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奥三面遺跡群下クボ遺跡の東北系土

下クボ遺跡のへんな土器

 縄文時代中期後葉、約4000年前のしたクボ遺跡から出土した大木だいぎ9式土器をYoutubeで紹介しています。
 3Dでいろんな角度から見れますよ。
 磨消すりけし縄文じょうもんという施文せもん手法しゅほうえがかれた文様もんよう特徴的とくちょうてきな土器です。
 なんか顔みたいに見える文様が変な感じの土器ですよね。
 下記のリンクからどうぞ。

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よろしくお願いいたします。

下クボ遺跡出土の深鉢について

下クボ遺跡出土の深鉢 報告番号406
顔みたい

この土器は、おく三面みおもて遺跡群したクボ遺跡出土の深鉢ふかばちで、複式炉ふくしきろ埋甕部うめがめぶに使われていた土器です。
ステキな文様なのに、埋まってました。
そんなところに、縄文人のソウルを感じさせます。

東北地方の土器である、大木だいぎ9式土器にぞくする土器文様もんようの特徴が認められます。縄文時代中期後葉(約4000年前)の土器です。

この文様は、磨消すりけし縄文じょうもんと呼ばれています。文様内に縄文施文せもんし、縄文部分以外をみがくことによりコントラストがきれいな文様となります。
沈線ちんせん部分は、何度もなぞられていて、太くなっています。ミガキ部分も広く丁寧ていねいに仕上げられています。
文様の線は、一重ひとえ渦巻うずまき、円、曲線などが組合さった文様になっています。

口部分が微妙びみょうに違う文様で、個性を発揮はっきしています。

顔に見える土器がブーム?

下クボ遺跡出土の深鉢のように、この時期の土器では、独特な文様が多いようです。
新発田しばた市の貝屋かいやA遺跡出土の注口ちゅうこう土器も「顔」です。

新発田市貝屋A遺跡の注口土器(中央手前)
注口部を正面にすると絶妙

所蔵:新発田市教育委員会

新発田市貝屋A遺跡出土の注口土器です。すごい笑顔です。
わはは、って声をあげているようです。
貝屋A遺跡の注口土器は、大木10式土器、縄文時代中期末葉(約4000年前)に属しています。
縄文時代中期後葉から後期にかけて、中期中葉までの複雑な把手とってをやめて、シンプルな文様でありながら、独特な表現をするようになっています。

縄文時代中期後葉になり、複式炉ふくしきろが登場し、縄文人の生活スタイルに変化があったようです。
その為か、土器も、粘土ねんどけや中空ちゅうくう突起とっきのような複雑な工程がはぶかれたものが好まれるようになっています。
火焔かえんがた土器や大木8式土器の派手はでさの反動はんどうなのか、木製品もくせいひんに派手さがうつったのか。。。

縄文の謎がまたひとつ。。。

またねー。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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