ギャンブルの真実。通算勝越しの人間だけが知るこの社会の裏と確率の欺瞞

連日のギャンブル話シリーズ

なぜこういうことを今書こうと思ったのか?

インスピレーションが来ているからだ。

ギャンブルと確率の闇にケリをつけよと。


わし、様々なギャンブルで勝ち越している珍しい人間だ。

15歳の頃から始まり、

パチスロで通算200万、麻雀で50万、オンラインゲームで150万

ポーカーで20万 後は大富豪というゲームで50万ほど

あ、競馬は多分5年ゆるーくやって5万円ほどマイナスだけど・・


もっとガチガチのギャンブラーからすれば、お遊び程度の金額に思うかもしれないけど、まあ一応20年近くやってきて色々知っているつもりだ。

高校生の頃に始めたパチスロの話から書こうか。

わしのギャンブラーは、軽いビギナーズラックから始まる。

友達に連れられて行った近所のパチ屋で、「どんちゃん2」という機種をわけのわからぬまま打ち、光って音が鳴り、言われるままに打ち続け、

4000円を入れた結果、12,000円換金した。

換金所で無造作に気の箱にいれて差し出された、独特のしなびた千円札のなんともいえない雰囲気を今でも覚えている。

高校生でたった3時間程度で8,000円お金が増えたことに衝撃を受けた。

まあ、その帰り道チャリを盗まれたので差し引き0になったんだけどw


次の週、同じ店で「大花火」というどんちゃんの親戚みたいな機種を打ち、今度は40,000円負けた。

今度は4時間で、コツコツ貯めた2年分のお年玉が一気に消えた

2年分のお金」である。

あまりの出来事に、それまで感じたどの感覚とも異なる

怒りと焦燥、狐につままれたような、だまされたような、そんな思いが渦巻いたまま、夜道を家に帰った。

後ろめたい事だらけで、年齢が年齢なうえ、自分で稼いだお金でもない。

当然、一緒に行っている友達以外誰にもいう事もできず、

誰も何も保障してくれない残酷な帰り道のむなしい時間が過ぎた。


((やられた・・二度と打つものか))という気持ちと、

((でもこの間はお金が増えたよな・・)という気持ちが1週間ほど交互に現れ、

約2週間後には、増えるチャンスがあるならば、やり方次第ではとてつもないチャンスになる。という思いで再び自分は動き出した。

高校生の立場で唯一無二の手段として「お金が劇的に増えるという可能性」を捨てることができなかった。(今ならいくらでもビジネスができるからそうは思わないだろう)

