令和6年 第1回 作業環境測定士試験(デザイン・サンプリング) 回答と解説
はじめに
2024年8月21日、第2種作業環境測定士試験が実施されました。その回答が公益財団法人 安全衛生技術試験協会より、8月29日に公開されました。
本noteでは、その問題と回答、解説をまとめたPDFを添付をしております。数問を解説例として掲載しておりますので、気に入った方は、是非PDFのダウンロードをお願いします!
(注)PDFは、誤字脱字に注意して作成しておりますが、自作の解説集のため予めご了承くださいませ。
(注)HPに掲載される過去の試験問題は、2回分しか保存されていないため、今後受験する予定の方や必要な方は毎回(毎年2,8月)保存しておきましょう。
今回の試験のポイント
共通科目 デザイン・サンプリングの試験のポイントは、以下の通りです。
全体的に出題傾向は例年と同様である。
問題文中に図が使用された(問3)。
A,B,C,D測定の作業環境評価について問われる問題が出題された(問20)。
問3
有害物質のA測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 測定点を決めるために等間隔で引いた縦の線と横の線は、建屋の形状などにより、直交しなくてもよい。
2 測定点を決めるために引いた縦の線と横の線との交点のうち、生産設備などと重なり労働者の呼吸域とならない交点は、これを測定点から除く。
3 単位作業場所における有害物質の濃度がほぼ均一であることが明らかなときは、測定点は、6 m を超える等間隔で引いた縦の線と横の線との交点としてよい。
4 単位作業場所の範囲が狭く、縦の線と横の線の交点の数が5未満になるときは、測定点の数が5となるよう、下図のように測定点を設定してもよい。
(図挿入有り)
5 単位作業場所が著しく狭く、かつ、単位作業場所における空気中の有害物質の濃度がほぼ均一であることが明らかなため、測定点の数を4点とした場合には、4点のうちいずれか1点で2回繰り返し測定を行うことによって、測定値の総数を5とする。
【回答】
5
【解説】
5 単位作業場所の範囲が著しく狭く (おおむね30 m2)、単位作業場所における有害物質の濃度がほぼ均一であること (幾何標準偏差がおおむね1.2以下)が明らかな場合には、測定点の数は5未満でもよい。ただし、各測定点で繰り返し測定を行い、1単位作業場所における測定値の総数が5以上になるようにすること。なお、各測定点における繰り返し測定の回数は同一でなければならない。
問20
有害物質の作業環境測定結果の評価に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 A測定のみが行われた場合、A測定の第1評価値が管理濃度より小さければ、第1管理区分となる。
2 A測定及びB測定が行われた場合、A測定の第1評価値が管理濃度より小さくても、B測定の測定値によっては、第3管理区分となることがある。
3 C測定のみが行われた場合、C測定の第2評価値が管理濃度を超えていれば、第3管理区分となる。
4 C測定及びD測定が行われた場合、D測定の測定値が、管理濃度を超えていれば、C測定の結果にかかわらず、第3管理区分となる。
5 同じ単位作業場所について、1日測定で第2管理区分となっても、2日間測定では第1管理区分になることがある。
【回答】
4
【解説】
D測定の測定値が管理濃度を超え、管理濃度の1.5倍以下であれば、C測定の結果によって第2または第3管理区分となる。D測定の測定値が管理濃度の1.5倍を超えていれば、C測定の結果にかかわらず、第3管理区分となる。
解説例を見て、有料PDFをご希望の方は以下よりダウンロードください。
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