ビールの美味さに目覚めた日
2018.12.30 in Sevilla
この日の感動は一生忘れないだろう、そしてこの感動が再び起きることもない。感動とはそういうものだ。
ビールの美味しさが正直わからなかった。
最初はみんなそうだと大人は口を揃えて言う。
しかしそんな考えが改められる日はすぐに訪れた。
僕は留学当時、途中でバレンシアからセビージャに転校して新しい街で生活をスタートした。
セビージャに到着して真っ先に僕が取りかかった事、それは友達作りでも試験の勉強でもない。
行きつけのバル探しだ。
そしてアパートからわずか徒歩1分の所に雰囲気のいいバルを見つけた。
店員は僕が最初に好きになったスペイン人歌手Alvaro Soler に似たイケメン、内装もウッド調で落ち着いていて、TVにはセビージャのサッカーの試合が映されている。
そしてAlvaro似の店員がメニューを持ってくる。
僕にはマイルールがある。
それは、行きつけ候補になりそうなバルでは最初に必ず店員におすすめのドリンクと料理を聞く。
僕はこう尋ねた。
僕: me recomiendas una bebida y una comida?
「何かドリンクと料理のおすすめはありますか?」
店員: pues, todo está buenísmo de verdad, ummm
te digo , esto y esto
「んー、全部美味しいからな〜、まあこれとこれかな」
それがギネスビールとアヒージョだった。
ビールか、、、でもせっかくお勧めされたし頼むしかない。
ギネスが黒ビールということしか知らなかったが写真の通り、ここまで鮮やかな黒色とは想像していなかった。
一口飲んでみる。
。。。
美味い!!
他のビールとは全く違う、独特の芳醇な味わい、苦味、余韻、全てが想像を遥かに超えた。
店員: bueno??
「いい感じ?」
私: 美味しい!!(日本語で言ってしまった)
店員: Eres japonés?? Me gusta mucho anime!!
(アニメの良さを語る)
またセビージャに行ったら間違いなく最初にここを訪れるだろう。