令和5年 第2回 作業環境測定士試験(デザイン・サンプリング) 回答と解説
はじめに
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さて、2024年2月に第2種作業環境測定士試験が行われました。その回答が公益財団法人安全衛生技術試験協会のHPにて公開されています。
本noteでは、その問題と回答、解説をまとめたPDFを添付をしております。数問を解説例として掲載しておりますので、気に入った方は、是非PDFのダウンロードをお願いいたします。
もし、過去問で何年度のものが見たい、などご要望がありましたらコメントにてお知らせください。先行して公開できるように、ご準備いたします。
(注)有料記事中にあるダウンロードPDFは、誤字脱字に注意して作成しておりますが、その点予めご了承くださいませ。
(注)上記HPに掲載される試験問題は、過去2回分しか保存されていないため、必要な方は毎回保存しておきましょう。
今回の試験のポイント
共通科目 デザイン・サンプリングの試験のポイントは、以下の通りです。
各種化学物質の沸点を問う問題が3年ぶりに出題された (問5)。
騒音レベルの問題について、始めて計算する必要がある問題が出題された (問7)。
その他の問題、出題傾向については、例年と同様である。
問4
有害物質のB測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 B測定は、当該単位作業場所の中で、有害物質の発散源に近接する場所において作業が行われる場合に、有害物質の濃度が最も高くなると考えられる作業位置とその時間に行う測定である。
2 B測定は、A測定を補完するための測定なので、全ての単位作業場所で実施する必要がある。
3 発生源とともに労働者が移動しながら行う作業の場合には、労働者の作業位置が変わるので、B測定は、作業位置の移動に沿って行う。
4 5本の検知管を用いてB測定を行った場合は、10分間に均等な時間間隔で測定した検知管指示値の算術平均値を測定値とする。
5 粉じんのA測定において併行測定で質量濃度変換係数を求めた場合には、B測定においても同じ質量濃度変換係数を用いる。
【回答】
2
【解説】
B測定は、単位作業場所の中で有害物質の発散源に近接する場所において、① 発生源とともに労働者が移動しながら行う作業、② 原材料の投入、設備の点検等間欠的に有害物の発散を伴う作業、③ 有害物を発散するおそれのある装置、設備等の近くで行う作業の3作業のうち、いずれかの作業が行われる単位作業場所では、A測定に追加して、濃度が最も高いと判断される作業位置と時間における環境空気中濃度の測定を行う。必ずしもすべての単位作業場所で実施しなければならないわけではない。
問19
測定誤差に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 測定誤差は、系統誤差、偶然誤差及び過失誤差に分けられる。
2 検知管用真空法ガス採取器は、漏れ試験を行わずに測定を行うと、系統誤差を生じる可能性がある。
3 系統誤差は、その原因を明らかにしても補正することができない。
4 一つのサンプルを同一条件で繰り返して分析したときに、測定値がばらつくのは、偶然誤差である。
5 偶然誤差は、一般に、測定値の標準偏差で表される。
【回答】
3
【解説】
1 誤差には、系統誤差、偶然誤差、過失誤差の3種類がある。
3系統誤差は、測定器の狂いや検量線の間違いなど原因を明らかにすることで補正することが可能である。
5 偶然誤差は、測定時に毎回ランダムに発生する誤差であり、溶剤濃度の分布などの時間によって異なるものや人の操作によって変化する。測定値の標準偏差で表すことが可能である。
解説例や以下の見本を見て、有料PDFをご希望の方は以下よりダウンロードください。
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