【デッキ紹介】ASMR動画を視聴中に流れる爆音CM【ヴァルモニカ×地下牢の徊神】
デッキの出発点
《地下牢の佪神》を使いたい
地下牢の佪神がリソースをドカ喰いするので、最初は手札を《E・HERO バブルマン》のみにして2ドローを狙うみたいなデッキを作るつもりでしたが、最終的に全く関係の無いデッキになりました
ヴァルモニカ初動を使いたい
地下牢の佪神とは微塵も関係ないベクトルで考えていた初動でした
ヴァルモニカの2枚初動から《深淵の獣マグナムート》によるサーチ、《天球の聖刻印》による1体リクルート、《時空の七皇》によるサーチで、”ドラゴン族3体にアクセスするルート”を考えていました
が、いまいち使いどころが定まらず、なんならこのデッキも「ヴァルモニカと相性の良い部分はあるけど、そもそもヴァルモニカでなければいけない要素はあるのか?」という問いに答えが出せていない状態です
というようにコンセプトが宙に浮いたまま完成してしまったのがこのデッキです
言い訳を連ねても意味がないので早速デッキの紹介に移ります
デッキレシピ
デッキの動き
ヴァルモニカ初動でドラゴン族である《サイバー・ダーク・カノン》にアクセスし、カノンの効果で《地下牢の佪神》を墓地に落とし、ヴァルモニカのPスケール諸共全てを墓地送りにするデッキです
はい、このデッキではヴァルモニカのP効果によるコントロールであったり、毎ターン行うP召喚による再現性のある展開などのヴァルモニカの基本戦術をガン無視したデッキになっています
そういった意味ではこのデッキの初動をヴァルモニカにする明確な理由は無いのですが、相性の良い部分が散見されるので現状はヴァルモニカ初動を採用しています
デッキの初動
ヴァルモニカの2枚初動(+1枚の手札コスト)
下記4行のうち、2行のカードを1枚ずつあれば組み合わせ初動になります
《天魔の聲選姫》
《天使の聲》or《悪魔の聲》
《天魔の聲選器-『ヴァルモニカ』》or《テラ・フォーミング》
《ヴァルモニカ・シェルタ》
⇒デッキが43枚の成立確率は53%(デッキを40枚に抑えると58%)
盤面としては、天魔の聲選姫/天使の聲/悪魔の聲がモンスターとして場に並び、Pゾーンに天使の聲/悪魔の聲が置かれている状態になります
このデッキでは”響鳴カウンター”の数は重視しないのですが、可能であれば悪魔の方に3つ乗せていきます
複数の好きなドラゴン族にアクセス
天使と悪魔で《銀河光子竜》をX召喚し、《銀河眼の時源竜》の特殊召喚&《時空の七皇》のサーチまで繋げます
その後、《天魔の聲選姫》を《青き眼の精霊》にし、《光の霊堂》をサーチして発動、《青眼の白龍》を墓地に送って、場の《青き眼の精霊》をリリースして《青眼の白龍》を蘇生します
場の《銀河眼の時源竜》と《青眼の白龍》で《ギミック・パペット-ファンタジクス・マキナ》をEXゾーンにX召喚し、《RUM-アストラル・フォース》をサーチします
《ギミック・パペット-ファンタジクス・マキナ》を《グラビティ・コントローラー》(or"響鳴カウンターが3つあれば"《ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ》)に変換し、《RUM-アストラル・フォース》で《銀河光子竜》を《聖刻龍王-アトゥムス》にランクアップさせ、《深淵の獣マグナムート》をリクルートすることでエンドフェイズに好きなドラゴン族をサーチします
最後に《聖刻龍王-アトゥムス》と《深淵の獣マグナムート》で《天球の聖刻印》をL召喚して、相手ターンに好きなドラゴン族をリクルートする準備が整います
この初動は場にレベル4を2体+レベル4以下のドラゴンor魔法使いを出すだけで成立するので様々な初動が考えられると思います
例えばマギストスだとスプーンかゾロアの1枚初動で達成できます
あとはセンチュリオンとかも多分いけそう
