【ベンダチェンジ】弱小ベンダーとの壮絶バトル【教訓】
主人公:ワイ
SE上がりのコンサル(30歳前後)
コンサル会社に入って、初案件がPMO業務だった
経緯
担当は誰もベンダチェンジを望んでなかった
これまでは最大手ベンダがシステム開発に携わっていた。
しかし、機器の更新タイミングでベンダを調達することとなり、ベンダロックイン排除を含む多くの要件が追加された。
通常なら既存ベンダーに依頼する流れであったが、新進気鋭のベンダーが入札に参加した。
「大人の都合」もあり、結果的にそのベンダーに発注せざるを得ない状況となった。
結果
プロジェクトは大炎上。そしてやり直すことに
結合テストあたりからどんどん遅延が発生
プロジェクトはリカバリーすることはできず、プロジェクト期間を延伸することに
そのプロジェクト期間中、弱小ベンダーに依頼したことでさらなる問題が発生し続けた。
ベンダーの特徴
イケイケベンチャー:若手社員の活躍を推進。大規模案件は少ない。彼らは「アジャイルだから!」と言ってドキュメントを作らないのがお約束。
アセット不足:大手ベンダーとは異なり、アセットが乏しい。彼らは「ウォーターフォール?品質基準?そんなのわからんぜ!俺たちアジャイル開発!」と胸を張る。
品質観念の欠如:「俺たち、アジャイルだから!バグとか障害とか知らんけど動かしながら直すぜ!!」と自信満々。
具体的問題エピソード
プロジェクトの途中で担当者が消失:上層部が数か月単位で交代し、まともな人材がいなくなる。結局、しわ寄せが作業担当者に来るのはお約束。
予算問題:安い見積もりで発注したが、追加費用が発生。「プロジェクトの金がない!!追加でお金頂戴」の名言。
政治的圧力:何度もプロジェクトが破綻寸前に。そのたびにプロジェクトの方針を途中で変えようとしたが、上役に揉み消され進めていくことに。その結果メンバーはストレスで病む。
教訓
原因療法:
リスク回避を最優先する(発注しない)。
「大人の都合」で契約する場合、証拠を残す。結局担当には現実を変えることはできないから、あとで問題となったときに証拠を突き出して刺せるように準備せよ。
対処療法:
100点を目指すのは難しい。最低限の対応を。PMOとしては失格?でも仕方ない。
重要な項目に絞って進めていくこと
正直な感想:
私はPMOでよかった。もし私が委託していたら後始末が大変だったはず。
ベンダーチェンジを検討している方、特に小規ベンダに依頼することになった人は、ベンダの力量不足をあなたか、あなたの周りが何とかせなあかん覚悟で臨むべし