勇者まつしばの果てなき就職までの道
前回、愛着のあった職場に別れをさらりと告げ、THE無職となった。
いろいろ思うことはある。
私は基本的に恨むことをしないように思って生きてはいるが、アラフォーになり、守らなければならないものがいる以上そうもいっていられないことがある。
「あー、あの上司マージで〇獄に堕ちろ。」
人を呪わば穴二つ。思い出すのも腸煮えくり返るのでここまでにしよう。
新たなるウェポン習得のための6か月修行
さて、こうなった以上新しい仕事を見つけなければならない。
かといって、体調があまりよろしくない。
のちにも書くつもりだが、実はブームに乗ってWebデザインを学んでいた。
さらに人員の足りない職場でSNSの運用を任されたこともあり、職業訓練を受講して
「在宅ワーカーにおれはなる!!」
を目指して半年間の修行をすることになった。
しかし、初心者向けとはなっているもののふたを開ければ元ECサイト担当だの、マーケター担当だっただの自分とは全く畑違い、いや、自分が畑違いだったのだ。
それでも、精神と時の部屋での修行(体感あっというまだったという意味)を終えるころ就職活動を開始した。
その歳で業界未経験は知識があっても…
何社受けたかわからないが、いいところまで行っても結局「経験」が足りないのだ。
経験を積むには業界に就職するしかない。が、できないの無限ループ。
さらに、私にはまだ4歳と3歳という無駄に流行り病に罹患する幼子がいる。
就業時間19時までがざらの業界で子どもたちの生活リズムを崩すことなく就業することが困難なのだ。
途中で迎えに行けばいいのでは?
と、そういう問題ではない。その分終業時間は伸び、その間の育児、家事を誰もすることができないのだ。
求人募集内容の闇
それでも、少しは学んだことを生かせそうな業種の求人を見つけては応募する。
もうなりふり構わずなので、在宅ワーカーはとりあえずあきらめて地元で就職先を探すことにした。
が。
SNS運用の知識がある方、業界未経験OK、既存社員のアシスタントから(略
という求人。就業時間も場所も申し分ない。
が、面接を行った社長はこう言った
「SNSが大事なのはわかってるんだよ。でもそれは外部に任せちゃってるし、やってもらうメインとしては5社くらい担当持ってもらって経営者とか銀行役員の前で経営改善のプレゼンをしてもらうんだけど、できる?」
これは遭遇したうちの1社に過ぎない。
実はこういった
「アシスタントから」「SNSをよく見る方」などといった求人はほぼほぼ釣り求人だと思った方がいい。
そんな釣り求人に腹を立てていても仕方がない。
(できればハロワも内容不一致がないか精査してほしいんだが…)
自分の求人を探す目に自信が持てなくなったので、とある派遣会社に登録した。
まさかここから派遣業界の深淵を覗くとは思っていなかった・・・。
派遣会社も何社もある。
求人を出してきた企業に対し、推すスタッフの情報を企業に渡す。
いくつか派遣会社を利用している企業ではそこから選別することになるようだ。
そんなこんなで2社落選。
そんななかでもひいきにしてくれている企業というのがあるようで、軽く職場見学(派遣就業に置いての職場見学はほぼ顔合わせと内容の確認である)をOKしてくれた。
が、次の日。
担当さんが深々と謝罪電話をかけてくる。
どうやら、ほかの派遣会社とも職場見学をしていたらしく今回はそっちを優先したいとのこと。これには担当さんも相当かみついたようだが結果は変わらず。
スタッフを雇ってもらっている側だから強く言うにも限界があるのだろう。
社員さんのご尽力により、とあるベンチャー企業に派遣していたスタッフが別の企業に移るとのことで後任枠の案件を用意してもらった。
こちらとしても時間も経済的にも余裕がない中のかなりの好条件。
「今回こそ大丈夫です!」と担当さんも自信満々のご案内。
当日、顔合わせ、執務室の見学をさせてもらい、最後に派遣側の社員さんが確認をする。
「2日からの就業ということでよろしいですかね?」
すると、とんでもない言葉が企業担当者から飛んできた。
「実は…ご本人さん目の前にしていうのもあれなんですが…。今社内で派遣スタッフさんをとるか、社員を募集するかで検討しているんですよね。」
は?
実は職場見学までに先方のスケジュールの都合で10日ほど待たされ、今回の顔合わせとなったのだ。
検討する時間はこちらとしてはありすぎたのでは?と思うほどだ。
そこから一週間、「今回こそ大丈夫!」といった手前、担当さんは相当推してくれたようだが結果的に社員を募集することとなったとのことで白紙。
その連絡と同時にすぐに案内できる案件を2つ持ってきてくれたが、どっちも保育園から車で30分以上かかる企業。
ただ、事情を考慮して時短勤務でもいいと言ってくれたらしい。
そして来週、車で30分かけて職場見学まで赴く。
正直保育園から車で10分圏内で考えていたため、心配ではあるが自分が訓練、就職活動をしている最中、体が丈夫になってきてくれたこどもたち。
どうか、今度こそ就労できますように…。
そして、求人募集担当さん。
応募してくる人たちは、真剣にあなたの会社の社員になろうとしている人たちです。
数が多ければいい人来るだろう。
その考えもわかります。
ですが、
仕事内容の本質を隠す
仕事内容に関係ないことを書いて釣る
経営が安定していると見せかけたいがために求人を出す
そういった行為は本当にやめてください。