ペットは癒しというけど玩具じゃないからね!
副題:愛犬との信頼関係|お互いによく観察し合うことが大切
愛玩動物という言葉はどうも好きになれなくて抵抗がある。
何故なら、可愛い、好き嫌いだけでは築けない信頼関係を尊重すべきだと思うからだ。
そう感じた断片を書いてみたくなった。
愛犬と付き合い始めて6年目。家内とは2年遅れのサブリーダーにあたる。
愛犬の家内へのベッタリ度は、羨ましくなるほど強い。
家内が眠れば添い寝し、目覚める気配を感じれば狛犬座り(我が家では、その他スフィンクス座りも分類している)して、静かにじっと待つ。
家内の上半身に大きめの動きが出た時や声が発せられた時は、起床を促すかのように立ち上がって鼻先をツンツン、時にはグイグイと手の掌に押し付ける。
家内が上半身を起して立ち上がる準備をする際(めまい症状もあるため一呼吸が必要)に、愛犬の頭を撫でる。
撫でられると同時に、愛犬は両腕を招き猫状態にして体を横にして、もっと撫でろと催促する。
私に対しては、一ヶ月の中で1~2回ほどだけ、そんな可愛い仕草を見せてくれる。
そんな時は大抵、私も家内も途轍もなく大寝坊という時のように思う。
遮光カーテンでも日光を通しそうな強い陽射しを感じる時間帯だ。
愛犬の稼働可能エリアは、寝室とリビング(続きのキッチン)、その気になれば玄関、洗面所、二階にだって自由に行けるが、寝室とリビングだけだ。
・天候(雨、風、雷)、
・気温(暑い、寒い)、
・音(近所の工事、車のドアの開閉音、テレビ音声、電子レンジ音)、
・匂い(焼肉、カレー、柑橘類、煙草)、
・二人の会話や雰囲気(出掛ける時、楽しく会話、シビアな会話、機嫌の悪い時、無口な時)
によって、待機場所があるようで、20箇所ほどを使い分けているようだ。
不思議なことに、ホラー映画の音声は愛犬にとっても心地よくはないだろうと思うのだが、絶叫や爆発音にビクリともせずマイペースで過ごしている。空気や気配に影響せず現実ではないことと分かっているかのようだ。
また、真意は屋外からの物音や何かに集中したい時の仕草ということだが、天井一点を見つめてフリーズする光景は時によっては気持ち悪さを感じることがある。
私と愛犬の信頼関係で気を配っていることは、当然で基本だが痛みを感じさせないこと。
愛犬の反応を見ながら、細心の注意を払って行動していることは自負できる。
シャンプー、目ヤニ(涙)取り、耳そうじ、オシッコとウンチの後片付け、水・ご飯のお皿の上げ下げは、私の役割だ。
最初の頃から、逃げ回るような仕草は全くなかったが、最近は、愛犬に近付く際に手に持つアイテムによって事前に反応してくれる。
ティッシュを2枚持って近付くと、頭を少し下げてフリーズし、目ヤニ(涙)取りの準備となる。
ティッシュの箱と綿棒を持って近付くと、しなっと体を横にして耳そうじの準備となる。
シャンプーの時は、必ずケージに入ってスタンバイとなり、お出掛けの時は、水を飲んでオシッコをしてバスケットに入ってスタンバイとなる。
ご飯の時は、電子レンジを使用する際は加熱中に1メートル四方をグルグルと歩き回って待ち、食卓テーブルで取り分ける際は、テーブル下から私と目が合う位置に垂直に狛犬座りして待つ。
おかわり催促の時には、程度があって、あと少しの時は鼻先で脛をツンツン。
全然足らない時は私の足の甲をぐしゃぐしゃと踏みながら何度も往復する。
ちなにみ、スフィンクス座りは、空腹と言う訳でもなく「くれるなら食べてみてもいいよ!」と、オヤツタイムに現れる仕草だ。
また、完全に諦めている(少し不貞腐れている)時は、伸ばした両手に顎を乗せて遠くを見つめている。
全体的に過保護で甘やかし過ぎは承知しているが、我が家の環境下での最善だと思っている。
家内への行動のように何処に行くにも近くをついて回るほど愛犬に慕われてみたいが、生涯サブリーダーの役割から昇格することはなさそうだ。
愛犬の私への観察力は鋭くかつ正しく機能していると感じる。
ちなみに、今は、私の枕に背中をもたれかけさせ寝そべっている。
恐らくは、基本、そこは愛犬のための場所の一部であって、私はあくまでも間借りさせてもらっている。
と言う理解が平和を生みそうだ。
追伸
いつも会話は心掛けている。
投げ掛ければ、豊富な表情となってしっかり返ってくる。
夫婦二人の会話は全て理解していると思う。
そういう意味では、結構したたかで、根に持つタイプかも知れない。