それからもう一つ、それまでの人生、どんなゲームでも勉強でも、できないことがなく、負けたことがほとんどない自分は、

なんなにこっぴどく屈辱的に負けたまま、終わることはどうしてもできなかった。

そこから自分は、打たずに研究する日々が始まった。

4万円の傷はあまりに深く、「打ちたい」という気持ちや、「打てばお金が増えるかも」という甘い気持ちは一切起こらなかった。

そのかわり、「油断したら全て持っていかれる」「基本的に信用ならない」という気持ちを常に持ったままでいることができた。

その気持ちは今でもまったく変わることはない。

思えば、あの負けが最良の教師だったと今ならいえるだろう。


研究を始めた当初は、Aタイプという1~6の設定のみによって、出玉が決まる単純な機種しかなかった。

つまり、その頃にはいかに設定が高い機種をつかむか?が全てといってもよく、逆にそれくらいしかできることはなかったのである。

友達付き合いで一緒にいくけど、ほとんど打たずに見ている時間が増えた。

見ているうちに、店の癖だとか、よく出る機種だとか、出そうな雰囲気、

そういったものが感じ取れるようになってきた。

同時に、攻略雑誌の情報と実際の台の挙動を照らし合わせ、信用できそうな情報を判別できる下地が整っていった。

3~4回に一回は打ち、少しでも気配がおかしければ躊躇なくやめ、

それを続けることで3か月ほど収支は少しだけプラスを推移した。

その頃、部活動をやめたタイミングで、ちょうどパチスロには4(.〇)号機という大きな波が来ており、

AT機とストック(ST)機という新しい2つのシステムの台が爆発的に普及していった。

AT機は、ハイリスクハイリターン型

ST機はコツコツ玄人型 という位置づけだ。


元々ギャンブル好きなタイプはAT機に飛びついた。

「万枚」という言葉が生まれ、一日で20万円勝てることを夢見て彼らはAT機の餌食になっていった。

自分はAT機には目もくれず、ST機の新機種の情報を徹底的に解剖し、記憶した。

ST機には、「ストック」「ゾーン」「状態遷移」という概念があり、

それらを駆使することで、設定が低くても、運が悪くても勝つことができた。

これまでのAタイプは、どれだけ出玉があろうが、どれだけ店が設定を入れていると言おうが、メーカーがデータを公表しようが、客がそれを検証することができなかった。

自分も、それを鵜呑みにすることはできないという感覚が常にあった

そして、数年~数十年の時を経て、たまに情報が出て、その違和感の理由が色々と明らかになり、ああやっぱりね、というのが今の率直な気持ちだ。


ただ、Aタイプと違い、ST機は挙動から攻略本の情報が検証できるため、

打ちながら、おかしいところがないか逐一確認することが可能だった。

その結果、ST機に関しては、嘘が付けないと判断できた。


ここから、快進撃が始まり、高校生の1年間で、100万円ほどを稼いだ。

それも、土日のどちらか+平日授業後の18:00~に3日

くらいの時間で、だ。

時給にすると約1万円、それも好きな時に行き、好きな時にお金を引き出せる、あの頃の高校生にとっては、ありえない錬金術が完成した

社会を知らず、たった数時間で2年分の財産をぼったくられた少年は、

半年ほどの修練で、100万円をとりかえすことに成功した


寝室のベッドの引き出しには常に40~50万の諭吉があり、そこから3万円だけをもって「仕事」にいった。

思えば、3万円という額を決め、持っていくという行動に、

バンクロール管理の概念が見て取れたといえる。

甘い気持ちで遊ぶことたったの一回として無かった。

自分にとってパチスロとは勝つために行くものであって、

演出だとか出玉だとか、遊んでいる時間みたいなものには一切魅力はなかった。

勝てない時間ならば人生で一番の無駄というくらい意味のないものだった。

いつの間にか、学年でスロットに行く奴らが増え、

代わる代わるいつも誰かに2~3万の金を貸していた。

みんな基本的にAT機に夢中になっていた。

彼らは勝つことも一応考えるけど、遊びが優先だった。

遊ぶために負けないようにしたいという理由だったので、勝ったり負けたりで、おそらく収支はトントンか、いいところ+10万円くらいだったのではないか、と思う。

大人になってから、彼らの家のことを後から知ったりして、全員親が自営業者で羽振りが良かった時期だったらしい。

貸したお金は返って来ていたし、みんな自分以上に羽振りの良い生活をしていたので、当時は彼らも勝っていると思っていたけど、どうやらお小遣いが多かっただけ、というのが真相のようだと後から知った。

そういえば、帰り道では8割以上俺がおごってたしなw


高校3年目も順調に稼げていたが、その頃に

キングパルサー、もぐもぐ風林火山、ネオプラネット

という自分が十八番にしていた3大機種が、撤去されだしていた。

それと機を同じくして、MMORPGという、今でいうメタバースw的なものの走りが登場していて、そちらに魅力を感じた自分は徐々にスロットから遠ざかりだしていた。

そうして、通算200万円ほど稼いだスロット生活は、自然と終わりを迎えた。

元々、お金は結構どうでもよかったんだなーというのがその時さらに確信した。


自称パチプロは当時からたくさんいて、今でもそこかしこで見つけることができる。

だけど、彼らと一緒にいて彼らが安定して勝っているところを確認したことは少なくとも自分にはないし、自分以外には知らない。

ただ、全くいないというつもりはない。

ただし、その条件は思っているよりもはるかに厳しいものだ。

自分の体験や、ある程度確かな情報、経験則からいうならば、

「設定」だとか「確率」だとか「期待値」だとか・・

検証ができないものをしきりに口にする人間には、勝っている人間はいないということだ。

「設定」だとか「確率」だとか「期待値」は、そいつが確認したわけでも、確認できるわけでもない。

そんな子供だましを信じてすがっている人間に勝てる人間はいない。


勝っている人間は、当然それも満たした行動をしているのだけど、

それ以外のところで勝ちを見つけている


例えば、スロットのAタイプで勝っていた人はこういう話をよくする。

「この店の多分偉い人?がよく、閉店前に店の外にいつもいる車の近くで何人かと話してるの見たことある? よくわかんないんだけど、あれ打ち子って噂でさ、、高設定打たせてるんじゃないかな?お金あげて・・だから彼らの動き見てるとなんとなくわかるっていうか、、早く帰ったらその台打ってみるし、でも次の日据え置きはないかなー、、あ、、でも証拠もないし確認したわけでもないから、誰にも言わないでね。」

