母になって思考をしない時間なんてない。【子育てエッセイ】
子どもたちを一時保育に預けて、近所のヨガスタジオに行ってきた。頭の中がすっからかんになる感覚が、とっても気持ちよくて、今も頭の中がすっきりしている。
ヨガとの出会いは20代。私がまだ独身だった頃、フィリピンに滞在していたときのゲストハウスのオーナーさんがきっかけでヨガに通いはじめた。それ以来、すっかりヨガの魅力にはまってしまい、日本に帰国してからも通えるスタジオを探して、細く長くヨガのレッスンに通ってはいた。第一子の妊娠が発覚してやめてから丸々3年の月日が経つ。
久しぶりのヨガ。
あの頃の私なら中級者向けのレッスンも受けられたけど、今回は初級者向けを選んだ。それが正解だった。ポーズも忘れていたし、体も固くなっていたし、バランス感覚もだいぶ悪くなっていたから。出産をしたからか、おそらく反り腰になっている。
でも、あの頃と変わらない楽しさがあった。母になってなお、心から、またやりたいと思うスポーツに出会えた。
実は私、ずっとヨガマットとヨガウエアを捨てようと思っていた。
それでも、断捨離の度に捨てられなかった。その度にいくじなしと自分を責めたけど、また私がヨガをするためだったんだね。
久しぶりのヨガでは、新しい発見もあった。
それは、ヨガの後は思考がすっきりするということ。
独身の頃の私は、たぶんヨガの時間以外にも頭をからっぽにして思考する余白のない時間があった。読書したり、音楽を聴いたりだとか。
でも、母になって、思考を止めたことはあっただろうか。
常に赤ちゃんを気にかけて、家事効率を考えて、旦那さんの帰宅時間から逆算させた段取りをして、隙間時間に日記を書いたり、ライターの案件を受けたり、思考をしまくっている。読書する時間も、音楽を聴く時間もめっきり減ってしまった。
私の頭は、起きているときは常に思考モード。
そりゃあ、疲れる。肩も凝る。
今回のヨガで、思考する余裕のないくらい、ポーズと呼吸と体に集中した。90分間、思考はまるっとお休みした。
ヨガの最後で安らぎのポーズという、あおむけで横になるポーズがある。セルフヨガをする時は、安らぎのポーズをとっても、なんやかんや頭の中が賑やかでいろいろ考え事をしてしまう。今回は、お金を払って、時間を作って、スタジオに行くという行動もよかったのか、心の底からヨガに没頭できて、安らぎのポーズでも頭の中はすっからかんになれた。とっても満足。
毎日、思考を止めたら詰むような日々だけど、たまにはこうしてヨガをして意図的に頭をすっからかんにしたいな。来月も一時保育を申請して、きっとヨガスタジオに行こう。
明日もいい1日になりますように。