【閑話休題】最近見たTikTokで「これは面白い」とリピートしまくった安住アナの特別講義「走るなメロス」。
こんにちは紅猫堂です。
以前何かの番組で安住紳一郎アナウンサーが母校の明治大学で臨時の講師を務めた様子がYouTubeに上がっていました。教育学者で明治大学文学部教授齋藤孝氏のクラスだったようで、齋藤教授も教卓の上に座って大笑いしていました。
太宰治の情景描写の一文を読み上げて「こんなの〇報堂のコピーライターだって考えられませんよ!」
最初はTikTokで見つけたんですが、まとめたものがYouTubeがになっているらしいので探しておりました。
ひとしきり大笑いしたあと「いやー安住さん、引退しても絶対これで食べて行けるわ」と確信しました。
これ「安住先生の出張講座」と銘打って地方巡業してくれないですかね。かなり需要があると思うんですけれど。
理系に弱い私は「少しずつ沈んでゆく太陽の10倍の速さ」とか、さらにそれが物理学的にどんな作用を及ぼすのかなんて、考えたこともありませんでした。
そしてこの話の内容もさることながら、テンポの良さについつい引き込まれてしまいます。
加えてマクラがあって、本題に入って、落ちがある。
日本の話芸の神髄「落語」に通じるものがあるような気がします。
安住アナは冒頭で「日本語はそれぞれの美的スタイルを持っている」だから我々の胸にビビッと来る。すなわちそれが「走れメロス」のような作品が古くから愛される理由だと仰っています。
成る程。時々急にコテコテの時代小説を読みたくなるのはそういうことでしたか。
久しぶりに「竜馬がゆく」でも読んでみましょうか。
物語後半で高杉晋作が辞世の句を詠む場面が好きで。
「面白きこともなき世をおもしろく…」
枕元に座っていた野村望東尼が下の句をかえします。
「すみなすものは 心なりけり」
高杉は「面白いのう…」と呟いて旅立ちます。
高杉晋作といえば「三千世界の烏を〇し 主と朝寝がしてみたい」という艶っぽい句が有名ですが、やはり最後の句が彼の20数年の生涯を物語っているようで、いいんですよねえ。