そうだ、ニュージーランドへ行こう(0002)

こんにちは。現在ニュージーランド在住の100%日本人のジョシュアです。
私がニュージーランドへ行こうと思った、いや正しく言うと、妻と娘をニュージーランドへ移住させようと決めたのは2012年でした。

私と妻は結婚して10年近く子どもをつくらなかったのですが、妻が「子供が欲しい」と思うようになったので子作りを開始し、すぐに授かり2010年に子供が生まれました。

その後、2011年の東日本大震災で放射能の事が気になったので、妻と娘は西日本へ避難しました。それから1年間は私だけ東京に残り働きながら西日本で転職先を探していました。

2012年初めに九州で仕事が見つかり転職したのですが、ここが見事なブラック企業。会社の業績やクライアントからの評判は良いのですが、毎日朝9時出社で帰りは午前1時過ぎ。週末も自宅で仕事。もちろん残業代はありませんでした。社員も悪い人ではなかったのですが、当時の社長のパワハラや経営陣もそのあたりに関して改善する気もさらさらなかったので、転職することにしました。

ちょうどこの頃に東北の瓦礫などが北九州に運ばれて焼却されるという話もあったので、妻は九州に住み続けるのが心配になりました。私個人的には福島の事故による影響が人体にどの程度影響が出るのかわかりません。ただ、影響がゼロとは言い切れないし、妻が非常に気にしていたので、「このまま日本にいても妻の精神的に良くないし、それが子供に悪影響を与えるのでは?」と思うようになりました。

そして、妻に、

「日本にいても放射能のことをずっと気にしなきゃいけないだろうから、思い切って海外に移住してみる?」

と切り出しました。妻は英語は全く話せませんし子供もまだ2歳でしたので不安はありましたが、日本に残るよりは良いだろうと考え、移住することを決意しました。

そして、移住先として上がったのは、
1.フィリピン
2.カナダ
3.オーストラリア
4.ニュージーランド
の4つでした。フィリピンは妻も行ったことがあったので知った土地ではありましたが治安が気になって却下。カナダは北半球なので、放射能の影響がないかなぁと心配になったので却下。オーストラリアは物価が高いので予算が足りないことと、人種差別があると聞いたので却下。

ということで、残ったニュージーランドになりました。妻と相談したときはこのように消去法で検討していたのですが、初めからニュージーランドにしたい理由がありました。

1つ目は環境です。ニュージーランドは原子力発電などもありませんし、自然も豊か。2つ目は人間性です。ニュージーランド人は人柄良くとても親切ですが、彼らは日本人に対してとても好印象を持っているので、日本人にはより親切です(もちろんそうじゃないニュージーランド人もいます)。また、オーストラリアよりも物価が安い(それでも私の給料ではかなり厳しい)というのも魅力的でした。

ですが最大の理由は、妻が何より自然や植物が大好きという事です。私は20年前に1か月ほどニュージーランドへ滞在したことがあり、震災前にそのことを妻に話したことがありました。その時、「死ぬまでに1度でいいからニュージーランドへ行ってみたい」と言ってました。だから、どうせなら行きたいところに行くべきで、もしニュージーランドで辛い事があっても好き来た国ならやっていけるだろうと思って、ニュージーランドへ移住を決めました。

とはいえ、お金がなければなりませんので、私は日本に残って再び単身赴任をする事にしました。その会社をすぐに辞めるつもりでしたが、会社から3か月残ってほしいと言われて、その間に私は転職活動をしました。
九州を中心に探しましたが、東京とは全然違ってなかなか見つからず、それでもいくつかは最終面接まで行ったのですが、給料や経営陣の考え方が合わず辞退したのもありました。

そんな中、以前東京で働いてた会社の製品を使っている大阪のベンチャー企業が私の専門職とは異なる職種を募集していたので、ダメもとで応募したところ自分のポストを用意してくれました。それが2012年の終わりの事でした。

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