ココストアの生き残りのヤマザキYショップMGとタックメイト 松屋のスゴいポイント5選【コンビニの歴史】【ヤマザキYショップMG】【ミツウロコ】
序章
2015年、ココストアはファミリーマートに約130億円で買収され、2016年8月には殆どの店舗(エブリワン含む)がファミリーマートに転換され消滅した…
かのように見えたが、なんと生き残っていたのだった。
今回はそんなココストアを生き残らせることに奮闘したミツウロコプロビジョンズについてスゴいポイントを5点紹介していこうと思う。
ミツウロコプロビジョンズって何
そもそもミツウロコプロビジョンズについてご存知ない方も多いと思うので一応紹介しておこう。
ミツウロコプロビジョンズは東京都に本社を置く企業で、コンビニエンスストアのヤマザキYショップMGやRICおよびRICマート、RICストア、タックメイトなどといった直営とボランタリー・チェーン方式の小売店事業・コンビニ事業約150店と、タリーズコーヒー(FC展開)、珈琲古今堂などの飲食店の運営、企業・学校・病院・ホテル・公共施設等の建物内で100を超える売店や食堂を運営している企業で巨大企業ミツウロコの傘下である。
ヤマザキYショップMGが生まれるまでの歴史
ココストアの店舗を継承
そんなミツウロコがコンビニ事業に参加したのは、コンビニ事業に対する一種の期待のようなものがあったからであり、その上でフード&プロビジョン事業の更なる事業拡大のためとされる。これは以下の文章でかなりわかると思う
このようにかなりコンビニ事業に期待していることが読み取れる。そうして飲食業で成功し、コンビニ事業にも参入したミツウロコは手始めに、ココストアグループの一部にあたる「ココストア」、「エブリワン」、「RICストア」、「タックメイト」など約400店舗の取得を目指し、ファミマと交渉を開始した。この頃既にココストアはファミリーマートに買収されており、ファミマになるのではと危惧する声もあったなかでの交渉だったので意外に思われた方も多いだろう。そうしてそんな努力の甲斐あってか、4月15日に「ココストアリテール」はミツウロコの子会社となり、8月25日にファミマに転換しなかった69店舗を取得する吸収分割契約を締結、10月1日を目途にこれらを「RICストア」、「タックメイト」へ転換することが発表。8月末より順次看板の変更が行われていた。
しかしコンビニの運営経験が乏しかったミツウロコはポプラと提携することとなる。こうして九州地方のRICの店舗は「ポプラRIC」、それ以外の地域は「TAC-MATE」として生まれ変わることとなったのだ。
また不採算店舗の閉鎖も少しずつ行っていき、RICストアとして運営していたRIC平戸中野店も加えた30店舗体制で整えることとなった。
新業態の誕生
しかし、復活したところで待っているのは地獄のような競争である。特に九州地方では皮肉にもエブリワンの転換店舗のファミリーマートと激しい競争を行うこととなるのだ。
そうした中で自社の強みを活かすために新たなブランドを出すことになる
それが「MG(ミツウロコグローサリー)」だ。
MGは従来のRIC、TAC-MATEとは異なり、ココストア・エブリワンの良い所をいれつつ、『おめで鯛焼き本舗』ブランドの鯛焼きの取り扱いや、ミツウロコ系列の『麻布十番 モンタボー』ブランドの『北海道牛乳パン』などの商品を取り揃うようになった。また一部店舗ではカフェコーナーを備えており、カフェのようなコンビニエンスストアという業態になった。
2017年に第一店を開店したのを皮切りに運営店舗(特に本州)を少しずつMGに転換させていった。
2019年ごろになると九州地方に進出しポプラRICの店舗も「ポプラMG」としてリニューアルさせていき結果的にタックメイト 松屋、RICストア 辻久保を除く全店舗をMGに統一させた。
ヤマザキと提携
しかしこうした中でポプラが事業再編を始めたのであった。
採算の取れない店舗を順次閉店したり、運営店舗の3分の一を「ローソン・ポプラ」「ローソン」ブランドへ転換させていった。
そうした中でポプラMGに関しても提携を止めざるを得なくなってしまった。
そうしてポプラとの提携を解消し、製パン最大手の山崎製パンと提携することとなった。
こうして山崎製パンのVC業態のヤマザキYショップとのダブルブランド「ヤマザキYショップMG」へ転換され始めていった。
そうして、ポプラRIC 平戸中野店とタックメイト 松屋と生活彩家 田川市立病院店を除いた全店舗がヤマザキYショップMGへと転換された。
ヤマザキYショップMGとタックメイト松屋のここがすごい!
