トントン拍子に入院手術日が決まる
3月24日(水)おそらく午前診察の最初辺りの診察予約に間に合うように、病院受付をして診察科のある階の受付手続きをして待合室でほんの少し待ったら、診察室前で看護師さんの病院紹介DVD等のセットした映像を見て待つ。最初の予約の方が呼ばれたけれど未着だったので、すぐに呼ばれて診察室に入る。
川井先生は単刀直入に
「検査結果を見てカンファレンスした結果、全員一致で心臓がまだ十分元気なので、開胸手術の方が望ましいという結論に到りました。
開胸手術の場合(心臓血管)外科に担当が変わります。
入院手術の希望日等はありますか?」
母が自宅で嫌がっていた開胸手術だったけれど、ERのB医師に<カテーテル人工弁手術はもっと心臓の機能が衰えてからするものですし、術式が出来て10年未満なので10年後の経過予測データもないので、心臓機能が衰えていない状態でのカテーテル人工弁手術については使うべき術式ではないという論文も出ていますので、開胸手術の個人差ありますが10年~15後、人工弁の交換が必要になった時には、年齢に心臓機能が衰えていますから、カテーテル人工弁手術にする方が望ましいし、その頃には、術後10年後のデータ等も揃っているのでより安全な手術を受ける事が出来るようになります>と説明を受けていて、渋る母をなだめていた通りの開胸手術。
母は
『まな板の上の鯉なので、先生方が良いと判断した開胸手術でお願いします。
入院や手術は、病院の都合に合わせる事が出来ますので、特に希望日はありません。
何故?このような病気になるのですか?』
と答えると
「老化現象です」
と川井先生が即答した。
川井先生は、母の答えを受け
「外科の◆◆に手術予定を聞いてみる」
と言って院内PHSで連絡をしたが繋がらず
「多分、今の時間だと院内回診だから、終わったら折り返し連絡が来るので、入院予定が判ると思います」
と説明してくれて、母と私は心からの感謝の念を込めてお礼を言って診察室を後にして、待合室に出た。
待たされた感が全くないタイミングで、診療科受付に呼ばれた時には、入院日等の書類一式の封筒を受け取り、次回来院の入院手続き窓口は別だからと行き方の説明を受け、階下の自動精算機で精算して帰宅する。
あまりにトントン拍子に決まって、私は安堵したけれど、母の心境はさすがに開胸手術だったので、職人気質で仕事を一線のトップで仕事をしていたからこそ、医師の職人気質の自負を受け入れたものの複雑だったようだった。