こういうのこそ実態であり、どうしようもない真実であり、

ギャンブルに限らず、前時代に勝ち組といわれていた人間の真実だ。

強者の内輪のイカサマ的な何か、もしくは漏れ伝わったインサイダー情報

そんなものが、ほぼ唯一の勝ちの手段であり、

それを使わずに勝てるのは0.005%にも満たない特殊な人間だけだ。


よく、高設定をつかめれば、全国どの県、どの店でも勝てるとか

そういう夢物語、理想論、机上の空論をいうアホがいるけど、

実態は↑に書いたような、どうしようもないグダグダな内部情報とか、それをなんとなく予測していい台をつかむとか、そういうので勝っている人がほとんど。

確率をマスターして、台の知識を知って、店の設定を読んで・・スキルがあればギャンブラーとしてどこでも稼げる

みたいなのは、昔の自分を含むバカな駆け出しギャンブラーが思い描く絵空事だが、

俺くらいのスキル+時代に恵まれて、やっと一定期間だけ可能なのであって、基本的には不可能なことだ。


その理由は、あらゆるギャンブルは公表されているより、はるかに期待値、還元率が低いことにある。(公営ギャンブルは元々臆面もなく低還元率を公表しているので、ある意味それ以上下がることはないが・・)

なぜ期待値が低くなるのか?

それは、どのギャンブルにも、胴元であったり、インサイダーがいて、彼らがおいしい思いをできるように、あの手この手で様々な「抜き」が行われているからだ。

パチンコパチスロなら、高設定をサクラに打たせて何割かを懐にバックさせることによって、経営者や店長は税金を抑えながら、同時に私腹を肥やすことができる

そうでなくても、自分の知り合いに打たせたり、何かしら自分に利益のある人間に優先して打たせよう、そう思うにきまっている。

そういった「抜き」により、期待値wはフラットな状態よりはるかに下がる。

また、「ストック飛ばし」や「裏基盤」や「遠隔操作」といったものも、一部では存在し、そういったものも大きく期待値を減らす。


麻雀であれば、卓に2人の共謀者がいれば、実は簡単に2人の期待値を上げることができる。簡単にできる技術をいくつか列挙する。

トップ取り麻雀で、どちらかがトップを取れそうなときに行えることだけでも、これだけある。

差し込み(特に鳴き手に振ってもばれずらい。通しができなくても、わざと手出しするとかで待ちの近辺を教えられる。牌の切り方、向き等でタイミングの指示も可

・複数テンパイの時、味方に有利、敵に不利なように切る

・被トップ目でトップから離れた側のダマテンをトップ目に教え、事故放銃が起こらないようにする。特にチートイで有効。手ごわい赤ナシの店でメンバーがダマチートイを多用し、メンバー同士がチートイに振らない理由はこれ。間違って味方が振ってしまっても、すぐ待ちを変えて仕切りなおせる。

教え方には待ちを教えるケースと、テンパイだけ教えるケースがあるが、テンパイタイミングだけでもかなり有効。

・味方以外の親はどちらかが蹴る。蹴れなければ上家がめちゃくちゃに絞る

・どちらかに高い手が入っているとき、片方が役牌を絞り目に打つ。

他にもちょっとした技術がたくさんあり、点数状況によって組み合わせることで、かなり期待値を上げることができる。


こういったことがあるから、麻雀の技術だとかよりも、店の状況だとか、客のそれぞれがどういう理由で麻雀を打っているとか、誰が負けてるとか、誰と誰が仲が良いとか悪いとか、自分がどういう存在として思われているか、

そういう情報のほうが、その場で勝ち越すのにはるかに重要だ。

次にルールとレート。

当然、初めて行った店でわかる情報などたかが知れている。

不審な雰囲気を少しでも感じたらすぐに席を洗うこと。

それ以上に有効な戦術はなく、最高かつ初歩にマスターすべきことだ。

麻雀牌の何切るを熱心に話しているオタクに勝っている人間はいない。


つづく


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