「悪気はなかった」という万能の逃げ言葉
「悪気なく」「悪気はなかった」
胡散臭い言葉だよな。
本当か?
一つ思考実験をしよう。
「悪気はなかった」という言葉を発したとき、悪意または故意に近い見落としが、意図のうち10%以上あったら、あなたは即時死にます。
といったとき、どれほどの人が、堂々と言えるだろうか?
ほぼ全員が、ヤバいと思って自分の行動を入念に点検するのではないか?
そして、「悪気はなかった」とは言えないという結論に達するのではないか?
ちなみに俺は、悪気はなかったという言葉を少なくとも25年以上は使っていない。
相手が怒るのなんて数年に一回くらいだから使う機会もないし、もし怒ったりトラブルになったらまず自分を点検するのが当たり前だからだ。
つまり、この簡単な思考実験から導き出されるのは、
悪意があるのに、権力や立場や関係性や常識といったものを、強い側がそれらを盾にとって弱い側に言うか、
または、お互いに言い合ってるからお互い様でしょ?という開き直りによって言い合うか、
概ねこの2つの状況なのであり、 悪意は「ある」ということだ。
俺はこの言葉を使う人間を、一度でも発した時点で信用しない。
そろそろ、そういう当たり前の道理に気付き、そういったこざかしく卑怯な手法を、世の中から無くしていけ。