑む人を見かけます。競争率という点に置いては間違いではありませんが、余程文章力に自信が無ければかなり難しいです。その点において、ファンタジージャンルはある程度融通が利き、コミカライズもしやすいジャンルですので、印税で稼ぎたいと考えるならファンタジーを選択したほうが無難だと言えます(専業作家はほぼ不可能と前置きしておきます)

作品の構成は、テンプレ①4+テンプレ②4+オリジナリティ2が良い

一部の方々は、最近の作品はテンプレばっかりでつまらんと言っている人を偶に見かけますが、実際のところ人気が出て書籍化する作品はどれもがテンプレとテンプレの組み合わせ、そして少しのオリジナリティを加えた作品が殆どです。作者目線で言えば人気ジャンルに乗っかった作品とも言えますが、殆どの読者はそんな作者側のエゴは必要ではなく、欲しいものを素直に出して欲しいを思っています。

前提として、異世界とチートは必須だと思います。そこから鍛冶師、剣聖、ハズレジョブ、成り上がり、悪役令嬢……と核になる要素を選んでいきます。

最後のオリジナリティ要素は完全に個人の裁量になります。オリジナリティといっても娯楽が溢れた今の世の中では、どんなに頑張っても二番煎じになってしまうので、好きな小説や漫画の要素を加えてもいいと思います。簡単に説明をするのなら、テンプレ同士の組み合わせであっても、組み合わせに真新しさがあればそれはオリジナリティのある作品だと思います。

最優先でランキング入りを目指す。駄目なら見切りをつけるのも大事。

作者として最低な事を言いますが、どんなに会心の出来であってもランキングに入れなければ意味がありません。目安としては週間一桁、月間30位以内に入れなければ見切りをつけるのも大切だと思います。

個人的な書籍化の目安は、小説1冊分(12万文字)程度の時点で★1500あれば可能性はあると思います。これまで幾つかの打診を貰いましたが、大体これぐらいのタイミングです。

とにかく最初が重要①

投稿目線で語るのなら、初速は正義だと言うことです。初投稿してから最低でも一週間は一日二話以上投稿する事を強くオススメします(個人的には正午、18時の二回)

とにかく最初が重要②

こちらは内容の部分になります。これも好みになってしまいますが、読者を引き留める為に最序盤で核となる要素を出すのが良いと思います。勿体ぶって人物紹介や世界観の説明は読者が離れてしまう要因になってしまうのでオススメしません。

コンテストには出るべき

大賞を取って書籍化を~というよりも、書籍化がしたい!!という意思表示に近いです。例えば◯◯レーベルのコンテストに参加したとしても、△△レーベルや▢▢レーベルの編集者達も作品を読んでいます。その為、必ずしも大賞を取らないと書籍化出来ない、という訳ではなく、作品の☆の数や文字数を見て、引き抜きに近い形で書籍化の打診をしてくれる出版社もあります。

SNSアカウントは用意しておこう

カクヨム系列のレーベルであれば、カクヨムのサイトから、直接 ” 重要なお知らせ ” と通知が来て打診のメールが仲介されます。

しかし、カクヨム系列じゃないレーベルも幾つも存在しているので、作者アカウントと紐づけたX(旧Twitter)アカウントは必要だと思います。カクヨム系列じゃないレーベルからは直接DMで打診が来ます(特定のレーベルコンテストに参加していれば、カクヨム系列のレーベルであってもDMから打診が来ます)




ここまで書き殴ってきましたが、好評であれば第二弾も作成するかもしれません。





いいなと思ったら応援しよう!