作業環境測定士ってなに?
作業環境測定士ってなに?
今回は、作業環境測定士について解説していきます!
作業環境測定士とは、会社(事業場、工場など)における作業環境の維持管理を行い、労働者の健康保持を行う人をいい、国家資格の一つとして知られています。有機溶剤や特定化学物質、放射性物質、鉱物性粉じん、金属類を扱う現場ではとても重要な資格となります。
また、作業環境測定を行うためには、作業環境測定士になる必要がありますが、実際になるためには長い道のりを歩む必要があります。
作業環境測定士になるための道のり
作業環境測定士になるためには、特別な資格を保持していない限り、国家試験の合格だけでは足りません。一般的な方の道のりは、以下の通りです。
受験準備講習(任意)
国家試験(必須)
実技・計算基礎講習(任意)
登録講習(必須)
登録(必須)
国家試験に合格しただけでは、「作業環境測定士」です、と名乗ることはできません(というか名乗ってはいけません)。試験に合格した上で、登録講習を受講し、作業環境測定士として登録されることで、はじめて「作業環境測定士」と名乗ることができます。
登録までの道のりの詳細は、以下公益社団法人 日本作業環境測定協会のHPをご覧ください。
国家試験の種類
作業環境測定士には、大きく分けて2種類あります。それは、第二種作業環境測定士と第一種作業環境測定士です。
第二種作業環境測定士は、測定の計画やサンプリング、簡易的な測定機器を使った分析が可能な資格です。
第一種作業環境測定士は、5種類の専門科目に分かれ、測定の計画、サンプリング、専門的な分析のすべてを行うことができます。また、専門科目は有機溶剤、特定化学物質、鉱物性粉じん、金属類、放射性物質の5つです。
必要な測定内容に応じて、資格を取得しましょう!
第二種作業環境測定士の試験内容
さて、第二種作業環境測定士の国家試験では、次の4科目すべてに合格する必要があります。
労働衛生一般
労働衛生関係法令
デザイン・サンプリング
分析に関する概論
各科目マークシート式1時間20問出題され、正答率60%=12問正解することで、科目合格となります。全科目合格することで、第二種作業環境測定士になる資格が得られます(前述したように登録講習を受講し、登録しなければ第二種作業環境測定士にはなれません)。
第一種作業環境測定士の試験内容
第一種作業環境測定士の国家試験では、専門科目ごとに1科目に合格する必要があります。合格には、第二種と同様に20問中12問の正解が必要です。
測定の対象となる物質や作業場については、労働安全衛生法施行令の別表や作業環境測定法施行規則などに定められています。詳しくは、各法令や日本作業環境測定協会のHPで確認してみてください。
おわりに
今回は、簡単に資格内容をご紹介しました。てみーのひとりごとでは、過去に出題された国家試験の内容について、ご紹介していきますので、気になる方はチェックしてみてください!!
それでは、また!!
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