半年前頃に読んだものすごい役に立った本を紹介します。河合塾の里中先生(英単語、英熟語最前線などで有名です)の本、英文法の魅力(中公新書)です
この本を読んでから友達の質問に答えやすくなったり雑学やうんちくを語れるようになりました。とにかく英語の話題の引き出しが増えたのです。
まずこの目次を見てほしいです。
ものすごい面白いです。語源、語彙、語感、語法、語義、誤解の5つのテーマに分けて2ページにかけて渡る質問に対する解説が綴られています。
例えば1の「英文法は魔法のようなもの」をみてみます。
これは日本人と同じような感覚でヨーロッパ人が“R“と“L“を間違えたことで生まれた英単語なのだそうです。元々はgrammarie(文字を書く技術)と言うラテン語からgrammarに変形します。やがて「知は力なり」と言う考えが浸透していくと何か不思議な力を秘めたものとしてスコットランドでglamourとして魔術、魔法的な意味で使われ方が広まりました。やがてアメリカで魅惑的な女優が出てきたことによって魅力、魅惑として使われるglamourと元々の文字を書くという技術的な意味のgrammarが残ったのだとそうです。
これだけでもものすごい便利な引き出しになることがわかりますでしょうか。
例えば
1 文法を語る時
2 grammar,glamourが例文に出てきた時
3 rとlの発音の違いを聞かれた時
などさまざまな場面で応用できます。
「英文法ってつまんなくね?」って言われた時は「英文法っていうのは魔法なんだぜ」と語れるし、rとlの発音の説明をするときにはまあ昔の人も間違えてたから、、とこの話を出して相手の悩みに対するアプローチができるのです。
他にもさまざまな話題が詰まっています。seldomはほとんど使わないことだとは普通に役に立ちましたし、バレーボールの「バレー」の部分とサッカーの「ボレーシュート」の「ボレー」は語源が同じだという話だとかも大好きです。
勉強や話題作りとしても便利なこの本に興味を持ってくれたらぜひ手に取って欲しいです。