
下関周辺と門司
1993年に日本の下関を訪れたのは、1年前にトルコを訪れた際、ガイドをしてくれたトルコ人学生との再会が目的であった。当時、彼に「日本に来ることがあったら、ぜひ連絡してほしい」と伝えていたところ、彼は下関の大学に留学することになった。


彼に会うために下関を訪れた私は、関門海峡の風景が彼の国にあるボスポラス海峡と似ていることを伝えた。
下関と門司の風景は、かつて外国への玄関口として栄えた場所である。これは、彼の故郷イスタンブールにも共通する点であり、二つの海峡は地理的な類似だけでなく、その歴史的役割においても深いつながりを感じさせた。
私はその風景をスケッチに収めた。関門海峡を挟んで見える景色は、遠く離れたボスポラス海峡を思い起こさせ、二つの国がこうして一つの海峡を通じて繋がっているかのように感じられた。


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