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英語という「話題の引き出し」

半年前頃に読んだものすごい役に立った本を紹介します。河合塾の里中先生(英単語、英熟語最前線などで有名です)の本、英文法の魅力(中公新書)です

この本を読んでから友達の質問に答えやすくなったり雑学やうんちくを語れるようになりました。とにかく英語の話題の引き出しが増えたのです。

まずこの目次を見てほしいです。

001 文法は魔法のようなもの
002 「私はコーヒー」はOK?
003 マイケルの「Beat It」
004 a few の誤解
005 バレーボールの語源
006 will は未来形?
007 未来をあらわすのに、なぜ will を用いない?
008 I forget. / I forgot.
009 「あごに卵がついている」
010 「トム・クルーズを知ってる?」
011 「本」と「予約する」
012 no の後ろは複数形か単数形か
013 いつも play the guitar なの?
014 ゴールデンスランバー
015 否定疑問文の答え方
016 the way …の用法
017 「運命」いろいろ
018 will being
019 ベースボールは「タッグアウト」
020 モーニングサービスは?
021 仮定法の「時」は?
022 I wish … の考え方
023 It is time SV.
024 unless + if not
025 ディスクジョッキー
026 ノーモア・ヒロシマ?
027 die の婉曲表現
028 月を求めて泣き叫ぶ
029 if it were not for ~ の謎
030 「~しなかったことを後悔している」
031 no more A than B の考え方
032 Why …? と How come …?
033 「大ブレイクする」
034 前置詞の概念
035 have A done
036 前置詞を文末に置いてはダメ?
037 talk の後ろに目的語?
038 「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」
039 先行詞が「愛する猫」
040 against の中心的意味
041 ほとんど知られていない this
042 「ノッてる?」
043 「いまから~後」は?
044 「このワインは何年もの?」
045 「~関係の仕事に就いています」
046 fineの原義は?
047 actually を使いこなす
048 「Aに決める」
049 help の用法
050 「~するつもりはなかった」
051 money の発音
052 単語の末尾を見よ
053 気づかない引用句
054 Ouch!
055 「カレッジ」の特徴
056話を切りだすときは
057 「紳士服コーナー」を英語で
058 リスニング能力を高める
059 「すみません」の使い分け
060 人工の食品サンプル
061 「パンの耳」
062 「在庫一掃セール」は?
063 クレームをつける。
064 「アウトレット」って何?
065 ジャンク・メール?
066 「老眼鏡」を英語で
067 「相席する」
068 トイレの話
069 「行ってきます」
070 「よろしくお願いします」
071 招待を「断わる」
072 変圧器の「トランス」
073 en-ではじまる語
074 「ガン」と「カニ」
075 なぜウィリアムがビルに?
076 否定の接頭辞
077 会話をきりだす
078 「ストレスがたまる」
079 ニュース番組のまとめ役
080 スポーツを話題に
081 母音と子音
082 なぜ Mr./Mrs.にはピリオド
083 「クールビズ」
084 He married young.
085 「仲がいい」
086 小田さんが2人
087 赤いニシン
088 オバマとボビー
089 「故障している」の表現
090 become が「似合う」になる理由
091 become to do とならない理由
092 「~する価値がある」
093 「狭い」と「広い」
094 「~を入れ忘れた」
095 The 比較級〜, the 比較級…
096 learn は“結果”に重点
097 seldom
098 「~によれば」
099 「~のそばに」
100 所有感覚ばかりではない「所有格」
101 a kind of a teacher?
102 cover と discover
103 そのなんとかという人
104 冗談で「殺してやる」
105 class が「気品」の意味?

ものすごい面白いです。語源、語彙、語感、語法、語義、誤解の5つのテーマに分けて2ページにかけて渡る質問に対する解説が綴られています。

例えば1の「英文法は魔法のようなもの」をみてみます。

質問grammar(文法)とglamour(魅惑)は語源が同じなのですか?
(28歳男性)
答え そうです

これは日本人と同じような感覚でヨーロッパ人が“R“と“L“を間違えたことで生まれた英単語なのだそうです。元々はgrammarie(文字を書く技術)と言うラテン語からgrammarに変形します。やがて「知は力なり」と言う考えが浸透していくと何か不思議な力を秘めたものとしてスコットランドでglamourとして魔術、魔法的な意味で使われ方が広まりました。やがてアメリカで魅惑的な女優が出てきたことによって魅力、魅惑として使われるglamourと元々の文字を書くという技術的な意味のgrammarが残ったのだとそうです。

これだけでもものすごい便利な引き出しになることがわかりますでしょうか。
例えば
1 文法を語る時
2 grammar,glamourが例文に出てきた時
3 rとlの発音の違いを聞かれた時
などさまざまな場面で応用できます。

「英文法ってつまんなくね?」って言われた時は「英文法っていうのは魔法なんだぜ」と語れるし、rとlの発音の説明をするときにはまあ昔の人も間違えてたから、、とこの話を出して相手の悩みに対するアプローチができるのです。

他にもさまざまな話題が詰まっています。seldomはほとんど使わないことだとは普通に役に立ちましたし、バレーボールの「バレー」の部分とサッカーの「ボレーシュート」の「ボレー」は語源が同じだという話だとかも大好きです。

勉強や話題作りとしても便利なこの本に興味を持ってくれたらぜひ手に取って欲しいです。


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