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食事準備が苦痛じゃなくなる!アメリカ発MyPlateと小児科学会の実践的ヒント
アメリカで学んだ親子クッキングの楽しさと健康的な食生活のヒント
まだ娘が幼かったころ、アメリカの図書館で行われた親子向けの無料クッキングクラスに参加したときのことです。そのとき娘は3歳くらいでした。このクラスでは親子で楽しめる簡単なクッキングを体験し、さらに食育についても学ぶことができました。子どもも親も楽しめる素晴らしい内容だったので、今回その体験をブログに記録したいと思います。
パフェ作りで簡単おやつタイム
クッキングクラスで作ったのは、とても簡単で美味しいパフェでした。材料はたったの3つだけ:
フルーツ
砕いたグラムクラッカー
ヨーグルト
フルーツは、いちご、ブルーベリー、バナナ、桃を使用。フルーツを切り分け、グラムクラッカーを砕き、それぞれをヨーグルトと交互に層にして重ねるだけで完成です。
とてもシンプルですが、彩りが美しく、味も絶品!
娘も楽しみながら作ることができ、自宅でも一緒に再現して楽しいおやつ時間を過ごしました。
食育のワークショップ
クッキングを楽しむ前に、子どもたちが参加できる食育のワークショップがありました。このワークショップでは、以下のアクティビティが行われました:
果物や野菜に色を塗る
果物や野菜の絵を子どもたちがカラフルに色塗りをして楽しみました。虹に色を貼り付ける
色塗りした果物や野菜を虹のどの色に該当するか考えながら、虹の絵に貼り付けるアクティビティです。これを通じて、虹の色それぞれに対応する果物や野菜をバランスよく食べる大切さを学びました。
MyPlateと健康的な食事のヒント
アメリカ農務省が推奨する MyPlate についても学びました。MyPlateとは、健康的でバランスの取れた食事を取るためのガイドラインです。1回の食事を1枚のお皿にみたて、以下のように分け、どの栄養素をどれくらいとったらいいのかが一目で見れるようになっているものです。
それぞれの栄養素をバランスよく摂ることを提案しています:
果物
野菜
たんぱく質
穀物
乳製品
『MyPlate and You (Health and Your Body)』という英語の子ども向けの本では、この内容を親子で楽しく学ぶことができるよう工夫されています。
MyPlateの魅力
果物や野菜を含む5つの要素をバランスよく摂ることの大切さを学べる。
バランスをよく食事をとることが大切であり、手の込んだ料理をする必要はない。
簡単な食材を用意するだけで、健康的な食事が可能になる。忙しい親でも気軽に実践できる。
ワークショップでは、さらにクラスでは、米国農務省が提供する年齢別のバランスの良い食事例が記載された資料も配布されました。
このような内容を知ることで、子どもだけでなく親もストレスフリーに健康的な食生活を送るヒントを得ることができました。
手の込んだ料理をしなくていいと学んだのは、このMyPlateからだけではありませんでした。
アメリカ小児科学会の提案する子供の食事サンプル例
小児科の定期健診の際には、毎回その月齢や年齢に応じた資料を小児科医からいただいていました。その資料は、アメリカ小児科学会(AAP)のウェブサイトから提供されているもので、子育てに役立つさまざまなアドバイスが掲載されています。特に、年齢に応じた食事例がとても参考になりました。驚いたのは、それがどれも調理に手間がかからない、シンプルで実践しやすい内容だったことです。
例えば、2歳児向けの朝食例として紹介されていたのは次のようなメニューです:
無脂肪または低脂肪牛乳:1/2カップ
鉄強化全粒低糖シリアル:1/2カップ または 全粒トースト1枚
フルーツ:1/3カップ(バナナ、カットしたマスクメロン、イチゴなど)
卵:1個
これを見たとき、MyPlateで学んだとき同様に、「こんなに簡単でいいんだ!」と気づかされました。
料理が好きでない私にとって、このような提案は目から鱗でした。特別な料理をする必要はなく、栄養バランスさえ取れていれば十分だという安心感を得られたのです。おかげで、毎日の食事準備がずいぶん気楽になりました。
親子で楽しむ大切な時間
このクッキングクラスを通じて、娘との時間をより深く楽しむことができました。また、簡単に作れるレシピや食育の知識を得ることができ、とても充実した体験でした。