狐につままれるってこういうこと？

友人と約束のあった朝、早めに出かけようと家を出た。
電車に乗って3つくらい目の駅で、友人からLINEが入る。
「ごめん、当日で悪いんだけど、熱が出て今日は行けない」

一人で目的の場所に行くのも考えたけど、無理して行くことはないか、と思い直して、せっかくだから見たかった映画でも見に行こうと気持ちを切り替える。

観たかった映画は、『徒花』
近くの映画館では上映していなくて、限られた数館でしか見れないこともあり、現在地から映画館と時間を調べると余裕を持って到着しそうな9:20の映画が見つかったので、電車を乗り継ぎ港北ニュータウンへ。

初めて降り立った街は不思議な雰囲気で、作られた街って感じはするけど、緑もあるし、文化を取り入れて洗練された街づくりを目指した雰囲気が感じられる。映画まで時間があったので、近くにある広い遺跡公園へ。広々してて、静かで、のどかな公園内を、鳥の声聞きながら散歩した後、映画の前にカフェで朝ごはん食べて、いざ映画館へ。

チケットを買って、映画館に入る。
予約してた席の隣に人が…10人くらいしかお客さんいないのに、ピンポイントでピッタリ座るそこになぜ？と思いつつ、席もたくさん空いていたので違う席に着席。
ワクワクして映画の開始を待つ。館内が暗くなり、映画の予告が終わって、いよいよ映画が始まった。
ん？なんか、違う気がする…映画の内容が思ってたのと違い、拝みにきた俳優さんも出てこない…どこかで大転換があって繋がるか？と期待したけど、そのまま映画は終わった。

えええええ？？？？？何が起こった？
狐につままれた？
変なスポットにはまり込んだ？

ふわふわした不思議な気持ちで映画館を出る。
何が起こったか整理しようと少し歩く。落ち着かない。

改めてチケットを確認すると…
上映館12 ／9F列って書いてあった。
記憶をたどる…
私が入ったのは…上映館9…！！！

そりゃ、違うよね。
完全に勘違いで、違う上映館に入ってた。
そして気づかずに全編見終わるって…
びっくりした〜

ただの勘違い。注意散漫。
なんだけど、すごく変な空間にはまり込んだみたいで怖かった。

お目当ての映画は気持ちを改めて翌日にまた見に行きました。
電車とバスを乗り継いだ先のまた違う映画館へ。

【本日の学び】
・雰囲気で動くと面白いことが起こる

・狐につままれたことないのに、この日の状況を表す言葉として一番に「狐につままれた」と思った
※狐につままれる＝何が起こったのか原因や過程も分からないまま、ぽかんとすること