「じゃあなんでヴァルモニカを使っているのさ?」という疑問に答えるため、次に各要素同士の相性について説明します
《地下牢の佪神》×ヴァルモニカ の組み合わせ
1.素引きした《地下牢の佪神》をデッキに戻すことができる
《ヴァルモニカ・シェルタ》や《時空の七皇》のようなデッキに戻す手段を用意することで《地下牢の佪神》を素引きした時の機能不全に対処できるのは明確な利点です
そのおかげで《地下牢の佪神》の採用枚数を2枚に抑えられています
2.《ヴァルモニカの神奏-ヴァーラル》が特定条件下で《地下牢の佪神》の除去に巻き込まれない
響鳴カウンターが6つ置かれている状態のヴァーラルはヴァルモニカカード以外の効果を受けません
効果で墓地送りにする《地下牢の佪神》に巻き込まれずに済むため、そこから総攻撃力5600のダイレクトアタックが狙えます
とはいえ響鳴カウンターを6つ置くのはそこそこ面倒なので、使えたら使うくらいのノリです
3.《地下牢の佪神》の除去数を最大化できる
《地下牢の佪神》の除去は自分の場のカードが多ければ多いほど強力になります
Pスケールを張ると2枚分の除去を稼ぐことができるので、相性が良いと言えば良いです
当然、スケールを自ら破壊してしまうため、悪くとらえればアンチシナジーです
そのため、このデッキではP効果やスケールを継続的に活用する戦術は考慮していません
こちらすべて勘違いです
アホのつくったデッキ
4.《地下牢の佪神》の後続を用意できる
《地下牢の佪神》を使った後の盤面はほぼ更地の状態で相手にターンを回しがちですが、初動でドラゴン族にアクセスしつつ、墓地に《青眼の白龍》を送れるため、《地下牢の佪神》が破壊された時の後続として《ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン》を構えられる点が相性が良いです
《地下牢の佪神》×サイバーダーク の組み合わせ
1.《地下牢の佪神》の除去枚数を稼ぎやすい
状況としては下級サイバー・ダークでカノンを装備して殴ることになるので、この時点で2枚の除去が確定します
更に、それらをサーチできる《サイバーダーク・ワールド》は永続魔法として場に残るので、そちらから入った場合は更に追加で1枚除去できます
2.《地下牢の佪神》の効果が妨害されにくい
ダメージステップで《地下牢の佪神》が墓地に送られるので、ただでさえ対処し辛い対抗策が更に限られます
もし相手が先手を打ったとして装備したカノンが破壊されても1ドローできますし、ワールドから入った場合は召喚権も温存できているのでランク4に移行するようなプランも考えられます
3.《地下牢の佪神》の盤面リセットでスローゲームに持ち込める
サイバーダークの融合体を出すまでのタイムラグを《地下牢の佪神》による盤面リセットで凌ぐことが出来ます
最終的に墓地融合に繋がるのでサイバーダークが墓地送りになる点は気になりません
4.カノンの1ドロー効果を最大限活用できる
《地下牢の佪神》の効果で装備状態のサイバーダークが除去された場合、カノンの1ドロー効果は発動できます
カノンで《地下牢の佪神》を落とせば、最低でも2除去1ドローができるので非常に強力な組み合わせと言えるでしょう
ヴァルモニカ×サイバーダーク の組み合わせ
1.キメラのハンドコストになる魔法カードを確保しやすい
ヴァルモニカは魔法カードを手札に加える方法が多岐に渡る上に、その筆頭である《天魔の聲選姫》は墓地に送られるときに手札に戻ってくるので再現性があります
また、このデッキではヴァルモニカの力で持久戦をする気が微塵も無いので、遠慮なくコストとして捨てていけます
2.《パワー・ボンド》をデッキに戻せる
サイバーダークを使っていて《パワー・ボンド》を素引きした時の絶望は誰もが味わうと思いますが、ヴァルモニカなら《地下牢の佪神》同様に《ヴァルモニカ・シェルタ》、《時空の七皇》でデッキに戻すことができます
