24-22 私服の制服化の実践
みなさん、こんにちは。「部屋から始まるミニマリスト」のJOWNです。
肌寒い季節になってきましたね。
僕はこの時期の気温の急激な変化についていけず、先日体調を崩し今もまだ慢性化した咳が残っている状態です。咳は喘息症状として残っているので、なかなかにつらいです。
体に無理のないよう、暖かい服装で過ごしたいと思っています。
服といえば、僕は今の住居に引っ越した時に、思い切って「私服の制服化」を実践しました。
「私服の制服化」は最初こそコストはかかるものの、生活を効率的に過ごすことができ、実践する価値はかなり高いです。コーディネートが大の苦手な僕も服装に関する悩みが一気に解消したので、本当におすすめです。
そこで今回は「私服の制服化」はどんな知見を与えてくれるのかを考察していきたいと思います。
「私服の制服化」とは、「同じ服を着られる状態」。
「私服の制服化」とは、自分が持っている衣類の種類を厳選し、それらを複数枚持ち合わせて私生活を送ることを指します。
そのような構成ゆえ、毎日着る同じデザインである制服のように使うことから私服の「制服化」というわけです。
そんな「私服の制服化」は単に尖った方法論とての在り方というだけでなく、個人のパフォーマンスにも少なからず影響することがあり、かのスティーブ・ジョブスも実践していたとされています。
ジョブス氏はソニーの作業現場を見学した時に、「全員がソニーの一員で、同じ方向性を持って作業に取り組む姿勢と精神を持たせる」ことに感銘を受けたそうです。
実際に制服には心理的効果が認められていて、似たデザインの服を纏う集団が同じ行動を取るようになることをそのまま「ユニフォーム効果」と言います。学生や会社でも制服が広く取り入れらているのは、目的の一致や個人の行動の不安を最小限にし、集団効率性を高めることができるからですね。
Appleでも取り入れようとジョブス氏は考えたわけですが、却下されてしまいます。そこで自分だけでもと思い、お馴染みのタートルネック・ジーンズ・スニーカーというスタイルを私生活や仕事でも徹底したそうです。
「私服の制服化」は単なるこだわりとかではなく、自分にとって重要なものに集中するのに割く時間や余裕を作り出すフォーカスマインド的な側面も持ち合わせているのが感じられますね。
実践して得られる、多くの「管理面のメリット」。
もちろん精神論の話だけでなく、「私服の制服化」には現実的な管理のメリットがあります。
1:時間の節約につながる
まず「時間の節約」です。「私服の制服化」によってコーディネートに割く時間を大幅に短縮することができます。
大抵の場合、トップス・ボトムスの組み合わせに時間をかけることが多いかと思います。柄物やデザイン、ズボンやスカートなど色んな種類の衣類があり、組み合わせ論的に考えると非常に多い選択肢が考えられます。
「私服の制服化」を実践すれば、最初のコーディネートの組み合わせを決めてしまえば、その服を複数枚揃えるだけで済んでしまいます。その結果、「組み合わせに悩む時間」を大幅に短縮することができます。
「ベストなコーディネートがあれば、ファッションに自信がなくてもいい」という安心感も感じられるのも、センスのない僕には大きな支えでしたね。
2:替えに困らない
「私服の制服化」により、着ていく服がなくなってしまうこともなくなりました。
僕の場合はそうだったんですが、服を買いに行く時、1種類1枚で購入するかと思います。あまり常識には当てはめたくないですが、僕の周りでも基本的にそんな買い方をする人が多いので。
すると、避けては通れない問題は「洗濯」です。
一度来た服は洗濯し乾燥が終わるまで使用できません。それだけのことかと思いますが、これは「このシャツにはこのズボンの組み合わせが多い」という、つまり「セット」になっている方は服装の選択肢が減ることを意味しています。
「私服の制服化」はその服のセットを洗濯機に放り込んでも、次の日も安心して同じ服を着ることができます。3セット分あればほぼ確実に安心して生活を送ることができますね。
3:正しく服を把握し管理できる
