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【朝には紅顔ありて夕には白骨となれる身なり】
私たちは「明日も生きておれる」と信じています。「明日も生きておれる」と信じているから、手帳にしっかりと明日の予定を書きますね。
ただ、その「明日も生きておれる」という心は、あてになるでしょうか。
「明日も生きておれる」ということが、間違いのないことであるならば、今日、亡くなる人はいないということになります。そんなわけありません。毎日毎日、多くの方が亡くなっていきます。
いつまでも生きておれると信じ切っていますが、「今日が、私の死ぬ日だったとは」と、突きつけられる時が必ずくるのです。
蓮如上人は、人間の実態を次のように言われています。
【朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり(蓮如上人)】
朝、家を出る時には、元気な赤ら顔で「行ってきます!」と、家を飛び出した人も、事故や病気などで白骨となって帰ってくることがあるではありませんか。
人間の命というものは実に儚いものです。
この人間の命の儚さをまじめにみつめると、
「今のままでいいのか」「本当に悔いのない人生か」と、「人生の目的」について真剣に考えさせられます。