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「仙台ガラス」を蘇らせた秋保のガラス工房「海馬」の主が追い続ける「素材の持つ本来の色」について

こんにちは紅猫堂です。

秋も本番を迎えました。秋といえば「芸術の秋」という単純な発想ですが、宮城県仙台市太白区の秋保地区に私の推しのガラス工房があるのでご紹介させてください。

国道457号線を秋保小学校のあたりから「ゆめの森」の看板を目印に細道へ。それからかなり奥まで進むと、大自然に囲まれた楯山城址の麓に建物全体が緑に覆われた工房が見えてきます。
工房の名称は「海馬」。ガラス作家の村山耕二さんが1996年に建てた工房兼ご自宅です。

冬は雪が深くて入れなくなることも

私が訪ねたのはだいぶ昔になりますが、その時の印象は「山奥」「雪深い」「研究室みたい」でした。入口脇にとまっていた淡いグリーンの「ことり」のペーパーウエイトに一目ぼれしてそのまま購入して帰ったのを思い出します。

工房主の村山さんは、グッドデザイン賞など数々の受賞歴をお持ちで、ガラスの食器や花瓶等をはじめ、オブジェ制作や、照明ガラスの素材の研究、造形物の企画やデザイン、制作等の幅広い創作活動をしています。

2014年には、仙台市観光アンバサダー任命時に羽生結弦氏に贈られた仙台ガラスの楯を制作。そして2016年には、 G7先進7ヵ国財務相・中央銀行総裁会議の記念品として20人の出席者へ贈られた記念品の仙台ガラスのオブジェを制作しています。

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