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速記教室【初級:Lev.1-11】五十音:は行
先回までの復習
皆さん、こんにちは。今日も楽しく速記を学んでまいりましょう。
まずは先回の復習から。あ行、か行、さ行、た行、な行と進んできましたね。
いつものように少なくとも紙1枚ほど準備運動をして運筆がスムーズになったら、あ行、か行、さ行、た行、な行のそれぞれの文字を何度か書いてみてください。
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皆さん、速記文字にも慣れてきたころかと思いますが、基本練習をおろそかにせず、こつこつ積み上げていきましょう。
それでは、今日は は行へと進みますよ~。
課題の解答
ちょっとその前に、前回出しておいた課題の解答例をば。
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皆さん、上手に書けましたか?
20ミリの文字が入ってくると、横にどんどん伸びますね。それでオッケーです!
大き目に、伸びやかに、後々見返しても自分で読める文字を書いていきましょう。
は行
それでは、は行に入りますね。
は行の基本は、円を下の図のように4つに分け、左下の弧に沿って反時計回りに90度回る形です。
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ただ、実際に書くときには、3分の2くらいまでは真っすぐ立てるような気持ちで書きます。
では、まずは基本の形を学んでいきましょう。は行には変規はありません。
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「は」は10ミリ。
「ひ」は、「は」の字尾の上側に小さな丸をつけます。
「ふ」は、「は」の倍の長さで20ミリ。伸び伸びと書きましょう。
「へ」は、「ふ」の字尾の上側に小さな丸をつけます。
「ほ」は、原則に基づいていない文字で、下から上へ背中を丸めて曲がる10ミリの曲線の下側に小さな丸をつけます。
この5つに加えて、いつものごとく、もう2つだけ。
「はい」は、「は」の半分の5ミリ。
「へい」は、「はい」の字尾の上側に小さな丸をつけます。
お手本を参考にして何度か書いてみましょう。
練習
ではまず、は行の書き方のポイントです。
★ポイント1
変規との関係(さ行変規、た行変規はいつ使うのか)
は行からさ行、た行へは、鈍角になることがありませんので、ほぼ変規を使う必要がありません。
ただし、「はい」+さ行だけは、変規を使います。
ここ、大きなポイントです!!
「はい」は小さい文字なので、大きめに書くと「は」と混同してしまったり、後字とくっついて不明瞭になってしまったりするのですね。それを避けるため、「はい」からさ行へ続くときは、変規を使っていきましょう。
では、少し「はい」+さ行の練習をしていきますよ。
「はいさ」、「はいし」、「はいす」、「はいせ」、「はいそ」
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これは書きやすいので、大丈夫ですかね。
★ポイント2
は行+か行、
は行+な行
は行、特に「は」と「ふ」と「はい」から か行、もしくはな行へつなぐときには、字尾をぐっとゆり上げます。
これは、継ぎ目をはっきりさせ、読みやすくするためです。書きやすくもなります。字尾に丸がついている文字は、それが継ぎ目の目印になります。
では、少し練習してみましょう。
「はか」、「はき」、「はかい」、「ふな」、「ふに」、「ふかい」、
「はいか」、「はいき」、「はいかい」
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一つずつ着実に理解して進みましょう!
例題
それでは、は行を含む単語を書いてみます。
「はかない」、「博愛(はくあい)」、「博士(はかせ)」、「福祉(ふくし)」
「吹き抜け(ふきぬけ)」、「房(ふさ)」、「控え室(ひかえしつ)」、「卑屈(ひくつ)」
「引き受け(ひきうけ)」、「引き潮(ひきしお)」、「辟易(へきえき)」、「他に(ほかに)」
初めて進む方向ですので、しばらく書きづらいかもしれませんが、だんだん慣れてきますので大丈夫ですよ。横に寝転んでしまわず、縦長になるよう意識して書きましょう。
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では、もう幾つか例題を出しますね。
「補欠(ほけつ)」、「拝察(はいさつ)」、「敗訴(はいそ)」、「刃先(はさき)」、「穂先(ほさき)」
「蓮の花(はすの/はな)」、「はしか」、「ひさし」、「ひしひしと」
「拝啓(はいけい)」、「ふつつか」、「寄附(きふ)」、「話す(はなす)」
だんだん慣れてきましたか?
では、お手本と照らし合わせてみましょう。
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私のお手本がタブレットなので、大きさの感覚がいま一つつかみ切れないかもしれませんが、5ミリ、10ミリ、20ミリという大きさの比率を保っていれば大丈夫ですので、最初は大きめに書いてみてください。
半分に切った書道半紙に書くとしたら、最初は4行も書いたら紙いっぱいになっちゃうってぐらいの大きさが適当です。
あまり小さく書くと、かえって大きさの違いがわかりづらいですのでね。
それでは、今日はここまでといたします。次回は は行の例題をもう少しじっくり見ていきますよ~。
レッツエンジョイ速記文字!!
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