①ココストア・エブリワンの味が楽しめる!
ヤマザキYショップMGではミツウロコ発祥の商品の取り扱い以外にも焼きたてパン、手作り弁当、爆弾おにぎりなどの取り扱いを行っている。
なのでam/pmらのように二度と味わえないとかそういうものはなく、実際に店に足を運べばまだココストア・エブリワンの商品を食べられるのだ。
②午後5時頃から割引!
ヤマザキYショップMGでは食品ロスの対策のために「フードエコタイム」として商品の値引きがおこなわれている(割引内容については各店舗に要確認のこと)。
これは他チェーンと違ってかなり便利!特に夜なんかは仕事帰りでコンビニエンスストアに寄ったりする方も多いのでかなりいいと思う。
③ココストアの原型をとどめている
これはタックメイト松屋に関するものだが、タックメイト松屋はMG→YショップMGにならずに独自で営業している。しかし、店舗内の外観や看板など殆どがココストアのままである。しかも店内調理なども行っておりそれはまさにココストアそのものなのだ。
④24時間営業じゃなくてオーナー思い
これはヤマザキYショップもそうなのだが24時間営業を行っていないのである。普通のコンビニは24時間営業をしているがここはなんとやっていないのである。なんとオーナー思いのコンビニであろうか。
⑤幅広い地域で展開!
なんとMGは九州地方に3店舗、中部地方に2店舗、関東地方に1店舗と幅広い店舗展開をしているのだ。
なのであまりいきたくてもいけないという問題を抱えなくても済むのである。
そんなYショップMGだが2020年に小城高校前店を、2022年に下徳丸店を閉店させるなど、徐々に店舗数が減っている。なので、いつ消えてしまうのか分からないので生きているうちに足を運んでほしい。
YショップMGの店舗一覧
現在YショップMGは5店舗展開している。
店名:ヤマザキYショップMG水戸鯉淵店
住所:〒319-0323 茨城県水戸市鯉淵町901−7
営業時間:6:00~21:00(定休日なし)
転換元:ココストア→TAC-MATE→ポプラMG→ヤマザキYショップMG
店名:ヤマザキYショップMG桑名木曽三川公園店
住所:〒511-0112 三重県桑名市多度町福永670−1
営業時間:6:00~21:00(定休日なし)
転換元:ココストア→TAC-MATE→MG→ヤマザキYショップMG
店名:ヤマザキYショップMG辻久保店
住所:〒861-1101 熊本県合志市合生4161−3
営業時間:6:00~22:00(定休日なし)
転換元:ココストア→RICストア→ヤマザキYショップMG
店名:ヤマザキYショップMG大空団地店
住所:〒870-0907 大分県大分市大津町3丁目3−7
営業時間:6:00~23:00(定休日なし)
転換元:エブリワン→ポプラRIC→MG→ヤマザキYショップMG
店名:ヤマザキYショップMG荘園店
住所:〒874-0840 大分県別府市鶴見4546−126
営業時間:6:00~22:00(定休日なし)
転換元:エブリワン→ポプラRIC→MG→ヤマザキYショップMG
その他ココストアの生き残り
ここからはミツウロコ系統・或いはそうでない店舗も含めたココストアの生き残りを記載していく。
タックメイト松屋
住所:〒509-7401 岐阜県恵那市岩村町飯羽間2671−7
営業時間:7:00~21:00(定休日なし)
転換元:ココストア→TAC-MATE
コンビニエンスストア HAYASHIYA
住所:〒319-3523 茨城県久慈郡大子町袋田1448−4
営業時間:7:00~23:00(定休日なし)
転換元:ココストア→HAYASHIYA
最後に
僕自身も小学生の時に行ったきり全く行ってません。なのでココストアの名産物などを食べて懐かしのあの味を思い出してみたいなと思いました。ここから近いとこで言えば大空団地店が近いから行く機会があればぜひ行ってみたいですね。
次回は調子に乗りすぎたせいで失敗したコンビニ5選を紹介します。お楽しみに!いいねとコメントお願い申し上げます!
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