奥三面遺跡群下クボ遺跡の東北系土
下クボ遺跡のへんな土器
縄文時代中期後葉、約4000年前の下クボ遺跡から出土した大木9式土器をYoutubeで紹介しています。
3Dでいろんな角度から見れますよ。
磨消縄文という施文手法で描かれた文様が特徴的な土器です。
なんか顔みたいに見える文様が変な感じの土器ですよね。
下記のリンクからどうぞ。
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下クボ遺跡出土の深鉢について
この土器は、奥三面遺跡群下クボ遺跡出土の深鉢で、複式炉の埋甕部に使われていた土器です。
ステキな文様なのに、埋まってました。
そんなところに、縄文人の粋を感じさせます。
東北地方の土器である、大木9式土器に属する土器文様の特徴が認められます。縄文時代中期後葉(約4000年前)の土器です。
この文様は、磨消縄文と呼ばれています。文様内に縄文施文し、縄文部分以外を磨くことによりコントラストがきれいな文様となります。
沈線部分は、何度もなぞられていて、太くなっています。ミガキ部分も広く丁寧に仕上げられています。
文様の線は、一重の渦巻、円、曲線などが組合さった文様になっています。
顔に見える土器がブーム?
下クボ遺跡出土の深鉢のように、この時期の土器では、独特な文様が多いようです。
新発田市の貝屋A遺跡出土の注口土器も「顔」です。
新発田市貝屋A遺跡出土の注口土器です。すごい笑顔です。
わはは、って声をあげているようです。
貝屋A遺跡の注口土器は、大木10式土器、縄文時代中期末葉(約4000年前)に属しています。
縄文時代中期後葉から後期にかけて、中期中葉までの複雑な把手をやめて、シンプルな文様でありながら、独特な表現をするようになっています。
縄文時代中期後葉になり、複式炉が登場し、縄文人の生活スタイルに変化があったようです。
その為か、土器も、粘土貼り付けや中空突起のような複雑な工程が省かれたものが好まれるようになっています。
火焔型土器や大木8式土器の派手さの反動なのか、木製品に派手さが移ったのか。。。
縄文の謎がまたひとつ。。。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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