【日記】 21/6/20多重録音による音の劣化を考えている

6/20 今日の曲

最近気になっている音があって、それが「多重録音の音が思ったよりも奥でとどまってる」音です。

正直言葉にするとめっちゃ下手くそな日本語になってるのですが、たとえば上記のThe 1975の『Sincerity Is Scary』のサビのゴスペル調のコーラスが、不思議な劣化具合というか、もっとクリアに聴こえてきて良いはずなのにちょっと擦れて奥で聴こえるような気がしませんか。

これはQueenの曲で頻繁に聴くことが出来て、例えば『Killer Queen』、『Somebody To Love』、『Bohemian Rhapsody』の多重録音箇所でこの音の”劣化”を聴くことが出来ます。ボーカルが顕著なので聴き取りやすいと思います。

最初は、テープのオーバーダブによる劣化(Queenで顕著に聴くことができる効果のため)かなと思ってました。調べてもこの劣化現象について言い当てている文献をまだ探せていません。

その間にもう一つ仮説が出来て、複数音源を並べたことによる位相の重なりが関係しているのではないかというものです。複数並べた事によって、同じ周波数帯域が逆位相で打ち消し合って、結果音が引っ込んでしまう。この劣化の仕方って、微妙にフェイズがかった聴こえ方もしてるので、音にフェイズ感+特定のかぶった領域が逆位相で打ち消されることによって発生しているのではという考えです。これに加えて、音を重ねるのでその分コンプレッションする処理もあると思うので、それらが関わって件の聴こえ方になるのかなと思いました。

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