
信州マウンテンロード
Iターンで信州長野に来て、早29年。
人生の半分以上を信州で過ごしています。
標高800mの盆地に住んでおり、周囲は峠で囲まれており、どこへ行くにも峠越えが必要。南•中央•北アルプスは、1年を通じて色々な顔を見せてくれます。
特に冬場のアルプスは美しく、白と黒のコントラスト上に空のスカイブルーが見事に映え、いつ見ても感嘆の景色だったりします。
ただ、29年も住んでて何なんですが、こっちが中央アルプスで、あっちが南アルプスとかって、よく分かりません。
真冬のサイクリング
真冬のサイクリングでは、マイナス1℃が限界温度。
これ以下だと、指先•足先が寒さによる痛みで耐えられません。
どんなに重装備したとしても、楽しめる最低温度はこれくらいなのかと思います。
近年の温暖化は著しく、昔はマイナス10℃とかザラにあって、冬に自転車なんて乗れたものではありませんでしたが、最近は割と乗れたりします。
そんな中、信州長野真冬のサイクリングで走れるエリアってどこなのと言えば、
安曇野辺りまでは走れます。そこから南はOK(木曽は無理)。
天気予報で「長野県雪」なんてよく言われていますが、あれは長野市で、それより南にある松本辺りは「晴れ」ている場合が多い。
これは、長野市と松本市の間にある2,000m級の山々が雪雲を遮ってくれているから。
だから、安曇野から南はあまり雪が降らなく、サイクリングが可能なのです。
美しいアルプスを眺めながらのサイクリングは最高
安曇野、松本、伊那、駒ヶ根、飯田。
南北にライドすると分かるんだけど、本当に山々が美しい。
特に午前中は、稜線に陽の光が反射して息を呑む美しさです。
私の場合、冬は伊那•駒ヶ根ライドが定番コース。
諏訪湖からスタートし、天竜川沿いをライド。
ちょうど駒ヶ根辺りで50km、折り返して100kmとなります。
マウンテンロード
マウンテンバイクにスリックタイヤを履かせてライドしてます。
これじゃぁマウンテンバイクの良さが消されちゃうと思われがちですが、
私は、これでダートも走っています。
フルサスペンションの恩恵により、無茶なライドをしなければ、スリックタイヤでも走れます。
逆にロードでは、踏み込んだ力がサスに吸収されてしまい、どうしてもスピードが出ずらかったりします。ロードバイクよりで5〜10km /h遅いです。※重いからでもあるけど。
100キロライドの時は、平均速度20km /h計算で約5時間くらいを目安に計画しています。
もっと距離を伸ばして走ることもできますが、体へのダメージや翌日以降の仕事への影響を考えると100キロライドがベストだと考えています。
地方あるある
自動車社会なので、自転車は邪魔な存在。
スレッスレを、結構な速度で抜いていきます。
なので、必然的に歩道を走ることが多い。
法律違反はわかるけど、命の危険を晒してまで走る必要はない。
そして、地方の歩道はほぼ誰も歩いていません。
さらに、整備されていないから道が凸凹で、誰も歩かないから雑草が覆ってたりします。
こんな道マウンテンバイク以外ではちょっと厳しかったりします。
ちなみに、路側帯も走りますが冬場は除雪による塩カルだったり、残った雪がカチコチに固まっててロードバイクで走るには少し厳しい環境だったりします。
街と街をつなぐ幹線道路と並行して、農道や河川の側道があるので、そっちを走りがちになります。
自転車乗りは、車通りの少ない裏道を好む習性があるのです。
最後に
標高が100m上昇すると0.6℃下がると言われています。
諏訪•伊那は大体700mなので、沿岸部都市と比較すると5℃低い気温になります。
実際は、もう少し低いのですが、目安としては妥当な数字です。
とにかく、足先指先の保温が重要です。
アウターは、できる限り自転車専用をお勧めします。
基本的には、前面を防風し背中は排熱するもの。
背面ポケットが付いているもの。
ブーツカバーは必須。
と色々入用ですが、この季節しか楽しめないし、出先で食べる蕎麦やラーメンは別格の美味さです。