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令和6年 第1回 作業環境測定士試験(労働衛生関係法令) 回答と解説


はじめに

 2024年8月21日、第2種作業環境測定士試験が実施されました。その回答が公益財団法人 安全衛生技術試験協会より、8月29日に公開されました。

 本noteでは、その問題と回答、解説をまとめたPDFを添付をしております。数問を解説例として掲載しておりますので、気に入った方は、是非PDFのダウンロードをお願いします!
(注)PDFは、誤字脱字に注意して作成しておりますが、自作の解説集のため予めご了承くださいませ。
(注)HPに掲載される過去の試験問題は、2回分しか保存されていないため、今後受験する予定の方や必要な方は毎回(毎年2,8月)保存しておきましょう。


今回の試験のポイント

共通科目 労働衛生関係法令の試験のポイントは、以下の通りです。

  1. 全体的にここ数年とほぼ同じ出題内容である。

  2. 石綿障害予防規則に関する問題が3年連続で出題された。(問20)


問5

作業環境測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 法令で定める寒冷の屋内作業場においては、半月以内ごとに1回、定期に、当該作業場における気温及び湿度を測定しなければならない。
2 炭酸ガスが停滞するおそれのある坑内の作業場においては、半月以内ごとに1回、定期に、炭酸ガス濃度を測定しなければならない。
3 中央管理方式の空気調和設備を設けている建築物の室で、事務所の用に供されるものにおいては、2か月以内ごとに1回、定期に、一酸化炭素及び二酸化炭素の濃度を測定しなければならない。
4 法令で定める著しい騒音を発する屋内作業場においては、6か月以内ごとに1回、定期に、等価騒音レベルを測定しなければならない。
5 第2種酸素欠乏危険作業を行う場合には、その日の作業を開始する前に、当該作業場における空気中の酸素及び硫化水素の濃度を測定しなければならない。
【回答】
2
【解説】
坑内の作業場で、炭酸ガスが停滞し、または停滞するおそれのある作業場について、炭酸ガスの濃度を1か月以内ごとに1回測定し、保存期間は3年と定められている。


問14

有機溶剤等の区分に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。
1 第1種有機溶剤等を重量の10%、第2種有機溶剤等を重量の90%含有する混合物は、第1種有機溶剤等である。
2 第1種有機溶剤等を重量の4%、第2種有機溶剤等を重量の6%、第3種有機溶剤等を重量の90%含有する混合物は、第1種有機溶剤等である。
3 第1種有機溶剤等を重量の4%、第2種有機溶剤等を重量の2%、第3種有機溶剤等を重量の94%含有する混合物は、第2種有機溶剤等である。
4 二硫化炭素は、第1種有機溶剤等である。
5 クレゾールは、第2種有機溶剤等である。
【回答】
2
【解説】
混合物中に第1種有機溶剤等を5%を超えて含有するものは、第1種有機溶剤等に分類する。
混合物中に第2種有機溶剤等を5%を超えて含有するものは、第2種有機溶剤等に分類する。
そのため、第1種有機溶剤等を4% (5%を超えていないので第2種の割合に合算)、第2種有機溶剤等を6% (第1種の4%と合わせて10%)含有する混合物は、第2種有機溶剤等に分類される。


上記の解説例を見て、全問題が収録されたPDFをご希望の方は以下よりダウンロードをお願いします!

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