令和5年 第2回 作業環境測定士試験(分析に関する概論) 回答と解説
はじめに
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さて、2023年2月に第2種作業環境測定士試験が行われました。その回答が公益財団法人安全衛生技術試験協会のHPにて公開されています。
本noteでは、その問題と回答、解説をまとめたPDFを添付をしております。数問を解説例として掲載しておりますので、気に入った方は、是非PDFのダウンロードをお願いいたします。
もし、過去問で何年度のものが見たい、などご要望がありましたらコメントにてお知らせください。先行して公開できるように、ご準備いたします。
(注)有料記事中にあるダウンロードPDFは、誤字脱字に注意して作成しておりますが、その点予めご了承くださいませ。
(注)上記HPに掲載される試験問題は、過去2回分しか保存されていないため、必要な方は毎回保存しておきましょう。
今回の試験のポイント
共通科目 分析に関する概論の試験のポイントは、以下の通りです。
誤差や精度、真度、標準偏差、普遍分散など分析値の整理に関する問題が出題された (問2)。
3回振りに混合気体の分圧の計算に関する問題が出題された (問4)。
3回振りに熱化学方程式における平衡状態の説明に関する問題が出題された (問6)。
8回振りに水素イオン濃度の計算に関する問題が出題された (問11)。
問2
データの取扱いに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 誤差とは、測定値の平均値と各測定値との差のことである。
2 精度とは、分析値のバラツキの程度を示すものである。
3 真度 (正確さ)とは、分析を無限回繰り返したときに得られる平均値が真の値にどれだけ近いかを示すものである。
4 精度と真度 (正確さ)よりも迅速性を優先することがある。
5 測定値のバラツキの大きさを示す場合は、測定値の平均値に標準偏差や不偏分散の平方根などを±をつけて表す。
【回答】
1
【解説】
1 誤差とは、真の値と測定値との差のことである。作業環境測定において、作業環境中の真の濃度は不明であり、算出される平均値はあくまで推定値である。
2,5 精度とは、ある分析値がどのようにバラついているかを示し、分散や標準偏差で表すことが可能である。分散や標準偏差は数値に±を付けて表す。
3 真度 (正確さ)とは、無限回の分析を行ったときに得られる平均値が真の値にどれだけ近いかを示すものである。
4 コストなどを踏まえ、分析を行う上で迅速性を求める場合もある。
問16
蛍光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 蛍光は、電子基底状態にある分子の振動準位間の遷移で生じる。
2 蛍光は、励起光よりも波長が長い。
3 蛍光の強度は、励起光の波長により変化する。
4 蛍光の強度は、対象物質の低濃度領域では励起光の強度に比例する。
5 蛍光の強度は、対象物質の低濃度領域では濃度に比例する。
【回答】
1
【解説】
1 蛍光は、励起状態から基底状態に戻る過程でエネルギーの一部を蛍光として発散する。
2 励起光よりもエネルギーは低下するため、波長は長くなる。
解説例を見て、有料PDFをご希望の方は以下よりダウンロードください。
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