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小説『あの花が咲く丘で』はクライマックス感動もの
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら
著者:汐見 夏衛
※本記事はあくまでも私の感想でございます。。
きっかけ
正直、待望の映画化!話題沸騰中!だの書かれた本はあまり好きではないので、話題性があったがいまのいままで手に取ってこなかった。
ただ、彼女におすすめされたので読んでみることにした。(彼女にすすめられたら見ないわけにはいかないよね)
どんな作品?
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』は戦時中を背景にしたタイムスリップ系恋愛小説だ。
すべてにイライラした生活を送る中2の百合が、ある日突然戦時中にタイムスリップしてしまう。彼女は偶然通りかかった彰に助けられ、彼と関わり新しい日々を生きていくなかで、彰の優しさや誠実さに惹かれていく。しかし、彼は特攻隊員でありお国のために命を賭けなければいけない運命だった。百合の思いと彰の秘められた思いを知ったとき...
「戦争」と「恋愛」を結びつけた作品だ。
感想
率直な感想は、想像どおりだったなーという印象だ。また言葉の並べ方や表現の仕方が標準すぎるという感じがして...とにかくあまり惹かれず、気持ちが入らなかったので読むのにすこし時間がかかった。ただ、想像はできていてもやはり最後のクライマックスには涙腺が緩んだ。百合と、彰の秘められた思いを知った時には、どっぷりと感情移入していて何かが心に突き刺さった。感動した。
ちなみに、こころに響いたセリフは
「俺は君のことを愛していた。君の素直でまっすぐで優しい魂を心から愛していた」(258ページ14行目、彰から百合へと送る手紙より)
このセリフをみたとき、彼女を感じた。
気付かされたこと
戦争と恋愛を結び合わせることで、大切な人がいなくなっていく悲痛や戦争の悲惨さを、自分に置き換えて捉えることができた。周りにいる友達や家族、置かれた環境に対しての感謝の念と、いまこうやって生きていけるのは幸せなことなんだなと気付くことができた。