そして衣類を把握しやすいこと。これが「私服の制服化」において最も恩恵を受けた部分であると言っても過言ではないでしょう。
コーディネートは組み合わせの問題なので、抱える衣類の種類は非常に多くなります。この「種類が多くなる」ことが問題になるんですね。
種類が多くなると、一回しか来ていない服を衣装ケースの奥から発見したなんてことが頻発します。みなさんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
人がその時どんな行動を取るかは、その時その気分で決まっていきます。服装はその中にトレンドも組み合わさるので、流行に乗りたいと思う方は服装に変化が生じます。その枠組みに入れなかった衣装は当然ケースの奥で眠ってしまいますよね。
これは他にそう感じる方がいるかは分かりませんが、眠った服は必ず特有の匂いがついています。匂いは洗剤や除ききれなかった皮脂や汚れによって発生します。それもまた、古い服を使う気にならないという悪い要素になってしまうんですね。
「私服の制服化」を実践するとそういったデメリットから一気に解放されます。ファッションに悩まないので、服が増えることはほとんどなくなり、すっきりした収納で衣類を管理しやすくなります。押しつぶされた服を見ることもなくなりますね。
「自分らしさ」を中心に「システマティック」に実践する。
僕が「私服の制服化」を実践するにあたって大切にしたのは、どんな時でも自分が服を着る時に悩むことがなさそうな状態にすること、つまり、「自分らしさ」に沿ったジャンルの服をシステマティックに決めていくことでした。
例えば僕は、キャラモノや柄物の服が合いません。
実際に着てみて、僕にはなんか子どもっぽくてしっくり来ないんですよね。一方で無地の服装は人を選ばないし、僕にはむしろ僕らしさがそこにあったように感じているので、無地の衣類を取り入れることにしています。
カラーリングも重要です。
パッションカラーや派手なデザインも僕らしくありません。地味メンの僕にはなおさらに合っていないと分かっているので、アースカラーやペールカラーなどの落ち着きのある色合いを選んでいます。
また、ここも重要なポイントなのですが、その服や似たような服をいつでも入手可能かどうかに着目します。古くなって新調しようと考えた時にその服がすぐに買えれば、「自分らしさ」がずれる心配がないからです。
そう考えた時に、なるべくチェーン店の衣類がいいと僕は考えます。
メジャー商品が次の年に消えてしまうことはそうそうありませんし、身近にある店舗なので少し出かければすぐ手に入れることができます。
ちなみに、おすすめは「ユニクロ」「GU」「無印良品」です。
ここまで読んでもらうと分かるかと思いますが、トレンド性が高いものや特殊なデザインを施したモノは上に書いたような選定ポイントに基本的に合いません。次の年にまた販売されているかどうか分かりませんからね。
僕も一年前に2着ほどノルディック柄のセーターを店で購入しましたが、こないだその店に赴いて同じような柄のセーターがあるかなと探してみたんですが、全く置いてありませんでした。
こういうこともあるので、気に入ったモノは再び手に入れられるモノであるか確認することは注意が必要です。手に入れられなさそうなモノは、手入れもしてとことん大切に使ってあげましょう。
さいごに : ファッションの常識を覆すかも?
僕たちは普段、親・友人・街中の人々・テレビや雑誌などの有名人など、社会であらゆる人の着こなしを目にします。それらは無意識にも自分の中に吸収され、コーディネートの学習の場として機能します。
おすすめされたり真似したりして服を入手し、ファッションセンスを磨くと思うのですが、服装の幅が広がるごとに必要になる衣類も多くなってきますよね。衣装ケースをひっくり返すことがあるように、実生活の面でも弊害が出ることがあります。
資金面、管理面、効率面…あらゆる側面で服装を考えた時に、「私服の制服化」は長年醸成してきたファッションの常識に一石を投じるかもしれません。
今回の記事はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、また。