友情の証は野菜

数年前田舎に越してきた私。

私は元々新しい環境や人付き合いが得意でない性格。
だから周りに知り合いはおらず、
その上ご近所との付き合いがまだしっかり健在している集落に、
驚きと戸惑い、不安が山積した毎日で引っ越したのにプラスの感情をずっと感じられなかった。
なんとか溶け込もうと頑張って空回りする自分に自分が一番ウンザリしながら、
子供がお友達を作ってきたり、
いろんなイベントを通して少しずつ交流を深めてきました。

引っ越してきた当初から色々気にかけてくださって、
畑でお野菜できたからと理由に持ってきてくださったり、
「レモンが木に成った」、
「野菜、近所の人がくれたけど食べきれんから」
「自分でプランター植えてごらん」
とプランターに土、トマト苗、肥料も持参でご指導もありで、
何かとお世話してくださりました。
そのおすそ分けしてくれた野菜達の上にはいつも「愛情」が乗っていました。

そしてここ最近色んなご近所さんから
「米買わん？」
「野菜できたんよ。お食べや」と、
野菜室に入りきらない爆発的な量の葉物野菜を頂いたり、
「カブ食べ！」とキラキラ光る採れたてカブを頂いたり。

その野菜達には毎回友情や愛情が乗っていて、
野菜を頂いたことはもちろん嬉しいけれど、
おいちゃん達からの友情の証で、
住民として受け入れてもらった証である野菜手形がとても心に染みる。

頂いた愛情を携えて、
恩送りで今度は未来に種蒔く人になりたいな。