3.墓地に高攻撃力のドラゴンを用意できる
展開の際に墓地に《銀河眼の時源竜》のような高攻撃力のドラゴン族を用意できるので、サイバーダークネスの装備カードには困りません
4.初動の再現性が高まる
ヴァルモニカは2枚初動なので再現性が低めです 50~60%程度
「ヴァルモニカ初動で最強のドラゴン族にアクセスするぜ~」みたいなデッキの組み方をすると”ヴァルモニカ初動が通った時だけ強いデッキ”というように(個人的には)微妙な評価になりがちです
しかし、このデッキは《地下牢の佪神》を墓地に送ることが最初の目標なので、サイバーダーク側の1枚初動でも最低限の初動として成立します
更にそちらの初動が通ればカノンでの1ドローができるので、次のターン以降のヴァルモニカ初動が成立する確率を上げることができます
どちらも成立しない手札事故は10%程度まで抑えられます
《サイバーダーク・ワールド》を絡めて動いた場合なら、召喚権が残っているので《地下牢の佪神》の効果を通した後にヴァルモニカ初動に入ることもできます
その他の採用カード
《護封剣の剣士》
《時空の七皇》でサーチするカードの選択肢として入れています
素引きした場合でも、単体で《地下牢の佪神》の後続の守り札として機能する点を評価しています
同様の観点で《真竜剣皇マスターP》も検討していました
こちらは《サイバーダーク・ワールド》から召喚できるのが強いのと、《地下牢の佪神》に巻き込まれない点を評価していましたが、微妙に噛み合わないのと、カードパワーにデッキが振り回されそうな点を懸念して採用を断念しています
《RR-ライジング・リベリオン・ファルコン》
《厄災の星ティ・フォン》に《RUM-幻影騎士団ラウンチ》を撃って出します
完全耐性で《地下牢の佪神》に巻き込まれない点を評価したのと、ファンタジクスでサーチするRUMの選択肢を増やす意図で採用しています
《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》
一応《時空の七皇》で見せることで《天魔の聲選姫》をサーチできますし
そこからX召喚に繋げれば《悪魔の聲》のP効果でステータスが下がっているので、固有効果で相手モンスターを除去しつつ1ドローできます
《ダイガスタ・エメラル》
墓地の《地下牢の佪神》をどうしてもデッキに戻したい時に使う…かもしれません
《警衛バリケイドベルグ》
このデッキとしてはドラゴン族は2体にアクセスできればいいので、《天球の聖刻印》の代わりにこちらをL召喚します
スケールを守っているように”見せかける”のが狙いです
ヴァルモニカを使う以上、「ヴァルモニカの特性を活用した戦術をとってくるだろう」と相手に思い込ませることで、意識外からの《地下牢の佪神》の降臨を狙います
さいごに
デッキ名について
ヴァルモニカは天使と悪魔がささやいているモチーフから、ASMRみたいだとプレイヤーからよく言われています
このデッキではその状況を破壊しながら《地下牢の佪神》が出てきて全てを破壊しつくすので、YouTubeのASMR動画を視聴中に爆音のCMが流れて鼓膜にダメージを受けている状況みたいだなと思い、この名前にしました
デッキ制作の苦悩
ヴァルモニカのデッキはずっと組みたいと思っていたのですが、ヴァルモニカならではの要素を活かしたビルドが全然できずに苦悩していました
それっぽいものが組めても「でもそのデッキ、スケール割られた瞬間に瓦解するよね?」という自分の中の悪魔の聲が囁き、爆速でデッキを崩すこと幾星霜…
悟りの境地に至った僕はついにヴァルモニカの基本戦術を破壊するというパワーすぎる方向性での諦め解決を選択しました
なので、このデッキはおそらく最適な状態ではないのだと思います
そうした意味で、将来的にはこのデッキは調整の余地がまだまだ残されていると思うので、引き続き増えていくカードプールとにらめっこしていこうかと思います